評価基準
録音評価は、まず客観的に5つの項目で示してある。
演奏されている場所をイメージでき、ホールの空気感をどこまで捉えているかを表す、
「ホールトーン」
オーケストラの左右への広がりや各楽器の配置が明確に捉えられているかを表す、
「ステージレイアウト」
楽器一つ一つの実存感や奏者の息遣い、音の生々しさを捉えているかを表す、
「リアリティ」
音そのものがどこまで高品質に捉えられているかを表す、
「クオリティ」
そして、弱音から強音までオーケストラの迫力を忠実に捉えているかを表す、
「ダイナミックス」
以上の5項目を10点満点で評価し、それを平均点で示している。
一方、100年にも及ぶレコーディングの歴史を鑑みると、
モノーラル・ステレオ・デジタルと、
ハード面での技術革新が録音評価の決め手となってしまう可能性がある。
このため、上記のような技術力を基準にした絶対的な録音評価に加え、
その年代に応じた相対的な評価区分を設けている。
それが下段に示す「世界遺産級」「文化財級」「愛蔵盤級」の3つの区分である。
それぞれの振り分けは、管理者の主観も多分に含まれているが、
この区分によっていつの時代に録音されたものであっても、歴史的価値を見出すことができ、
後世に伝える基準となるであろうと期待している。
録音データなどは、ジャケットに掲載のものを紹介している。エンジニアやホール名なども極力紹介しているが、詳細の分からないものもある。
また、録音年月日は、複数日にまたがっているものは原則最終日を記載している。