12.2018年の練習録
2018年1月:さて何を弾きましょうか→”スペイン狂詩曲”三昧
昨年末の忘年会では、一昨年前の反省に基づき楽譜をかなり潤沢に用意し、練習していた曲はまずまず弾けて、良かったと思っているのですが、で、その次に何を弾きましょうか。
昨年の「泉のほとり」は年初から「弾くぞ」と書いていて、そのまま繋がったのですが、プロコの5番、リスト「羊飼いの歌」(オラトリオ「キリスト」より)の2曲は、ほんの勢いで練習し始めたものです。一年の計を元旦に立てても何にもならないようですが・・・
東京での忘年会から家内の実家に直行し、そのまましばらく関西に滞在の後に自宅に帰ってきて、まず弾いたのが、ラヴェルのトッカータとショパン=ゴドフスキーの1番24番、一年以上前から主力に居座っている3曲です。こんな能力以上の曲を抱えているから他の曲を突っ込む余裕がなくなる、という自覚は大いにありますが、しかし、忘年会終了後でも弾きたいのがこの3曲だったのですから、仕方ありません。
その忘年会で、昨年に続きラヴェルとドビュッシーのトッカータを披露したところ「プロコのは弾かないのか」と軽くリクエストされました。聞くだけなら旧知のこの曲をyoutubeで3通りほど聞いてみて・・・やっぱり弾けそうな気がしませんし、やかましいのが嫌いな家内の不評を買うのは、それ以上に確実です。
プロコフィエフのソナタで一番好きな2曲に手を付けたので、3番目に好きということにしている3番を少し弾いてみました。こちらの方がトッカータよりは可能性はありますが、夢中になって練習し始める感じ・・・ドビュッシーやラヴェルのトッカータを練習し始めた時のような感じ・・・にはなりませんでした。どうせなら7番の1,2楽章に向かった方がいいのでしょうか。
学生時代の終わりに弾いたショパン「舟歌」も弾いてみました。昔からいい加減に弾いていた箇所は勿論弾けませんが、そうでなければ意外と弾けます。しかし、他の仲間の何曲かと合わせて「青春のレクイエム」と呼んでいた曲の一つになる曲ですが、それからウン十年、人生の下り坂がいよいよ急傾斜になってきた今になって、そういうつもりで弾くには重苦し過ぎます。
シューベルト「さすらい人幻想曲」、リスト「ポロネーズ第1番」も弾いてみました。どちらも以前に譜読みしたのは生きていますが、仕上げられるかと言うと、どちらも厳しそうです。今年はまだ試していませんが、リスト「スペイン狂詩曲」なら、さらに厳しいのでしょう。
以上、帰宅後2日間の迷走でした。(ここまで18.01.05)
と、書いていた時には、続く一週間での展開は全く予想できていないのでした。何と、書いてから弾いてみた「スペイン狂詩曲」一辺倒になった、のでした。弾き始めてすぐに家内から「これ前弾いてた曲よね?なつかしい!(はぁと?)」と言われて一段とその気になったフシはあります。
ふり返ってみると、以前弾いていたのは4年前=2014年らしいです。家族ハイキングが本格化して愛知県内の東海自然歩道歩きに邁進した年ですが、そうなる前にこの曲は諦めていたような気がします。プロが13分前後で弾く曲を25分で弾いていた頃は気持ちよかったのが、もう少し速く弾こうと焦った結果、20分を切る前に乱れてしまって断念した、のでしたっけ。
どうせ弾けない曲、と思ってゆっくり弾いてみました。一応一度は譜読みした曲ですから一回目で30分かそれ以上でしょうか、そのテンポでも、同じリストの「ポロネーズ1番」よりやっぱりずっと魅力的なのです。前回のことがありますから、もっと速く弾くとか仕上げるとか、を意識しないようにして、丁寧な譜読みし直しを心がけました。平日の1/10水曜日でも定時退社日なのをいいことに通しで7回弾き、昨日今日の土日はそれ以上の回数を弾いていたら、さほど無理なく19分で通るようになっています。ゆっくりのところ(より正確には余裕のあるところ)はプロに近い速度で弾いての19分ですから、速い所の速度差はまだまだ大きいのですが、現時点ではまだ大きく崩れていないだけに期待が膨らんできました。
