32.伊勢神峠2(いせがみとうげ)(2015.10.25)   参考サイトはこちら他多数

 

31.閑羅瀬橋の続きになります。

 

1.撤収まで

風は夜通し吹き続け、ドングリは夜通し落ち続けました。最初は下半身だけシュラフの中で上半身はフリース、だったのですが、もう少し寒くなり、上半身までシュラフに入れるようになってから寝付けたようです。日付が変わる前に寝付けたかどうか、というところです。一旦寝付いていた家内は、風のせいで壁際が寒くなってきたので、冷えた側を暖め直すべく、くるくる寝返りを打っていたそうです。

朝は6:20頃に目が覚めたように思います。寧比曽岳山頂のウグイスとは比べ物になりませんが、それでもカラスの鳴き声が大きく響いて全員起きたようです。起きたら直ぐにシュラフとマットを畳み、テント収容と朝食を手分けして、てきぱき進めます・・・同じ頃、もう一張りのテントでは焚火を起こしていました。何と申しましょうか、テントを張る点では同じでも、やっていることは別物なのを改めて実感しました。

夕方には無かったはずのドングリが幾つも転がっていて、真っ二つに割れたものもあり、夜中の爆撃物がドングリだったことは確認できました。ごくごく普通サイズのドングリだったので、つまりは板張りの床が余りにもよく響いた、ということなのでしょう。フライシートに結露は無く、完全に乾いていました。

いつもの、フリーズドライのスープとロングライフのパンの軽めの朝食を済ませて、7:40には撤収完了しました(右)。

 

 

2.伊勢神峠へ

まず「きらめき館」に立ち寄って、書類を返却してから出発しました。最初は舗装道路のだらだら下りです。途中で、前日ほぼ拝み損ねた奥矢作湖が見えました(下、8:02)。

だらだら下りが更に続きます(下左、8:26)。8:27に「長井坂峠」に着きました(下右)

「長井坂峠」からは、前日と同じような階段道です(下左、8:27)。登り詰めたところの鉄塔の真下に入ってみました。この日もいい天気でした(下右、8:33)。

東海自然歩道が県道を横切るところに「弘法杉」があります。樹周り2.9mと書いてあったのに、私と長男とでギリギリ手が届いたのは何か変、と思っていたのですが、画像で見て、私の立っていた位置が大分高く、それぞれ斜めに手を伸ばしていたのが分かりました(下左、8:55)。もう一度登りなおして、見晴らしの良い標高739mの「猿ヶ城跡」です(下右、9:21)。

「猿ヶ城跡」の尾根から一旦下りて(下左、9:49)、隣の尾根に登りなおします(下右、9:51)。こうして見ると、この二日間の階段道を登っている画像はどれも変わり映えしません。。。

こちらの尾根の764mピークは「猿ヶ城跡」より高いのですが、木立の中のはっきりしないピークでした。その先は坪崎川を目指して急降下していきます(下左、10:11)。坪崎川には10:21に到着しました(下右)。この川を渡ってからは、舗装道路のだらだら登りになります。

だらだら登りの途中に「旭足助町境」の看板があった(下左、10:30)のですが、今はどちらも豊田市なので、地図上に町境が表れないのです。さらに少し登ってから長いだらだら下りになり、待望の「伊勢神峠」への山道を示す道標が現れました(下右、11:19)。

が、そのすぐ近くに伊勢神旧トンネルの東入口があるので、寄ってみました(下左、11:21)。向こう側まで見えています。「ここを通ると伊勢神のバス停にすぐ行けるのよね?」と家内が聞いてきましたが、「それじゃ完歩にならないからダメ」と即却下しました。暫く覗いてから、峠への道を登り始めました(下右、11:23)

つづら折れの山道を登って、この2日間の最高点、標高780mの伊勢神峠に到着です(下左、11:31)。
伊勢神峠から、バス停から遥拝所まで登る舗装道路との分岐までは、目と鼻の先です(上右)。

そして分岐に到着しました(下、11:32)。

これで、
恵那コースの愛知県部分18.1km、愛知県の東海自然歩道204.1km(*)の道が全て繋がりました!
(*) 愛知県コースマップによる公称値

分岐は、木が切られていて明るく、また木の香りが立ち込めていて、以前とは感じが変わっていました。ここで(お見せはしませんが)入れ代わり立ち代わりで記念撮影をして、愛知県の東海自然歩道完歩を祝いました。

 

 

3.帰路

伊勢神バス停に下りていく途中で、伊勢神旧トンネルの西入口にも寄ってみました。向こう側まで行ってみようか、とヘッドライトを点けて少しだけ歩き始めました(下左、11:45)が、「車が来たらややこしいからやっぱり止めよう」とて引き返しました。

12時丁度にドライブイン伊勢神まで下りてきました(上右)。これでこの日の歩行は終了です。

ドライブイン伊勢神で五平餅セット(五平餅一本+山菜そばorうどん)をそれぞれ食してから車に乗り込みました。足助を通過するより遥か手前から静かになった家族3人を乗せ、丁度1時間くらいで自宅に帰り着きました。

 

これで、愛知県の東海自然歩道は家族4人で完歩となりました!
長男も次男も、小学生での県内の東海自然歩道完歩者となりました。
香嵐渓周辺のルート逸脱は今回解消したのですが、残るルート逸脱では、猿投神社−広瀬間での「昭和の森」のショートカットが大物です。全部が繋がってしまった今となっては「昭和の森」も歩いておこうか、という気になりつつあります。用水路のあっち岸とこっち岸を間違えた、とか、1ブロック間違えて畑の中を突っ切った、とか、細かいのは良いことにするのですが。あと、愛知県サイトに表示されているルートに近い形では歩いているので、段戸湖−寒狭川間も良いことにしようと思っています。
他の登山者には全く出会えませんでした。静岡県境までの前回ほどは舗装道路比率も高くなく、そう悪くもないのですが、特段の取り柄のないルートだったのも否めません。
今後となると、東海自然歩道で自宅から近いのは恵那コースの善師野−閑羅瀬橋、ですが、そう歩く位なら今回のスタート地点を小渡(おど)にはしない訳でして・・。「家族4人揃っての東海自然歩道歩き」は、昭和の森のショートカット解消は別として、今はこれで打ち止めのつもりです。すぐ気が変わるかもしれませんが。テントを担いで上高地に行ってみたいと漠然と考えていますが、2泊以上になると犬の世話をどうするかも考えなくてはなりません。
ガス消費は69gでした(371g→302g)。3食で湯を沸かしたのに対し、妥当な消費量でしょう。

 

10月24日25日の全歩行コース(クリックで拡大)
紫:東海自然歩道恵那コース、緑:その他区間

・東海自然歩道の愛知県管轄区間で13.3km歩きました。

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