愛知県碧南市 古い路地と情緒ある寺院集まる鷲塚の誇り 「旭北部」の紹介
<かつて島であり、鷲の棲む松林に覆われていた鷲塚。閉ざされた空間は、独自の気質を生み、 確固たる宗教観を育んでいった。旭北部は、屈しない精神と高い理想が作り上げた地。個性的な寺院、歴史を大切にする小道、柔和で快活な人々の生活…旭北部には自信がある> 鷲塚を中心として、小さな集落が点在する旭村北部。鷲塚の地は昔、島であり、干潮時にしか渡れないという環境。 集落中心には、寺院が集まり、人々の強い信仰心が伺える。三河一向一揆には徹底抗戦、いくつかの寺院が焼き討ちに遭う。 干潮時のみ渡島、強い信仰心という見地から導き出されるもの…そう、鷲塚は、 碧南の”モン・サンミッシェル”だったのだ。1600年代初頭の矢作川開削で、地続きとなったが、強い信仰心だけは受け継がれた。 明治初期の寺院統廃合案に反対した農民が、反乱を起こした鷲塚騒動の舞台も鷲塚である。 ”卑下しない” 鷲塚の人々と話をすると彼らは、実に堂々としている。これは旭北部全般に共通する。 自分たちの町を誇りに思う…そんな自信が溢れている。
<遍照院>三面大黒天で有名な鷲塚の名刹・遍照院。サービス精神いっぱいの境内、発見する喜び。一句詠む?■『遍照院』へ
<池端蓮成寺>鷲塚騒動には、暴徒と化した農民がこの寺の鐘を打ち鳴らし、突撃していった。今は昔…■『池端蓮成寺』へ
<応春寺・照光寺>神有を代表する2つの寺院。応春寺の山門・松と照光寺の樹齢70年牡丹は必見!■『応春寺・照光寺』へ
<等覚寺>聖徳太子の夢のお告げ”宝寿円(子供むし薬)”が大当たり。山門跡に残る猫の足跡に片思いする。■『等覚寺』へ
<堤防沿いのお地蔵さん>由緒不明。鷲塚に港があった時代から鎮座。地蔵前は、往時の街道。■『堤防沿いのお地蔵さん』へ
<水源公園>公園以前は洗濯・野菜洗いをする生活の水場。今は休日の一時を楽しむ人でいっぱい。■『水源公園』へ
< text • photo by heboto >