Andante後半の両手3重和音進行になるところは、前回の崩壊を決定付けた箇所ですが、各小節の頭で左手2の指が4和音に渡って動かない、という規則に今回初めて気づいたりしています。全曲に渡り重音続きで大跳躍多数なので休まるところが殆ど無い曲ですが、怪しいところをあせらず克服していければ、と今のところ大いに盛り上がっています。
これ以外の曲は・・・・「その他リスト」とプロコを弾く暇は無く、ラヴェル「トッカータ」とゴドフスキー「ショパンエチュードによる練習曲」No1とNo24だけは日に2回以上は弾いているのですが、その3曲も明らかに悪化しています。スペイン狂詩曲が入ってきて、毎日弾いているにもかかわらず脳内のキャパが溢れて追い出されつつある、ようです。少しテンポを落として、これ以上荒れないようにしたいところです。(ここまで18.01.14)
引き続き、スペイン狂詩曲三昧です。少しだけ落ち着きましたが。18分とか19分なので、速度は殆ど上げていません。Andanteの間はまずまず弾けていますが、Allegroに移行するところのコントラストが付きません。ホタ直前の右手上昇音階は不安一杯、ホタに入ると重音の連続にて速度を少しでも上げると崩れていきます。右手片手練習が必要なようです。
プロの演奏は、youtubeにて世評の高いシフラとベルマンを聞きなおしてみました。それぞれ物凄い演奏ですが、これらしか知らなかったら、弾いてみようとは決して思わなかったでしょう。。。こちらで「お手本調」と評したハワードは、凄さは無くとも親しみ深く、こちらのイメージがあったから弾く気にもなったのだ、ということを再確認しました。
ゴドフスキー「ショパンエチュードによる練習曲」No1は、むしろいい感じになってきました。スペイン狂詩曲と脳内の同じところを共有できているのでしょうか。これに対し、No24の方は中立、ラヴェルのトッカータは競合してしまっているようですが、それでも折り合いが付き始めたようで、先週よりはマシになっています。
その他の曲では、リスト「泉のほとり」を何とか紛れ込ませようとしていますが、「覚えないと弾けないにもかかわらず覚えきれない」私にとっての難しさは昨年から変わらず、かなりやっかいです。(ここまで18.01.21)
さらに引き続き、スペイン狂詩曲三昧です。
一時期、フォリア(Andante部分)を速く弾いてタイムを稼いだりして、最短で16分まで行ってみたりもしたのですが、また19分に戻っています。三連符より前のフォリアはプロに近いテンポでも弾けますが、自分では納得できていないので、一番弾きたいテンポで弾くことにしました。結果的に三連符のところには、限界近いテンポで入ることになるのですが、余裕をみて更に一段落としています。短い主題とその変奏ということで、「ベートーベンの32の変奏曲みたいなもの」とイメージしてから、このフォリア部分が安定もしてきたし、一段と好きにもなったような気がします。
フォリアからAllegro animatoに移行するところのコントラストは当面諦めにしました。Allegro animatoも今のところそんなに速く弾きたい訳でもないし、右手上昇音階がちゃんと弾けるわけでもなし。
で、ここからAllegroのホタに入るところは、最後の上昇音階を殊更ゆっくりして、ホタにゆっくり入ることにしています。ここから Un poco meno Allegro までの「ホタ前半」が、2014年に諦めた時にはとことん駄目になったところです。とにかく弾けるテンポ維持です。
Un poco meno Allegro だけは、プロ並みのテンポでタイム稼ぎしてます。その前とのコントラストは弱くなりますが、自分で納得できるテンポでもあり、気にしないことにしています。右手上昇音階のところでテンポをしっかり落として「ホタ後半」になりますが、ここも一括してしまえば「弾けるテンポ維持」になります。
勿論楽譜は広げていますが、全体に暗譜範囲が増えてきました。そりゃ毎日5回平均くらいで弾けば・・・他に弾いているのは、ラヴェル「トッカータ」、ゴドフスキー「ショパンエチュードによる練習曲」No1とNo24、リスト「泉のほとり」で、トッカータがまたまた安定してきたようです。残り3曲はボチボチです。(ここまで18.01.28)
