愛知県・碧南市 菱形と大浜を巡る謎がここにも? 「湊橋」のイルミネーション

碧南イルミネーション

湊橋 (みなとばし)

特等席は西方にある大浜水門 連なる三角形のシグナルは何を意味する?

夕暮れの湊橋イルミネーション

<綺麗に整備され広くなった堀川に浮かび上がる三角の連なり。水面に映る三角と合わさり、眼前には3つの菱形が現れた。「湊大浜橋」から眺めれば「てらまち大浜」の所以である寺院本堂屋根のシルエットが重なり、湊橋に施されたイルミネーションの三角形をより際立たせてくれる> 大浜湊橋のイルミネーションは二等辺三角形が3つかさなるシンプルなデザイン。 近くから見ただけでは、ただ光の粒が集まっているだけにしか過ぎず「綺麗だな」と思うだけ。 このイルミネーションを本当に楽しむには遠くから眺めることである。 平成14年(2002)に出来た「大浜水門」には歩行者だけの橋が併設されている。そこから東の湊橋を眺めるのが格別。両側にある堤防が邪魔な外灯の光を遮り、堀川を漆黒の闇を作り、光の粒で出来た3つの三角形が水面へと映る。上下の三角形は互いに合体し、3つの菱形が形成された。 大浜陣屋や旧大浜警察署にある謎の菱形がここにも。 大浜水門より先の「港大浜橋」からの眺めもお勧め。薄明かりの月空に本伝寺・清浄院・西方寺の本堂屋根がシルエットとなり、イルミネーションとの相乗効果による素晴らしい景色が現れる。

ヘボト自画像ヘボトの「電飾紀行(でんしょくきこう)」

旧大浜警察署のイルミネーション

「旧大浜警察署」

伝統を重んじた従来の価値観を打破し、革新を求める声が全世界を席巻していった大正時代。 その波は港町として栄えていた大濱町にも押し寄せた。いまだ残る歴史的建造物の多くは、当時の風潮を色濃く残している。 その内のひとつ、堀川の左岸にある大浜下区公民館。頂きに八角形の監視塔は大正モダニズムの風合いを伝える美しき建造物。 大正末期に大濱町の寄付により建造され、昭和36年(1961)に松本町に碧南警察署が新築されるまで「大浜警察署」として街の治安維持に努めていた。 碧南市がイルミネーションで街を着飾ると同時に、この旧「大浜警察署」も天神会商店街の人々によってイルミネーションを施される。 美しいシルエットを生かすために下からライトアップする方法が好ましいと思うのは私だけだろうか。 いずれは郷土資料館として大浜のランドマークとなる建築物なのだから。

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