33.猿投山5(さなげやま)(2015.11.22)   参考サイトはこちら

 

 

1.計画

この11月には行事が集中していて、3連休の真ん中に日帰りに出るのがやっと、でした。その行き先が5回目の猿投山になった訳は2つありまして・・・

実は、家内が「後ろを付いていくだけではステップアップできない気がするから、猿投山をホームグラウンドにして練習したい」(どうも「獣医さん」のこの頁の影響を受けた節はあります)、と言い出して、9月の平日に「一人猿投山」に出かけたのです。その時は猿投神社から東海自然歩道で山頂に登り、赤猿峠から広沢川に下って一周しようとしていた途中で「猿投山の大ベテラン」が若い男性二人を引き連れているところに出くわして、3人目のお供(?)になり、「血洗いの滝」を過ぎたところから山の中に入り直して、「武田道」から「城ヶ峯」に出て猿投神社に戻るコースを教えてもらって、これが面白かったので家族に紹介しようと思った、というのが一つ、

猿投山を早めに切り上げれば、東海自然歩道歩きでショートカットしてしまった「昭和の森」を歩きなおしに行けると私が考えた、のがもう一つ、になります。

山の上の方で「東海自然歩道」と「武田道」が合流する地点の記憶はあったので、帰りに「武田道」を使うことを最初考えましたが、「城ヶ峯」を通ってから「武田道」に入るルートがネットで詳しく説明されていたので、こちらを行きに使うことにしました(紹介地図はこちらを使わせていただきましょう)。猿投山を降りてコンビニに移動してから昼食調達の計画で、弁当無しの超軽装としました。

 

 

2.まず猿投山へ

犬の散歩他を済ませてから8時半過ぎに出発、別の用事を一つかたづけてから9時半頃には猿投神社に到着しましたが、舗装の駐車場も土の上の駐車スペースも見事に満杯、やむなくもう少し上の道路脇にやや強引に停めて、9時40分くらいに歩き始めました。予定していたより上の地点からのスタートとなったので、もしかして「城ヶ峯」への登山口を通り過ぎてしまったかも、とも思ったのですが、目印の赤ペンキを塗った岩がすぐ見つかりました(下左、9:44)。
 
入口だけは微妙ですが、入ってしまえば道を見失う心配はほぼなく、そのまま支尾根にまで上がってしまえば一段と明瞭な道になります(上右、9:47)。

一箇所、迷いやすい場所に地面直置きの道標がある、というので見ていたら、確かに出てきました(左下、9:59)が、迷いそうにないところです。どうやら赤ペンキ岩から登ると迷いそうに無いけれど、広沢城跡経由で来ると迷う可能性のある地点のようです。とは言え、コンパスを見ていれば、西か東かですぐ分かりそうなものです・・・と、珍しくもコンパスを首にかけて歩いていたものですから強気の発言・・・まあ、猿投山であっても、メインルート以外では進行方向くらいは確認して歩くべきとは思います。

そして、10:13には「城ヶ峯展望台」に到着しました(右下)。ここでの先客は二組、東海自然歩道歩きの基準で言うと随分他の登山者に出会いましたが、メインルートと比べれば桁違いに静かな山行になったと思います。
 

「城ヶ峯展望台」から南のパノラマ、霞んでいますが渥美半島まで見えていたようです。

「城ヶ峯展望台」から少し先に進んだ地点だったと思うのですが、前方から来た老夫妻に「猿投山に行きたいのだけどどちらになりますか?」と尋ねられました。うーむ、メインルート以外を歩こうというのに準備不足過ぎませんか?

さらに進むと、「武田道」との合流点の道標(下左、10:21)がありました。最初の赤ペンキ岩の入り口と、この分岐とを要注意地点と考えていましたが、これだけ立派な道標であれば安心です。
・・・と書いている今になって気付いたのですが、先の老夫婦は、広沢川側の武田道入口から登ってきてこの道標を見て、「城ヶ峯」と「東宮」のどちらが「猿投山山頂」方向なのかが分からなかった可能性が高そうです。だとすると、やっぱり準備不足に過ぎます(と、自分達のあれこれは棚に上げる・・・)。
 
西向きに歩いていたのが北向きに転じても、同じく尾根の上の気持ちの良い道です(上右、10:40)。「階段道が掘れてしまって丸太だけが高々と取り残される」という状況は、東海自然歩道に合流するまでの間には一切なかったように思います。

紅葉や黄葉に格別恵まれた山では無いようですが、それでもそれなりには見えました。(下左10:22、下右10:27)
 

10:46に林道を横切ります(下左)。東海自然歩道であれば、「お倉岩」から登り始めてすぐ出てくる林道なので勘が狂いますが、こちらのルートの方がずっと標高も高く、山頂にも近い地点になっています。そして10:56に東海自然歩道との合流点に達しました(下右)。
 
ここから下の東海自然歩道の階段の掘れ方が特にひどいのですが、上を見ても急な階段道になります。道標表示を見て、「東宮まで40分となっているけれど、ここの所要時間表示は甘いから・・」と話をしていたら、横で休憩していたオジサンが、やや苦しそうな息をしながらも、「そうですよね」と相槌を打っていました。

