25.夏は洗濯ものがなぜ早く乾く?

 夏は洗濯ものが良く乾きます。一方、冬は場合によって一日干していても乾かないことがあります。この原因は気温による活性化エネルギーです。

 化学反応ではエネルギーをもらうことによりポテンシャルの山を越えて新たな結合や切断が発生して起こります。服の繊維と水との分子間力により接合した濡れた状態を、気温のエネルギーで分子間力による接合を切断することで乾燥します。このエネルギーは気温が6℃上がるごとに2倍になります。

 30℃で1時間で乾いていたものは、36℃で30分で乾き、24℃で2時間、18℃で4時間、12℃で8時間、6℃で16時間で乾くことになります。この気温と乾燥時間の関係は実際に洗濯ものを乾かしたことのある人であればそうであると実感するはずです。この6℃変わると反応が2倍になるので、6℃2倍速ということがあります。

2025年08月15日