現在最もよく使われる半導体であるシリコンですが、電子回路を焼き付けた薄い板であるウェハーやそれを切って外部との配線取り付けたICやLSIをたまにテレビ等で見かけることがあります。しかし、シリコンのかたまりを見かけることはほとんど無いと思われます。
小生がシリコンの小さなかたまりを見つけたのは、とある書籍店で鉱物展をしていたところでした。もともと石が好きなため鉱物を販売しているとつい見てしまいます。そこで30mm×40mm×50mmのシリコンのかけらを1000円で売っていました。銀色に光る金属のような光沢を持っており見た目は金属ですが、金属ほどの重さはありません。しかも、10年以上経っても見た目は変化が無く、表面はピカピカ光っています。
シリコンはバンドギャップが電磁波のテラヘルツの領域に対応しているため、テラヘルツの電磁波の吸収、放出をします。このためテラヘルツの電磁波による空間浄化、細胞のヒーリングとうたって10万円以上のぼったくり価格で売っている場合があり、気を付けなければいけません。
シリコンのウェハーを作るために引き上げ方式でシリコンの単結晶の円柱を作っている際に何らかの問題があり使えなくなり、廃棄したものをリサイクルとして売っているはずなので、そこまで価格が高いことはありません。
大学では電気工学を専攻した学生に電気材料の講義で見せていましたが今は有効活用ができていません。近いうちに電気塾なるものを開講して小学生に見せる機会を作りたいと現在準備中です。その際に、温度を高くすると抵抗がどうなるかなどを考えさせて実際に見せようと思います。
半導体であるシリコンは、温度を高くすると電子が移動できるキャリアが大幅に増えます。そして、温度上昇によって増えたキャリアはシリコンの原子核の振動の増大による妨害に打ち勝ちます。その結果、移動するキャリアが多くなるために電流が増え、抵抗が下がります。高分子材料などの絶縁材料とは温度特性が逆です。