家内のコーラスの先生のところで、3月18日に発表会を計画されていることは知っていました。6年生の女の子が沢山居るので、その卒業記念発表会です。しかし、その1ヶ月前の2月18日に女声コーラスがコンクール出演するのが断然大きなイベントで、その準備で先生が大忙しになっていたのも分かっていたので、声を掛けていただければ出演させていただこう、とだけ思っておりました。丁度良さそうな曲の準備もしていませんでしたし。
(スペイン狂詩曲では、仮に間に合ったとしても長すぎますし、プロコの5番は小学生向きではないですし。)と、今回は無いかも、と思っていたところで、2月5日に先生から家内に「ご主人は今回も出演されますか?」と問い合わせがあったので、喜んで出演させていただくことにしました。
曲目は任せる、と言っていただいたので、思いついた曲を家内に聞かせました。
まず、リスト「泉のほとり」を弾いてみましたが、「同じメロディの繰り返しでちょっと退屈」。
弾けなくなっているのですがサンサーンス=ゴドフスキー「白鳥」は、「ちゃんと弾ければ卒業する子を見送るナイスミドルになれるかも」
ショパン=ゴドフスキーの「エチュード1番」は「旅立ちを励ます感じでいいかも」
プロコ7番3楽章を軽めに弾いたのも「悪くないかも」・・・というわけで、図々しくも「白鳥」の後に「エチュード1番」を弾くことを計画しております。一週間この2曲の回数を増やしただけで、「白鳥」も何とか成りそうです。現時点でも合計で6分は切れます。今週から片手練習を真面目にやっていくつもりです。
「スペイン狂詩曲」は少しだけ減らしましたが、それでもこの長い曲をせっせと弾いています。割と無理なく18分なら弾けます。ラヴェル「トッカータ」も何とか維持しようと思っています。ショパン=ゴドフスキーの「エチュード24番」「泉のほとり」あたりは、既に荒れかけていたところを当面見捨てるしかありません。(ここまで18.02.12)
というわけで、「白鳥」「エチュード1番」漬けに移行しております。どちらも短いのは有り難く、毎日かなりな回数を弾いています。2曲の性格が違うので飽きにくいのも良いようです。両曲とも、家で弾いているベストで弾けるのなら、既に発表会OKレベルに達していると思っていますが、人前で弾くのに、もう一段上の安定感を求めて練習中です。
「白鳥」の片手練習はほぼすることなく、大体弾けるようになっています。但し暗譜が怪しいです。楽譜を広げておけば見なくても弾けるのに、楽譜を閉じると大抵どこかでコケます。半音階進行が多くて和声の記憶だけでは音符が定まらない曲を弾くのに、楽譜を眺めることを止めた頭が余計なことを考えると、指先の記憶を邪魔してしまうようです。楽譜を見て弾くのと、敢えて閉じて弾くのを交互に弾いています。
「エチュード1番」では片手練習をかなりやりました。やり始めた当初は両手に大きく劣っていました。左手では大昔に放棄したはずの指使いが思わず出てきてしまったりしたので、「昔片手練習をしていた頃の左手片手」からの再スタートになったようです。右手に至っては、最初は繋いで弾くことすらできませんでした。この片手ずつの練習もかなりやって、ようやく両手に大きく遜色なく引けるようになった頃には、両手のレベルが大分上がってきました。
この2曲以外は、ラヴェル「トッカータ」は日に1回は弾いていますが、リスト「スペイン狂詩曲」だと弾かない日も出てきました。これ一曲弾く時間で発表会の2曲を3回ずつ弾けると思うと、まとまった時間が取れないときには躊躇してしまいます。但し今のところ、「トッカータ」「スペイン狂詩曲」とも劣化はしていないようです。(ここまで18.02.25)
毎日、ほぼ発表会の2曲だけの練習を続けていました。稀に弾いたラヴェル「トッカータ」はギリギリ劣化せず、さらに稀に弾いたリスト「スペイン狂詩曲」には早速家内が鼻歌を添えていましたので、発表会の2曲よりは家内に受けていたのでしょう。
環境変化に対応すべく、生ピアノだけでなく、電子ピアノでも積極的に練習しました。「白鳥」は途中止まると再開が難しいので、譜めくり不要の70%縮小版も一応作成していましたが、本人的には随分レべルアップしたので、縮小版楽譜も不要としました。
