アトリさん、こんにちは〜! そういえば、よくアニメの動画等で不穏な雰囲気の場面の時に 「目のハイライトが・・・消えた・・・?」ってコメントがあったりしますけど、 アタシが見ている動画は画質が悪くて、「目のハイライトが消える」というのが なんなのかよくわからないんですよぉ〜 ・・・というか、そもそも「目のハイライト」ってなんですかぁ? | |
(・・・そんな、「チャドの霊圧」みたいな扱い?そもそもどんな劣悪な環境で見てるの?) ・・・い、今更? 今までも『眼(マナ)かな?』や『瞳孔の動向』のような目の話、 それと『描き分け!男塾』で触れてきたのに? | |
ふふふ、実はですね。 「アタシは目の光のことを一度だってハイライトと呼んだことはない」んですよ! それどころか、一度もハイライトという言葉を使ったことがないんですよぉ〜。 ・・・驚きました? | |
・・・なん・・・だと? 確かに過去ログを検索しても、アナタの発言には存在しないわね。 ・・・って「目の光」と言ってる時点でハイライトが何なのかは分かっているじゃない。 ・・・どこかのオサレ漫画ネタはもういいから、 要するに動画が荒くて「目のハイライトが消える」というのがよく分からないから 実際にどんな感じなのか知りたいということかしら? | |
ええと、カルピスを限界まで薄めずに言ってしまえば、そういうことですね! 流石にアタシだって目のハイライトが何かぐらいは知ってますから! | |
(・・・本当に知らないことにするか迷ったのはナイショ) ・・・わかったわ。 左がハイライトがある状態、右がハイライトを無くした状態ね。 |
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ああ、なるほど、あのコメントはこういう状態のことだったんですね! 右のハイライトが消えた状態は、なんというか生気がないというか・・・ よく言われているヤンデレ目やレ・・・ | |
・・・待った。 今、言いかけた呼称を一般的に使用するのは流石にどうかと思うわね。 ・・・元々、この状態の目のことはアナタがいうように生気がないように見えることから 昔から「死んだ魚のような眼」と喩えられることが多いわね。 ・・・というわけで、今回はこの状態の目のことを略して「死眼(デス・ガン)」と呼称しようと思うのだけど。 | |
なんかヴァーチャルMMOでの対戦中にリアルプレイヤーを 殺しちゃうキャラみたいな名前なのでやめましょ〜。 それはおいておいて、「死んだ魚のような眼」というとZガソダムのシロッコを思い出しますね〜 あ、「動け!ジオ、なぜ動かん!?」って言いながらスイカバーで貫かれちゃう人ですよ、念のため。 |
(・・・その説明だとかえって分かりにくそうね) ・・・むしろシロッコだとこちらの方が近い感じじゃないかしら? 漫画的いえば、目にトーンを貼っただけの状態、ね。 | ||
あれ? でもさっきより「生気がない」感が少ないような・・・ 試しにこちらのパターンもハイライト有と無で並べてくれますかぁ? |
・・・そう? 私にはどちらも「生気がない」状態に見えるけれど・・? ・・・わかったわ。こんな感じかしら? |
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あれ?なんだかこのパターンだと、ハイライトがない場合に 「生気がない」感が少ないというよりは、ハイライトがある方でも 目の印象があっさりしているという感じですねぇ〜 瞳孔がないからでしょうかぁ〜? でもやっぱりハイライトがないと、「生気がない、ただのしかばねのようだ」という印象になってしまいますね! 意図的にそういう表情にしないのなら、ハイライトは絶対必要ってことですよね!? | |
(・・・それをいうなら「へんじがない、ただのしかばねのようだ」ね) ・・・ハイライトのない目は生気がない。 そんな風に考えていた時期が、私にもありました・・・。 | |
