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おりひめ星を手がかりに夏の星座を見つけてみましょう。夜空のてっぺん、いちばん明るい星がおりひめ星で、こと座のベガです。このベガと3角形をつくる2つの1等星を見つけてください。ひとつはひこ星でわし座のアルタイル、もうひとつがはくちょう座のデネブです。デネブとは「しっぽ」という意味です。大きな十字がはくちょう座の目印です。
空のきれいなところでは、天の川の両岸でおりひめ星とひこ星が見つめ合っているかのようです。天の川の流れを南に下っていくと星占いでおなじみのいて座、さそり座に出会います。南の空の低いところにあるので安城市内からは見つけにくい星座ですが、さそりの心臓で赤く輝く1等星アンタレスはきっと見つかります。アンタレスとは「火星の敵」という意味でその赤さが火星と競っているかのように感じたからでしょう。 |
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夏のお祭りといえば七夕祭りですね。その七夕の主人公がおりひめとひこぼしです。結婚した2人は毎日が楽しくて、はた織りや牛の世話を忘れて遊んでばかり。ついにおりひめの父、天帝の怒りをかって天の川の両岸に離ればなれにされてしまいました。悲しさのあまりに2人は泣いてばかり。さすがにかわいそうに思い1年に1度だけ7月7日の夜に天の川を渡って会うことを許したという伝説ですね。
夏の夜空高くおりひめ星・ひこ星はすぐにみつかります。では7月7日の夜に本当に、この2つの星が出会うのでしょうか?それはロマンチックな伝説だけです。実際には2つの星の間には光の速さでも15年もかかってしまう距離があります。 (写真:安城七夕まつり より) |
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天の川が最も幅広くなる、いて座付近は星雲・星団の宝庫です。天の川がはっきり見える空のもと双眼鏡でこの付近をのぞいてみると当てずっぽうでも、いろいろな天体を見つけることができます。
写真と違って肉眼では天体の色は見えません。白っぽくモヤァーと見えるだけですが、無数の星をバックに浮かび上がる姿は息をのむ美しさです。
明るく大きなM8はすぐ見つかりますがM20はわかりづらいかもしれません。でも、この写真のイメージがあれば、あッ!これか!ってすぐ見つかります。距離はどちらも2,000光年以上の彼方です。
平谷にて135mmレンズで撮影(内藤) |
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2003年火星の模様いろいろ(JR安城駅前商店街にて20p望遠鏡で撮影)
火星と地球は2年2ヶ月ごとに接近します。前回の2003年の大接近からもう2年、今年10月30日に最接近となって観測好機を迎えます。接近距離は接近毎に違うので火星の見かけの大きさも変わります。今回は前回ほどではありませんが、十分大きく見え表面の模様もよく観測できるはずです。次回2007年はさらに条件が良くありません。
火星の明るさは、すでに1等星よりも明るくなっていて、8月をすぎると小さな望遠鏡でも表面の模様が観測できるようになります。 |
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チャレンジ |
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天体写真を撮ろう! |
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夏休みに天体写真に挑戦しよう。一眼レフカメラにレリーズ、三脚があればO.K!レンズのピントは「∞(無限遠)」、絞りを1つか2つ絞って、シャッター速度は「B(バルブ)」。あとは撮りたい星にカメラを向けてレリーズを押してシャッターをきります。露出時間は30秒〜5分くらいでいろいろ試してみてください。 |
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