・・・・しかし、その「白鳥」の本番で止まってしまいました。最初から弾きなおすことも一瞬考えましたが、主題再現部まで飛ばしての再開として、その後は一応最後まで弾けました。「エチュード1番」でも動揺は隠せず、最後1頁で速くなり崩れました・・・・あれだけ準備したのに・・・・
録音はまだ自分で聞いてもいませんが、人様にお聞かせするようなものではないはずです・・・・
でも、これに懲りず、次の機会があれば、何か弾かせていただこうと思っています。(ここまで18.03.18)
失敗から一夜明けた月曜日の朝、家人が皆朝早く出て行ってから、ふと思い立って、出勤までの時間に「白鳥」「エチュード1番」両方の曲を録音してみました。リンク先はyoutube映像です。ビデオの画像とレコーダの音声を組み合わせています。両者のタイミングは「めのこ」であわせました。
それぞれ3テイクずつから選びましたが、どれを出しても「ドングリの背比べ」、この程度には自宅では安定していたのに・・・
やや音がこもっているのは、大屋根を閉めたままだったからでしょう。大屋根は少しだけでも開けた方が良かったし、録音レヴェルももう少し上げた方が良かったのですが、「この程度には弾けるようにしていた記録」として、これでいいことにします。(ここまで18.03.21)
発表会直後はいつも迷走するのですが、今回は大失敗した上、そのすぐ後に一週間家族旅行に出かけてブランクまで出来たせいでしょうか、さらに呆然と迷走しておりました。ピアノを弾こうという意欲が全般に落ちています。
先月家で録音した「白鳥」「エチュード1番」は、特に「白鳥」ですが、余裕が無くて硬く聞こえます。この2曲については、今月に入って、ようやく発表会の呪縛から逃れて気楽に弾けるようになりました。素人があんなにガチガチに弾いていてはいけませんな。そんなことだから本番で飛んだんだ・・・。この2曲は、やる気は不足でも、それなりに弾けていますが、他の曲が問題。
ラヴェル「トッカータ」が荒れてきて、両手が交錯するところで、どちらの手が上になるのか分からなくなって止まるに至った時は、かなり焦りました。部分練習とて途中から弾き始めようとすると、どうしたらいいのか、一層分からないのです。ゆっくり目に最初から弾いて問題箇所に突入して、手の交差の形をギリギリで思い出せて、ようやく部分練習ができるようになって、何とか復活への軌道に乗せました。昨年の熱意とは比べるべくもないですが、それでも他の曲よりは意欲を持てているので、現時点の主力に納まっています。
「スペイン狂詩曲」もテンポを落とすことで荒れは治まりましたが、発表会出演決定前の熱狂はもうありません。弾き始めると楽しく弾いてしまうのですが、20分近い所要時間の方が気になってしまいます。そんな調子ですから一日2回弾けば多い方、ほぼ暗譜に近づいているのに弾けていないところが多数残っていて、今回も先行き厳しい感じです。
プロコフィエフも5番全曲、7番3楽章とも弾いてはいますが、どちらも熱狂には程遠い状態です。ショパン=ゴドフスキーのエチュード24番は、もう弾けないと言った方が良さそうです。さあ、どうしましょう。(ここまで18.04.21)
どうも、3月末の家族旅行どころか、発表会よりもっと前からの疲労が溜まっていた、ような気がしています。GWも最後に山登りに出かけた以外は、毎日ゴロゴロ過ごしておりました。ラヴェル「トッカータ」と、ショパン=ゴドフスキー「エチュード1番」は、安定を欠きながらも何とかなっていますが、他の曲を弾く意欲が十分ではありません。
どうせそこまでやる気が無いのなら、全然弾けない曲を、というわけで、ベートーヴェンのソナタ29番の終楽章を弾き始めてみましたが、最後まで辿り着けませんでした(なお前回に最後まで辿り着いた際には45分かかっていました、終楽章だけで)。
同じソナタの第1楽章は最後まで弾けましたが、練習する意欲は湧いてきません。その次にソナタ21番を弾いてみたら、こちらの方では意欲が出てきましたので、ロンドだけですが引き続き弾いています。
