愛知県・碧南市 冬の愉しみは碧南にある 「碧南イルミネーション」の紹介
<ほんの一握りの人しか幸せになれない時代は辛くもある。だけど光の下を歩くみんなの瞳はキラキラと輝いていた。何もない冬の碧南市から生まれる冬の風物詩。凍えそうな気持ちも、誰か大切な人と一緒に歩いて見れば、心がポカポカと暖かくなる。きっと幸せはすぐ近くにあるのかな> 若者は開放的な夏を求めがち。冬はただ寒いだけで、あまり好きではなかった。街なかの並木も落葉を終えると、貧相な姿を露呈し、街は彩りを無くしてしまう。 だが、大人になるに従って、冬も案外良いものだと思えてきた。 人生の機微も少しずつ分かるようになると、その寂しげな冬の景観も哀愁として価値を見出すようになる。 凍えそうな冬の空に灯る暖かな光…。アンデルセンの童話『マッチ売りの少女』も今は好き。 いつの頃か、冬の碧南市にイルミネーションの明かりが灯るようになった。毎年11月下旬から年の初めまでの期間、碧南市を南北に走る並木通りを中心に、橋や駅、公共施設に電飾が施され、冷たい冬の街に人々を誘おうという試み。 いまではすっかり有名になり「冬の風物詩」と言われるまでになった。 ロマンティックな碧南市の冬を愉しみたい。
<碧南市民図書館>光の粒が優しく微笑みかける。恋人達に感傷。明日は良い日になりますように。■『碧南市民図書館へ』へ
<碧南中央駅>駅というドラマチックな存在に何か期待して行ったり来たり。そんな気分にさせるんです。■『碧南中央駅』へ
<新川橋>洗練されたデザインの新川橋。たった数本だけでもう雰囲気はロマンティック。静かに誰かと語りたい。■『新川橋』へ
<湊橋>夕闇を迎えると同時に姿を現すイルミネーション。西の水門シルエットと重なり大浜の美しさを際立たせる。■『湊橋』へ
<新川銀座商店街>商店街と住民の協力によるイルミネーション。灯る光は人々の想い。■『新川銀座商店街』へ
<臨海公園>全てがオレンジ。低く垂れ込めた16の木々に電飾が設えられ、降ってくる錯覚。電飾密度一番。■『臨海公園』へ
< text • photo by heboto >