こちらは休憩も程々に、オジサンに先行して出発です。一気に上がってから、鳥居手前で急降下する直前のところで、木々がまずまず綺麗に色づいていました(11:02)。

林道に出てすぐの鳥居&トイレ前は11:03に通過、ここまで車で上がってから歩く人達もかなり居るようです。鳥居から見上げると更に人が増えて、一目10人にもなりました。ここから前に見えていた人達を次々ブチ抜きながら登っていきました(下左、11:04)。
 
東宮に11:20に到着(上右)、武田道との合流点から道標では40分のところ、24分で歩けました。
特に休憩せず先に進みます。

東宮と山頂との間でも紅葉や黄葉が見えました。(その1、11:21)

(その2、11:27)

頂上には11:34に到着。駐車場から大分上の地点からのスタートとは言え、2時間を切れています。
子供達は猿投山では最早ポーズを取ってくれません。
 
いつものように満員でした。この日は特に未就学児が多かったように思います。

「軽食」にもならないくらいの「行動食多め」を一応腰を下ろして食してから、11:44には出発しました。本物の昼食に極力早くありつけるよう、下山ルートは東海自然歩道としました。

歩き出して間もなく、武田道の合流点で休憩していたオジサンが登ってくるのとすれ違って「速いですねぇ」と感心されました。途中トレラン風に小走りもしたのですが、家内に制止されて走るのは止めました。東宮を11:55、鳥居を12:09に通過しました。12:14に大岩展望所にも寄ってパノラマにすべく写してみましたが、天気が悪い分4月に写したのには遠く及びませんでした。

武田道分岐を12:17、東屋を12:20に通過しました。東屋のすぐ下に、落ち葉アートが飾ってありました(下左、12:21)。

登山口を12:39、トロミル水車を12:48に通過、駐車地点には12:53に戻りました。

 

 

.昼食後、昭和の森へ

「深見常楽」の交差点のサークルKに車で移動しました。1年前に歩いた道ですが、家内は「多分朦朧として歩いていたんでしょう、覚えていません」とのこと。サークルKで思い思いのものを注文したのは1年前と同じですが、今回は車の中で食しました。100円コーヒーまで優雅にいただいてから、1年前にショートカットしてしまった東海自然歩道(の現在の迂回路)を歩くべく、13:32にサークルKを出発しました。親二人はザックを背負っていますが、子供たちは手ぶらです。

まず交通量の多いR419を南下します。500m程先に東海自然歩道の道標がありました(下左、13:38)。道なりに進むと、無粋な工場みたいなものが見えます(下右、13:39)。
 

この先で未舗装になったこの道をそのまま進むものだと思っていたのですが、右に入れとの道標が現れました(下左、13:44)。
 
愛知静岡県境の峠から降りる際に撤退した道よりはマシですが、あまり踏まれていない、荒れかけたグネグネ道でした(上右、13:46)。しかしながら、まだ古びていない道標が程よい間隔で現れるので、不安はありませんでした。

グネグネ道が終わったところから「昭和の森」に入ったようでした。入る直前にカエデが植えてあり、紅葉の盛りは過ぎていたようですが、それでも綺麗に紅く染まっていました。その先に遊具があり、子供たちは早速遊んでいました。
 

「昭和の森」の中にも東海自然歩道の道標は出てきます。「昭和の森交流館」周辺のバーベキュー場などには他の人を多数お見かけしました。「昭和の森」が終わると舗装道路に出て、また人が居なくなります。そして14:26に、1年前にショートカットしてきた地点に到着しました。

思いのほか時間がかかったのは、地図にないグネグネ道歩きで実歩行距離が予想より長かったことによるのでしょう。下図(クリックで拡大)は緑色で東海自然歩道を表記している愛知県のルート地図の該当部分ですが、現地道標は地図で薄い線で描かれているグネグネ道の方を示していたようです。地図上でグネグネ道が途切れているところから「昭和の森」に入っていたのではないか、と推測しています。

この地点からは、1年前に歩いたショートカットを反対向きに歩いてサークルKまで戻りました。子供の飲み物と親の100円コーヒーを追加購入して車中で戴いてから、家に帰りました。

「城ヶ峯」経由の「武田道」は、人も多すぎず、傾斜も急すぎず、雰囲気良く、気に入りました。
但し、子供は遠回りだから好きではない、などと言います。テントを張らない山歩きがそもそも退屈、と言っているようでもありますが、くじけずにこの道を再訪するなり、別の登山道を新規開拓するなりしたいと考えています。
お勧めかというと微妙です。地面が掘れて丸太が高々と取り残されている東海自然歩道の階段道に比べれば、大人にも子供にもずっと歩きやすい道ではあります。しかしながら道標類は十分とは言えません。入口さえ見つかれば他に迷いどころは無い、と私には思えますが、現に反対向きに歩いていた老夫妻をお見かけしてしまったので・・・
今後とも十分予習して地図とコンパスを見ながら歩かねば、と決意を新たにしました。(他人のふり見て・・・です)
「昭和の森」は予想通り大したものではありませんでしたが、これで一段と胸を張って「愛知県内の東海自然歩道を完歩しました」と言えるようになったのは嬉しいです。

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