愛知県・碧南市 貴方も彫刻の一部に? 「千福ポケット広場」のイルミネーション

碧南イルミネーション

千福ポケット広場

黒川晃彦氏作品『ロンド』の彫刻と 3つ玉のイルミネーションが印象的

真っ赤な玉の向こうに演奏者 <ベンチに座ると彫刻達と一体になれる。自分だけが動き出して、通りがかりの人たちを驚かせてしまう事も。碧南市が昭和58年(1983)より推し薦めてきた「彫刻のあるまちづくり」事業の第13作『ロンド』(黒川晃彦氏作)の作品と共にイルミネーションの夜は更けていく> 「地区の発展に寄与する」ことを目的として粘土採掘場跡に昭和4年(1929)、映画専門館「新川キネマ」が誕生する。 しかし、昭和35年(1960)からはじまる映画産業の衰退と共に入場者数も減少し、昭和53年(1978)閉館する。 よほど親しまれた存在だったのだろう、映画館が無くなった後にもその界隈の通りは「キネマ通り」と呼ばれていた。 県道「碧南高浜線」が整備された折り、キネマ通りは分断されてしまう。 名残となる小径に「千福ポケット広場」という憩いの広場が出来た。そこへ飾られたのが黒川晃彦氏制作の『ロンド』。 サックスを吹く男、横笛を吹く少女、見守る猫が印象的な作品である。 イルミネーションの季節には、広場に人の背丈ほどの赤い玉と少し小さい青い玉、そして緑の小玉が光を放ち賑わせている。 黒川氏の作品『ロンド」は、サックスの男が座るベンチも作品の一部。夜間ウオーキングの休憩にと腰をおろしていると、通り行く人から「キャッ」といった悲鳴。 彫刻と思ったらしく、いきなり動いたものだから驚かせてしまったようだ。

ヘボト自画像ヘボトの「電飾紀行(でんしょくきこう)」

SFヒーローのイルミネーション

「SFヒーローが夜空を舞う」

「千福ポケット広場」のある交差点から県道「碧南高浜線」を南下していくと頭上に面白いイルミネーションが見えてくる。 場所は『稲垣金物店』の店先にある歩道。2メートルほどの身長で立体的な作りのイルミネーション。身長2メートルほどで胸部分にはピカピカと光るタイマー?が。 そう、思い浮かべるのは3分しか地球にいられない正義のヒーロー。 凝った作りに見入っていると、背後でも光る物体。向かいの酒店には「バルタン聖人」に”似ている”キャラクターの怪獣がいた。 道を挟んで正と悪が闘っているのだ。私はその間に入ってしまったと。 なんと遊び心のあるイルミネーションなのだろう。

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