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   サンディングをしよう!
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サンディング中のようす お気楽仕様MTBのページでは「A・トラン」を紹介しましたが、コンペ仕様にまでしてしまった方にはブレーキパッドが接触するリム面を金ノコなどで削ってしまう「サンディング」をオススメします。 公園やストリートだけで遊ぶ場合ではお気軽なA・トランで良いのですが、山あり谷あり水場ありのセクションでコンペをする際には必須科目です。 特に水場ではA・トランは全く信用できなくなってしまいますので、ブレーキを効かせるためには「サンディング」してしまいましょう! 

一般的なサンディング
表面はグラインダーで取りましょう まず、用意するのは金ノコかスレート用のノコ歯です。 あと、これを読んで初めてサンディングに挑戦する方は「根気」を用意してください。 特にあなたのお持ちの自転車のリムがアルマイト加工ではなく、ハードアルマイトやセラミックコーティングの場合は気が遠くなるような作業が待っています。 そんな根気が無い方は電動の「ハンドグラインダー」などを使い、表面加工を削り取ってしまってください。 ハンドグラインダーをお持ちでない方は手作業で表面加工を削り取ってください。 粗目のヤスリでも良いですし用意したノコ歯でも構いません。 ちなみに私(いそし)はいきなりサンディングしてしまいました。
サンディング処理後のリム面 さて、いよいよサンディングです。初めての場合は自転車からホイールを外し、タイヤも外した状態で作業した方が良いでしょう。 それでは用意したノコ歯をリム面に対して斜めに構えます。 そしてリムの中心に向かってキズをつけていきます。 この斜めというのがミソで、真っ直ぐに構えて横にずらしながらのサンディングをすると一部分だけ妙に深く削れてしまうことがあるので気を付けましょう。 そのまま表面が全て縦キズに見えるようになるまで削りながらリムを一周します。 この作業も削るリムの材質によって早くできたり時間が掛かったりします。 私の場合、前後ともア○ヤのリムを使っているのですが、前輪のDH915はよく削れ、後輪のDH920はなかなか削れません。 逆をいうと、削りにくいリムのサンディングは長持ちするという事になりますね。 現に同時に同じようにサンディングすると、前輪の方が早くブレーキが効かなくなります。

現場でサンディング
コンペ当日にいきなりサンディング 一度目のサンディングをした後、しばらく乗ってキズが浅くなってしまったらまた削り直しです。 早朝のコンペ会場ではこれから行う試合にむけてゴリゴリと削る姿を見かけます。 そうした場合は時間もありませんので右の挿絵のようにタイヤの空気を抜き、削る部分を抑えてノコ歯でタイヤを削らないようにサンディングします。 一度、サンディングをして表面加工が無くなっていれば2度目からは意外と楽に削れます。 気をつけたいのは削りカスがタイヤとリムの間になるべく入らないように作業をしたいところです。

ノコ歯について…
 さて最後に、使うノコ歯なのですが私の周りではスレート用を使う方が多いです。 金ノコよりも目が粗く深くキズがつくのでブレーキの効きも良いですし、長持ちします。 無論、サンディングが長持ちするという事はブレーキシューは物凄い勢いで減っていきます。 そして目が粗くキズが深いサンディングを繰り返すとリムの寿命も短くなるという事は容易に予想できますね。 金ノコで細かく削るかスレート用で粗くするかは個人の自由です。 余談ですが、フロントの効きはそれほどでなくても良いという方は前リムは金ノコ、後リムはスレート用と使い分けるのも良いかもしれません。
 ホームセンターなどではノコ歯の裏表に半分ずつ金ノコとスレート用が付いているものも売られていますが、一本で2度おいしいです。 (私はそれを使っています)
 こうしてサンディングをするようになるとブレーキシューがいくらあっても足りなくなってきます。 そろそろブレーキシューの自作も考えなければなりませんね…


追記> 後日「クイックサンディングでその場しのぎ」というページを追加しました。




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