えっ〜!?そんな!? 今の話の流れ的に「ハイライトは絶対必要!」ってオチじゃないんですかぁ!? そんな・・・相手に自分の能力をベラベラ喋った後に 相手が「実は本気を出していませんでした」とか言い出して、 逆にやられちゃうようなそんな展開なんですかぁ!? | |
(・・・だから某オサレ漫画ネタからは離れなさいとあれほど・・・) ・・・それについて先に解説してしまうと、それこそ戦ってる最中に自分の能力を相手にベラベラ解説して〜 と同じになってしまうから、とりあえずまずはハイライトのパターンみたいなものを解説しようと思うわ。 | |
えっ?ハイライトって目の左上にちょんと描くだけのものですよね? ハイライトのパターンっていうほど、パターンがあるとは思えないのですけどぉ? | |
・・・まぁ、実際、私達のハイライトがそうなっているから、 そう思ってしまうのも仕方ないところなのかもしれないけれど、 意識して見てみると、描く人によってだけでも様々なパターンがあることが分かると思うわ。 ・・・まずはアナタのいう『目の左上にちょん』と逆のパターン、ね。 |
ああ!左上があるのなら、右上だってありますよね! これって光源に影響されて右か左になってるんですよね? ハイ『ライト』っていう位ですし! | ||
・・・次の展開に繋げやすい、いい質問ね。 でもちょっと、急に理解力がアップしすぎな気が? もしかして、唐突な覚醒でもしたのかしら? |
(ガサ・・・ゴソ・・・) あまりアタシがだらしないとユナさんが召喚されてしまいますからね! それを防ぐには「アタシ自身がユナさんになることだ」しかないじゃないですかぁ! | |
(・・・といいつつ、今隠したカンペはなんなのかしら?) ・・・ハイライトが光源に影響される、 つまりアナタの言いたいのは、こういうことね? ・・・ちなみに矢印は光源の方向を示しているわ。 |
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あ、はい! 光の射す方にハイライトがある感じです! これはハイライトの基本、不変不滅の前提ですよね? | |
・・・とそう思うじゃない? でもね、描く人にもよるのだけど、 ハイライトの位置は光源の方向に寄らず、一定のことが多いのよ。 ・・・こんな風に。 |
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あれ!?そうなんですかぁ!? なんだか、以前にもこのパターンがあったような・・・ 思い・・・出しました! 確か『鼻影』の時に『鼻の描き方によっては光源の方向に合わせると不自然になる』 的な話があったような・・・つまりハイライトも光源に合わせると 不自然になる場合があるってことですね!? |
(・・・よく思い出せたわね) ・・・正確にいえば、鼻の描き方の時は『光源に合わせると描く側にも見る側にも不自然だから』だったけれど、 ハイライトの方は『いつもと違うハイライトにすると描いている側にとって不自然だから』という感じ、ね。 ・・・だから本来ならやっぱり光源を意識したハイライトにした方がよいのだけど、 まぁ、そこは様式美なので、ということで案外スルーされているところね。 ・・・実際、これから紹介する別パターンは、光源を意識すると不自然なものが多いかも。 | |
他のパターン・・・今までの例が目の上段だったから、次は中段、下段と言った感じでしょうか? なんだか格ゲーのガードに対応した攻撃の種類を思い出しました! そういえば、スト2シリーズの頃には中段ってなくて、地上では下段ガード安定だったんですよねぇ〜 | |
(・・・この子が使うネタにしては比較的新しいなんて錯覚してしまったわ) ・・・残念ながら、何のひねりもなく、その通りよ。 まずは下段。 本来なら光源が下にある場合のハイライトだけど、 最近はこれがデフォルトの絵柄もあるわね。 ・・・あ、デフォルトというのは、前述の例でいうところの 『光源方向に応じて変化させない場合のハイライトの基本位置』的意味、ね。 |
