愛知県碧南市 毎日慎ましく生きているからこそ 年に一度は祭で派手に行く

碧南の祭へ行こう!

大浜下区の熊野大神社後編

碧南市域の祭で露店数が一番多い まわるだけで祭が終わってしまうかも

露店の賑わう祭

<唐揚げ屋だけでも数軒がひしめく。ここ大浜熊野大神社の秋祭りに出る露店は碧南一の規模を誇る。数えてみた所、合わせて40軒もあった。祭礼時の露店数、第2位の神社が24軒だということを考えると、いかに大浜熊野大神社の祭礼が派手に行われているか、理解出来ると思う>まだ時間が早いというのに、祭は多くの人々で賑わう。 露店の並ぶ通りは幅2メートルあるかないか。みんな露店の方ばかり見て歩くので、 少し進むだけでも一苦労。最近では見かけなくなってしまったおもちゃの露店もある。 いい匂いの立ちこめるのが、串焼き屋。3軒ほどあった。競争があるらしく、高級路線で行く店、 お値打ちな店、種類で勝負の店などそれぞれ趣向を凝らしている。定番のチョコバナナ、たこ焼き、フレンチドックも、 もちろんある。どれも美味しそうに見えて、もう満腹なのに、また買ってしまう。飴をチュウチュウやりながら、 次は何かと練り歩く。大浜熊野大神社には、そんな楽しみがある。

ヘボト自画像ヘボトの「踊躍歓喜(ゆやくかんき)」

熊野神社鎮守の森

「お祭りでも西の松林は…」

騒がしい境内から西へと足を進めれば、鬱蒼と茂る鎮守の森へと迷い込む。静寂だけの世界に表れるヴィーナス像。 まるで忘れ去られた古代遺跡のようだが、このヴィーナス像は「玉津浦海水浴場」時代の名残。 像のふくらはぎあたりを覗き込めば、見覚えあるサイン。碧南市を代表する彫刻家「加藤潮光」先生のものだ。 「玉津浦海水浴場」は大正4年(1915)7月15日に開かれた海水浴場で、当時の大濱町長「近藤又左衛門」が、からかさ松のある権現岬と江戸時代の歌「一に権現、二に玉津浦、三に下がり松、四に塩釜」からヒントを得て「玉津浦海水浴場」と命名した。 文字通り、白砂青松の海岸で夏の期間中は日本赤十字愛知県支部の「大浜児童保養所」が置かれていた。 貞女「加藤菊女」は、大浜熊野大神社にお百度参りした後、この海岸から文箱を流したといわれている。(記事内容・2003年10月13日)

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