ペガスス座
  秋の星空の案内役。南天高く2等星と3等星でつくる、四角形を見つけてください。ちょっと暗い星たちですが、形が整っているのできっとみつかります。これが「ペガススの四辺形」です。
カシオペア座
「Mの文字」の形に星がならんだ、おなじみの星座。「ペガススの四辺形」の東辺から北へたどるとみつかります。さらに北へたどれば、北極星もみつけられます。
ギリシャ神話
 ペルセウスは魔女メドゥサを退治して天馬ペガススにまたがって帰る途中、偶然化けくじらのいけにえにされていたアンドロメダ姫を助けました。アンドロメダはエチオピアの王、ケフェウスとその妻カシオペアの子供です。秋の夜空は、古代エチオピア王家の神話で彩られています。
月の海  
 秋の夜長、虫の音を聞きながら、じっくりと月をながめてみてはいかがでしょう。今年の「中秋の名月」は10月6日と遅めです。
 月をよくみると、「白い」ところと「黒っぽい」ところがあって、模様になっていますね。日本では「うさぎの餅つき」に見られています。
 この「黒っぽい」部分は「海」と呼ばれています。今から約40億年前、巨大な隕石衝突が重なり、月はクレーターだらけでした。その後、噴火によって、黒っぽい玄武岩質の溶岩が噴出して、低地のクレーターを埋めて、できた平らな部分が「海」になりました。
 海水で満たされた「海」ではなく、玄武岩の溶岩が冷え固まってできた「海」なのです。
JR安城駅前商店街より 5p屈折望遠鏡で撮影
月の海  
 月の模様は、肉眼でも楽しめますが、双眼鏡なら、もっとはっきりと見ることができます。カメラ三脚にしっかりと固定して、見ることをおすすめします。
 「海」の模様の他に、大きめのクレーターもびっくりするぐらい良く見えますよ。秋の夜長に、いろいろな形の月を観察してみてください。
dwarf planet になった冥王星  
 1930年に発見された惑星、冥王星。「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」と9惑星を覚えていましたが、8月24日に開かれた国際天文学連合の総会で、冥王星は「惑星」から「dwarf planet」に降格されて、太陽系の惑星は8個になってしまいました。
 冥王星が、惑星から除外された理由は、惑星としてはあまりに小さいこと。他の8惑星がほぼ同じ平面上を、ほぼ円軌道で太陽を回っているのに対し、冥王星の軌道面は大きく傾き、楕円軌道を回っていること。
近年の観測技術の向上で、海王星の外側に次々と冥王星クラスの天体が発見され、ついに冥王星よりも大きく、第10惑星と騒がれた天体「エリス」が発見されました。
 こうした事実と、2年間に及ぶ議論の結果、冥王星は「惑星」ではなく、「エリス」をはじめ、近年続々と発見される大型の天体の仲間「dwarf planet」に分類されることになりました。
プラネタリウム制作室より
 
 今回の秋番組は、番組制作会社からの配給作品ですが、アメリカで投映され話題となった作品を日本語版にしたものです。この番組が当館開館以来99作品目となり、次回の冬番組でついに100作品目を迎えます。次回作は当館オリジナルで、節目となる作品にふさわしい内容になると思います。ぜひご期待ください。
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