愛知県碧南市 「西端」で体験する歴史・信仰・哲学に触れる旅 きっと面白い
<昭和30年に碧南市へ仲間入りした西端。「哲学」と「本多氏」、そして「蓮如上人」がキーワード。元禄3年(1690)に始まった「蓮如忌」と毎年5月下旬から開催される「花しょうぶまつり」が有名。淑やかで気品ある性格にも、ひとつ芯の通った人々の住む街> 昭和30年(1955)4月1日、碧南市に新しい仲間が増えた。碧南市の北東に位置する「西端」である。 古くは「西畠村」と称し、明治39年(1906)から油ヶ淵周辺の村々と合併、長らく「明治村」の一地区となっていた。 応仁2年(1468)に「蓮如上人」が西端を訪れ、三河における真宗布教の拠点とした。 故に西端の人々は実に信仰深く、蓮如上人が西端を去り500年以上の時が経とうとも、頑なに蓮如上人が建立した応仁寺を無住無檀としている。 また約260年間、「本多氏」の領地であった事もあり、「城はなくとも城下町」という気概が随所に現れる。 伊藤証信の提唱した「無我の愛」を伝える「哲学たいけん村・無我苑」も西端にある。 歴史と信仰、そして哲学のまち、西端は散策する度に「人の心」に出合う場所である。
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