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私の趣味の中で長い間、絶え間なく続けているのは英語である。とくに、学生の頃アメリカ映画やアメリカのテレビ番組が全盛で非常に影響を受けたためではないかと思う。だから、私の英語はアメリカ英語に限るのである。中学時代に松本亨 NHKラジオ英会話で 先生がゲストの人と楽しそうに笑いながら会話されることがたびたびあり、あこがれをもって聞いていた。私は、アメリカ英語の発音にとても関心を持った。それは、日本語に比べて発音がはっきりしているということである。唇をかんだり舌を出したりするのは、なるべくいろいろな音を物理的に区別しようとしているのではないか。それに比べると日本語は単純な口の動きであるから簡単であるが、それが発音を不 明瞭にして聞く人には、聞きづらいだろうと思う。単一民族国家の以心伝心でコミニケーションできてしまう日本と違い、やはりアメリカは多民族国家であるために、なるべくあいまいを避け てはっきりとわかりやすい発音が必要であったのかもしれない。同じことが、スピーチにある。日本では、スピーチとなると権威をつけるためなのかどうかわからないが、やたらと難しい言葉遣いになる。えらい人ほど、また、公の場であればあるほどそういう傾向がある。ところが反対に、アメリカ人のスピーチはとてもやさしい言葉をつかう。ジョークも大変重要な役割をする。大統領の演説などが特にそうである。難しい言葉を使えば使えるのに、あえて小学生でもわかるような単語を使うのである。このことは、移民の国であるから、誰にでもわかりやすいことを最優先にしているのだと、いつも実感する。 わたしは、あえてやさしい言葉を使い、同時にスピーチに威厳を持たせるほうが、難しい言葉を安易に使用するよりも数倍難しいことではないかと思う。 さて、これまでの私の英語人生において、いろいろと宝となるような文章に出会ってきた。ホームページ作成にあたり、こ の機会にそれらをまとめておこうと思う。 これらのものが皆さんにとっても宝になったらよいと思う。
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