へぇ、そうなんですね〜 確かに普通、光源って外なら太陽、室内なら天井の蛍光灯みたいに上にあることが基本だから、 上段のハイライトがデフォルトなのは分かるのですけどぉ〜 下段がデフォルトってなんだか不思議な感じですね。 パソコン画面のみしか照明がない暗い室内が舞台の作品が多くなったとか、そういうことでしょうかぁ? | |
・・・そんな低予算感漂う作品ばかりな世の中は何だか嫌、ね。 実際のところは、他の絵柄との差別化から生まれたのではないかと推測しているのだけど。 ・・・次は中段。 昔はあまり見かけなかったけれど、最近増えてきた気がするわね。 ある意味、光源の高さ方向を気にさせないですむ安定のハイライト、なのが増加の要因なのかも? ・・・もっとも、増えてきたといっても、例えば今期アニメ(2015秋)の公式一枚絵でいえば、 光源方向に寄らないハイライト方向は中段:1作、下段:1作程度で、他はほぼ上段だったのだけれどね。 |
でも中段ハイライトが安定なら、今後増えてくる可能性もあるってことですね。 格ゲーの戦術も安定が確立されると大体それに流れてしまいますし〜 ちなみに他にはどんなハイライトのパターンがあるんでしょうかぁ? | |
(・・・オサレ漫画ネタの次は謎の格ゲー推し?) ・・・そうね、次は某新世界樹2のヒロインを見た時に「そういうのもあるのか」 と中の人がびっくりしたとかしないとかの『瞳孔がハイライト』ね。 ・・・例はなんだか上手く表現できていない気がするけれど。 それと一応、元ネタに準じて左上にも小さいハイライトがあるのは御愛嬌ということで・・・。 |
ああ!感激すると、すぐ目がしいたけになる姫様ですね! 瞳孔の中に星とか花とかはありましたけど、 これは「瞳孔自体がハイライトになることだ」 って卍解した結果なんでしょうか、これは? | ||
(・・・そしてオサレ漫画ネタに戻る、と) ・・・他にもラノベに常時卍解・・・もとい、しいたけ化した 瞳孔ハイライトのキャラがいた気がするけど、詳しくないので割愛するわ。 ・・・最後はパターンというか、派生というか。 ハイライトのサイズを大きめにしたもの、ね。 |
なんだか急に幼くなったというか、キラキラしたというか、 少女漫画のような雰囲気を感じますね! 元々、この目の大きさだったら、 これ位大きいハイライトでもよかったような気さえしてきます! | ||
・・・少女漫画絵は確かにハイライト大きめな気がするから、多少はね? ・・・ともかく、ハイライトの位置だけでなく、 大きさだけでも大分印象が変わるということが伝われば十分よ。 |
あれ?そういえば、元々は「いつからハイライトが必要だと錯覚していた?」 って感じの話じゃなかったですっけ? 結局、これまでの流れだと「ハイライトはやっぱり必要だったんや!」としか思えないのですけどぉ〜 ハイライトがなくても生気がない絵にならないことなんてあるんでしょうか? | |
・・・実はさっきアナタ自身がそのヒントを言っていたのだけど、気づいたかしら? | |
・・・なん・・・だと? もしかして『カルピスを限界まで薄めずに言ってしまえば』ですか? つまりカルピスを原液で使う→目をベタ塗りしてしまえばいい! そういうことですね!? | |
・・・私は『さっき』と言ったのだけど? その台詞はほぼ冒頭でしょう? ・・・若干当たっている部分があるのが逆に反応に困るところだけど。 ・・・その台詞ではなくて、 『この目の大きさだったら、これ位大きいハイライトでもよかった』のこと。 ・・・これを逆に考えてみて。 | |
ええと、『目が大きいなら、ハイライトが大きくてもいい』の逆というと、 『目が小さいならハイライトは小さくてもいい、 むしろ小さい方がいい、いやいっそなくていいんじゃね?』ってことでしょうか? | |
