愛知県碧南市 かつて境内近くまで海が来ていた 鷲塚の氏神様「天満神社」

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天満神社 (てんまんじんじゃ)

御神体は「菅原道真公」 境内にある老松は鷲塚のランドマークとして

天満神社の拝殿

<境内にある松は、鷲塚のランドマーク。東西に細長い天満神社の地、長い参道を行けば迎えてくれるコミカルな狛犬。鷲塚の名の由来と天満神社の御神体との関係を巡る謎> 天満神社と言えば、境内にある松。現在、碧南で一番高さのある松ではなかろうか。黄金比ともいえる絶妙な角度で伸びる枝は至極美しい。 遠い地から里帰りした鷲塚出身者はこの松を見て、故郷へと帰った来た事を実感するだろう。 拝殿手前の狛犬は不格好に見えるが、天保の時代に制作された歴史あるもの。 拝殿へ続く連なりには、昭和初期の矢作川堤防改修で合祀された野銭新田の秋葉神社。 遠い昔、菅原道真公にお供した鷲臣命がこの地で亡くなり、塚をつくり葬った事が、 鷲塚の名の由来となった説がある。そしてこの天満神社の御神体は菅原道真公である。 何かの謎解きがここには隠されているような気がするのだが。

<鷲塚・天満神社の不可思議。本殿東にある建物、境内では平地に見えたが…。「これは魔物を封じ込めるトラップか?はたまた重力異常か?」と、ついオカルト的に推理してしまう> ミステリーハウスなのか? たしか正面の鳥居を潜った時には、たった数段上っただけのように思えたが…。 境内では一階であった建物が、階段下を降りてみると2階になっている怪奇…。 何か大切なものをしまう建物らしいが、その中は一体、どうなっているのだろうか? 北の道側には窓があるから2層になっていると推測されるが詳細は分からない。 階段を降り、境内へ入る前の道を見てみても、傾斜がまったく感じられないのである。 錯覚を利用したこの建物には、魔除けの意味を込めた何かしらトリックを使わざる得ない事情があったのか知れない。 遠い昔、天満神社の南下まで潮が満ちていたという。 かつて島であった鷲塚の地、海よりやって来る魔物を恐れていた!? 一色町の「大提灯まつり」も田畑を荒らす海魔を退散させる由来が伝わりことから、やはり三河湾に…とは冗談が過ぎるか。

ヘボト自画像ヘボトの「如是我聞(にょぜがもん)」

水際に降りる階段

「用水にある階段」

県道西尾・新川線の魚屋と理髪店に挟まれた道を南に行き、天満神社裏を越えた辺りに少しばかりの空き地があり、 そこに矢作川から来た用水路が流れている。空き地から用水へ降りる階段があり、おそらくここは「洗い場」だったと思われる。 ボロボロのコンクリート壁を見る限り、随分前の時代のもの。昔は上水道はなく、洗濯物・洗い物は川で行っていた。 利用する人なく、今は遺跡のような雰囲気に。昭和5年(1930)に発行された旭村誌に載る絵地図によると、この用水には「水泳場」と書かれた箇所があり、私の見つけた洗い場の地点と合致する。 かつては泳げるほどに綺麗な水が流れていたのだろう。

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