どの季節の星空よりも豪華に感じる冬の星空。それもそのはずです。冬の夜空には全天で21個しかない1等星が7個もあるのです。
 冬の星座の王様・オリオン座には2つの1等星、ベテルギウスとリゲルがあります。ベテルギウスと他の2つの1等星で正三角形をつくってみましょう。すると、こいぬ座のプロキオンとおおいぬ座のシリウスが見つかります。
 こんどはシリウスからプロキオンを結ぶゆるやかな曲線を空高くのばしていきましょう。 ふたご座の1等星ポルックス、そしてぎょしゃ座の1等星カペラにたどり着きます。これで6個の1等星が見つかりました。
 最後のひとつはオリオン座の三つ星を右にのばしていった先にあるおうし座のアルデバランです。安城の街中でも簡単に見つけることができる1等星を目印に、冬の星座めぐりに出かけてみませんか!
伊勢神にて16mm魚眼レンズで撮影
火星接近  
 1等星が7個もあって、にぎやかな冬の夜空ですが、今年は火星が約2年2ヶ月ぶりに接近して、さらににぎやかです。
 12月19日の最接近の頃には-1.5等級とまばゆいばかりです。
 火星の地表は酸化鉄(赤さび)を大量に含んでいます。火星が不気味なほどに赤く見えるのはそのためです。
 2003年、2005年の接近ほど大きくは見えませんが、それでも火星の模様を観測する久しぶりの好期です。
火星情報
生涯学習情報誌 「あんてな」冬号の 「星空さんぽ」 も併せてご覧ください。 (各公民館にあります)
星の色を楽しもう!  
 冬の1等星をよく見てみると、白や黄にオレンジや赤と、星にはいろいろな色があることに気がつきます。わかりづらいようでしたら双眼鏡でのぞいてみましょう。星の色がいっそうはっきりとします。
 星の色の違いの原因は何でしょうか?星の色はその表面温度で決まります。青白い星は非常に温度が高く10,000度以上もあります。そして白色、黄色、オレンジ色、赤色と順に温度が低くなっていきます。私たちの太陽は黄色で、その表面温度は約6,000度です。
 星の温度は、星の重さや年齢で決まります。白く高温な星は質量が大きく、赤く暗い星は質量が小さいのです。しかし私たちが目にすることができる赤い星は、質量の大きな星が年老いて膨れ上がり、表面温度が下がってしまった「赤色巨星」とよばれる天体です。
 望遠鏡でも点にしか見ることができない恒星も、その「輝き」を研究することによって、重さや年齢など、いろいろなことが解ります。
JR安城駅前商店街より 10cm屈折望遠鏡で撮影
ホームズ彗星  
 10月24日頃、ホームズ彗星が17等級から40万倍も急増光して突如、肉眼でも見える彗星となりました。安城市街からも観測されました。
直径わずか3.4qほどしかない彗星本体の一部が崩れ拡散し、11月上旬には太陽の大きさを超え、太陽系最大の天体となりました。歴史に残る大天文現象です。
JR安城駅前より10cm屈折望遠鏡で撮影
おしらせ!
 
毎週日曜日 午後3時〜約15分解説
「安城プラネの仲間たち」星空解説予定
12月 2日・ 9日 おひつじ座
12月16日・23日 ペルセウス座「ペルセウスの冒険」
 1月 6日・13日 おうし座「おうし座にみる星の一生」
 1月20日・27日 ぎょしゃ座「星の三角、四角、五角」
 2月 3日・10日 オリオン座
 2月17日 おおいぬ座・こいぬ座
プラネタリウム特別投映
12月16日(日)午後3時〜約90分
「ベツレヘムの星」クリスマスツリーの天辺に輝く星
解説:浅田英夫氏(天文研究家)
当日先着150人 観覧料50円(中学生以下無料)
プラネタリウム制作室より
 
 毎週日曜日の午後3時から行っている「安城プラネの仲間たち」の生解説、ボランティアのみなさんは、何度もリハーサルを重ねて本番に臨んでいます。
本番では緊張して力を出し切れていない時もありますが、来てくださったお客様に少しでも楽しんでいただけるよう頑張っています。ぜひ一度観に来てください。
過去のトピックス
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