・・・確かに結論としては、ほぼ正解なのだけど、 あまりにも突拍子がないので、実際の例で説明してみるわね。 ・・・要するに、まず先の例でハイライトがないと違和感があったのは、 目が大きい、正確にいえば瞳が大きいから。 瞳が大きいのにそこにアクセントとしてのハイライトがないと、 瞳がのっぺりとした印象になって、生気がないように感じてしまうのね。 | |
・・・ならば、目や瞳を小さくしてみればどうなるのか? ・・・というわけで試してみたものがこちら。 左から、普通ハイライト、ハイライト大、ハイライト無しのベタ塗り、となっているわ。 |
え〜と、これ位の目の大きさだと、真ん中の大きめのハイライトは目がキラキラしすぎて クールっぽい雰囲気に合わなくて若干、違和感がありますね! そして、確かに右のハイライト無しベタ塗りは単体で見た場合、 「これはこれでありかも?」と思える位ですね! ただハイライト有りの絵と並べると、やっぱり若干生気がない感じもします! ただ例題絵が今までのような小出しじゃなくて、一気に出てきたので巻きに入った感が凄いですね! | |
(・・・某グルメ?バトル?漫画の巻きの入り方は異常) ・・・そうね、まだ若干違和感があるから、瞳だけをもう少し小さくしてみるわ。 |
なるほど! ここまで小さい瞳だとハイライト無でも「そういう目の描き方」や「そういうキャラ」 という感じがしますね! これが「ハイライト無でも生気がない絵にならない」の能力の解説ですか? つまりは目、さらにいえば瞳の大きさによってはハイライトは必ずしも必要ない、と。 もしかして、今回って「ハイライト」のお話というより、 実はキャラの描き分けのお話だったんじゃないですかぁ? | |
(・・・謎の理解力を発揮したわね。展開が巻きに入ると、急に能力に補正が入るのも恒例) ・・・ネタ発端は最初の方の絵のような絵柄の場合に ハイライトの有無、位置でどういう印象になるか、だったのだけれど、 途中から、この間の番外ネタの時に 「少女漫画でおじさんキャラでも目がキラキラしてるのはなぜ?」 「多少女の子より目が小さいだけで瞳の描き方が大差ないからでは?」 というネタが浮かんだからなの。 |
ああ〜、確かに少女漫画に出てくるおじさんキャラは目が異常に若いですよね! 左端の例は見ていて不安になってくるというか、ETみたいというか・・・。 この例だと右端のハイライト無が一番しっくりくる気がします! もっとも少女漫画にこんなくたびれたおじさんは出てくる余地がなさそうですけどね! | |
(・・・正直、左端の例はハイライトのない女の子絵より遥かに違和感があるわね) ・・・さて、ここまでで「大きい目・瞳の時にハイライトがないと生気がない印象に」 「小さい目・瞳の時にハイライトがなくても生気がない印象にはならない」 「キャラの年齢・性別・イメージによってはハイライトが大きいと違和感」 ということは言えそうだけれど、何か気づかないかしら? | |
・・・あれ? 冒頭の「ハイライトが・・・消えた?」というような急に生気がなくなった演出って 後の方の例の小さい目や瞳の例の時ってどうすればいいんですかぁ? | |
(・・・巻き展開で理解が早すぎて逆に怖いわね) ・・・そうなの。 昔、『Lunatic ドーン!』の時にアナタが 【某ホラー作品が受けている理由の一つは『普段のいかにもなギャル絵』が 『いきなり狂気じみた顔になる』というギャップの大きさによるものなのかも】 といっていたことがあったのだけど、この『ハイライトをなくして生気を無くす』という手法も ギャル絵だからこそ、その少ない変化で起こせる表現手法なのかもしれないわね。 | |
なるほど〜、別に『可愛い女の子が絶望顔になるのが飯ウマ』等の理由で そういう手法がよく使われているというだけではないってことですね! ・・・あ、後半巻き展開で無理しすぎたみたいで、アタシの生気もなくなりそう・・・で・・・す | |
・・・って、あれっ!? ハイライトが消えた絵が用意されていないっ!? | |
・・・もう、寝なさい。 |
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