21.猿投山3(さなげやま)(2015.04.26) 参考サイトはこちら
去年の秋には、春が来て暖かくなったら直ぐにでも、東海自然歩道・愛知コースで残る長いテント泊コース2つを踏破するつもりにしていました。しかし、私の五十肩が完治していない、とある検査のため家内が手術を受けた(検査結果は良好でした)、などありまして、ブランク明けいきなりのテント泊は避けて、足慣らしに猿投山に日帰りで行くことにしました。
もう3回目で、特別な見所があるわけではないことが分かっている猿投山ですから、何より「去年と遜色なく歩けるかどうか」のチェックが主目的になります。家内は猿投神社から山頂までのピストンでいい、と言っていましたが、それも味気ないから最初に来た時のコース(=参考サイトのコース)を今回は迷わずに歩くのでもいいのでは、と私は思っていました。テント泊の際に使ったA4コピーの地図はどこかに行ってしまいましたが、2万5千分の1の地図そのものがありましたので、これを畳んで持参しました・・・そしてちゃんと役に立ちました。
この日は、同じ季節になる、2年前の第1回、1年前の第10回と負けず劣らずの「霞んでいるけれどまとまった雲はない晴天」となりました。犬の散歩を済ませて、弁当の完成を待って出発、一応は8時目標のところ、8:20くらいです。
9時には出発地点の猿投神社に着きましたが、舗装の駐車場は既に満車、目の前で出て行った車があったので、土の上ですが停められました。家を出るのはもっと遅くても問題ないはずのところ、この駐車スペースのために早く出ているようなものです。
9:17に出発、9:42に「お倉岩」(≒登山口)、10:07に東屋の休憩所、と順調です。休憩所にいる間にお父さんが小さい子供二人を連れてきたので聞いてみたら、下の男の子は年長さんとのこと。「家内が来てくれないので・・子供の行けるところまで行くつもりです」とのことでしたが、親一人に子供二人は私には無理、と思った次第です。
次男が先頭ですが、先走りすぎることもなく良いペースだ、と思っていましたが、家内が「速過ぎる」とのことで自分で先頭に立ちましたが、こちらの方がむしろ先走り気味、まあ先頭は歩きやすいのですね。10:44には東の宮を通過して、11:02にはもう頂上です。1年半前には駐車場から丁度2時間だったらしいところ、今回は1:45ですからまずまずでしょう。愛知県が出している東海自然歩道のコースタイムでは2:10となっています。
さっさと弁当を済ませて、まだ12時前、十分早いしピストンでそのまま戻るのも味気ないでしょ、と説得に成功して、最初に来た時と同じく赤猿峠方面に進むことになりました。山頂出発が11時半くらいだったでしょうか、赤猿峠には12:04に到着しました。最初に来た時に間違った地点ですが、勿論もう間違えません。半年前と同じ木に同じように木登りしてから(下左)、広沢川の源流に下りていきました(下右)。
前に来た時より水が多くて山道も一部ぬかるんでいました。その山道がやがて一旦は造成されたらしいのだけど思い切り荒れてしまった道に変わり、さらに行ったところで、前回は見落とした「団九郎の岩屋」の小さな看板(下左)が目に付いたので、それてみました。細い道を下ると(下右、家内の赤いリュックが見えますでしょうか)、沢があり、これを渡って上流を見ると堰堤が見えます
堰堤の手前、家内の視線の先の沢を渡り返した崖の上に、何やら洞窟のようなものが見えます。帰宅後調べたところ、これが「団九郎の岩屋」だったようです。渡り返しも崖登りも気乗りがしなかったので、見上げるだけにしました。
元の道に戻ってくると、オフロードバイクの集団が停まって話をしていました。故障車が出たので引き返す相談をしていたようで、下りていく我々を途中で抜いていきました。
更にもうしばらく行くと、今度は四駆車が登って来ました(上右)・・・確かに、一旦は道路にしたのでしょうが、道と言える状態では到底ないところです。そういうところでの排ガスが嬉しい訳はないのですが、しかし敢えてやってくる人達のことは何となく尊敬してしまいます。
そのまま下りていって、参考サイトの地図の「舗装道路出合3」まで来ました。ここを右折して、前回には寄り損ねた「猿投七滝遊歩道」を歩く、のが予定ルートだったのですが、先頭でバイクと四駆車の話を次男としていた家内が直進していきました。長男は疑問の声を発したのですが、話に夢中の家内には聞いてもらえず、気押されして黙ってしまったようです。私はというと、地図も持っているし、これもまた一興か、と黙ったまま逸れた交差点を振り返って証拠写真を撮ったりしていました。予定ルートならダラダラ下りがずっと続くところを、舗装道路ながらかなりの登りを8分登ったところで、
家内:「この道で良かったのかしら」
私 :「ううん、違うよ」
長男:「だから、この道でいいの、て聞いたのに!」
軽く揉めましたが、地図でこのまま進んでも登ってきた道に戻れることを確認して、結局そのまま進むことにしました。予定ルートから逸れたのが12:37、気が付いたのが12:45、そして12:53には「西の宮」の鳥居前で現在地確認も出来ました。そのまま舗装道路を進んで「東の宮」の鳥居前で登りルートに戻るのでも良かったのですが、東海自然歩道の脇道である「自然観察路」の看板が見えたので、そちらに入りました。舗装道路を進むより一段とアップダウンが増えたようですが、特に問題になるようなところはなく、13:03には参考サイトの地図の「分岐1」まで戻ることができました。
そこから猿投神社に向かって下り始めた直後に「大岩展望台」の表示が見えたので行って見ました。参考サイトに出てくる「展望台」とは別物のようですが、それはともかく、この日一番の大展望でした。
この展望台から、来た道とは別の道を下って、本ルートに戻ったのですが、この戻り道の急な下りで木を掴んだ時が、この日で唯一五十肩を意識した瞬間となりました。それも「その場でうずくまる」ような激烈なものではなく、「この体制で長時間頑張り続けるのは無理だな、と思う」程度のものなので、岩古谷山の上り下りでも何とかなりそうに思います。
そのまま進み、13:40には登山口、14:03には車まで戻りました。帰りの車内では、いつものように3人とも沈没しておりました。
・久しぶりでしたが、子供達は全く問題なし、私の五十肩も大丈夫、家内もまあ大丈夫でしょう。