靴のクッション材に良く使われるウレタンは以外に早く劣化します。コロナ騒ぎでオンラインで急遽講義をすることになり、2020年4月にマイク付きのヘッドフォンを探して購入しました。この時にはほぼ同時に日本全体でオンライン会議をするために需要が高く通常のものが無かったため、ゲーム用のヘッドフォンしかないためそれを購入しました。購入したマイク付きのヘッドフォンは耳当てと頭に接触する部分はウレタンの薄いシートが取り付けられていました。
使い勝手も良く、非常に肌ざわりも良かったのですが、先日オンライン会議をするために取り出したところ、耳当ても頭の部分もウレタンのシートがボロボロになっていました。まだヘッドフォンとしては機能がしっかりしているのに大変残念な思いをしました。
ウレタンはそのクッション性の良いことからベットのマットやスニーカーの靴底にも使用されています。しかし、前述のヘッドフォンと同様に期待される特性を維持するウレタンの寿命は結構短く”製造後”7年から10年です。これは購入してからの年月では無く、製造なので気をつけなければいけません。ヘッドフォンも製造から2~3年経過したものを購入したため購入後5年でダメになってしまったと思われます。
ウレタンフォームでできたベットのマットも寿命は7~9年と言われており定期的に交換をする必要があります。ヘッドフォンやベッドのマットはウレタンが劣化していても見た目や寝心地が悪くなるだけで健康被害には直接なりません。
一方、スニーカー等の靴底に使用されているウレタンが劣化すると歩いたり走ったりしている最中に急に剥がれたり割れて欠落することがあり大怪我の原因になります。購入して1年経っていなくても製造から7年経っていれば発生する可能性があります。気をつける必要があります。
また、近頃スニーカーを投機の対象にすることがあるようですが、通常の保管をしていると上記のようにボロボロになり商品価値を保持できません。もしウレタンを劣化させたくないのであれば、真空にして酸素と接触させないだけでなく、冷蔵庫等で冷やして劣化速度を小さくしておく必要があります。数十万円がタダ同然になってはどうしようもありません。