愛知県碧南市 春夏秋冬いつも半ズボンだった時代 あの頃見ていた風景を偲ぶ
<夏が来ても冬が来ても、いつも半ズボンを履いていた日々。思春期を迎えるとなぜか恥ずかしくなる。半ズボンを履いていた頃は悩みや不安もなく、人生で一番幸せだった。あの頃身近に存在したものが今は無くとは、なんと淋しいことだろう。「思い出半ズボン」…消えていったものたちへ> 遠い昔、まだ子供がたくさんいた時代。子供にお洒落させるという概念が微塵にも存在していなかった。 「子供は風の子」といった風潮が生活にあり、男子は一年中、半ズボンを履いていた。 高学年になると、早熟な子は季節を問わず長ズボンを履き始める。 ひとり、ふたりと増えていき、いつの間にやら半ズボンの存在さえ忘れていく。 同時に将来への不安や悩み、社会への怒りを覚え、大人になっていく。 子供の頃描いた未来はほど遠く、世間は厳しい。幼き思い出に登場する父ちゃんと母ちゃん。 あの頃の彼らは今の私より遙かに若い。ずっと優しい顔で育ててくれた父ちゃん、母ちゃんの影に不安や苦労、悩みがあったことを今にして知った。 思い出半ズボン…これは半ズボンを履いていたあの頃への懐古、そして今は無きものたちへのオマージュである。
<いちご色の園舎>大浜下地区の子供達を育てた旧築山保育園舎。苺色の思い出はいつも心にある。■『いちご色の園舎』へ
<思い出のレストラン>外食が楽しい家族団欒行事だった時代のレストランには思い出がいっぱい。■『思い出のレストラン』へ
<油ヶ淵の傾いた木>油ヶ淵の碑と共に旅情ある景観を作っていた木が2004年の台風23号で倒れる。■『油ヶ淵の傾いた木』へ
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