全曲を耳では覚えているのに、指使いを真面目に考えたことは一度も無くて、ゆっくりでも詰まらずには弾けず、耳のイメージとのギャップが大きすぎて弾く気がそがれる曲、というのが元々の位置づけでした。今回こそ真面目に指使いにも取り組もうか、と思いましたが、第1楽章では展開部後半の3連符連続にうんざりしてしまったので、当面は見送りです。ロンドの主部(ABACAB’AのA)では、交差で弾くところは最初から大丈夫でしたが、続く左手の分散和音は今回初めて指使いを定めて通せるようになりました。最初のBは大体大丈夫、Cはまだこれから、B’はそれよりはマシ、というところです。プレスティッシモは、オクターブスケールが弾けるテンポでなら弾けてます(かなり遅い)。
ここまで有名な曲を、忘年会で弾けるところまで練習するかどうか、自分でも分かりませんが、「スペイン狂詩曲」を弾く意欲が、こちらに連れられて戻ってきたような気もするので、弾いてみて良かったのでしょう。(ここまで18.05.06)
変わり映えしません。ラヴェルのトッカータが弾けなくなるのは勿体無いので、割と練習して、まずまず維持しています。ショパン=ゴドフスキーのエチュード1番も継続して維持しています。10分を超える曲で、ベートーヴェンのソナタ21番のロンドと、リストスペイン狂詩曲、これらは長い分そうそう弾く回数増やせず、仕上がりに近づくこともなく、です。ベートーヴェンの23番第1楽章も弾いてみましたが、この曲の思わせぶりは、今の私ははっきり「嫌い」でした。ショパン=ゴドフスキーのエチュード24番も「勿体無い」と思い始めて再建にとりかかろうとしています。迷走する元気も無く低迷しています。(ここまで18.06.17)
ロッシーニのオペラ「エジプトのモゼ」に再注目したりしている一方、ピアノの方は引き続き変わり映えしません。ラヴェルのトッカータと、ショパン=ゴドフスキーのエチュード1番24番をほぼ毎日弾いて、ベートーヴェンのソナタ21番のロンドと、リストスペイン狂詩曲と、バッハ=ラフマニノフの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番よりプレリュードと、を時々弾いています。全くもって「旧作」ばかりですが、先月よりは元気になっているかもしれません。(ここまで18.07.14)
ピアノを弾く気力が少し戻ってきました。昨年の年末忘年会で去年はスクリアービンを弾かなかったことを思い出し、今年は何か弾きたいかな、と思って引っ張り出したのが、エチュードOp42-5 です。最近では2014年頃に練習していた曲です。
「練習しかけてやはり無理と悟って諦めた」回数ではバルトーク「戸外にて」第5曲が私の中では断然多いのですが、この曲だと、「何とかなるのでは?と思いながらも、しかし結局はまともに弾けるようになる前に練習継続の意欲が途切れる」を何度か繰り返していました。
12/8拍子の曲ですが、4拍子感は余り強くありません。譜面を見ないと弱起の曲であるということは中々分からないのではないでしょうか。付点四分音符=84 という素晴らしく速いテンポ指示は当面完全に無視して、3/8の優雅なワルツだと思うことにして、「叩き過ぎない」ことも意識して、ようやく安定したテンポで練習できるようになったような気がしています。このまま弾き飛ばしてしまうことなく根気が続けば、年末忘年会に出せるかもしれません。
他では、長い曲が脱落気味で、ラヴェルのトッカータと、ショパン=ゴドフスキーのエチュード1番24番と、バッハ=ラフマニノフの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番よりプレリュードと、をほぼ毎日弾いています。これだけでも、忙しい曲を同時に維持するキャパが溢れるかもしれません。Op42-5は、ショパン=ゴドフスキーの24番と音形は似ていて、どちらかというと「24番」の方が難しいと思います。これで「24番」を弾けるのだからp42-5も弾ける、と言えればいいのですが、「24番」をちゃんとは弾けませんので・・・(ここまで18.08.11)
ピアノを弾く気力が更に戻ってきました。Op42-5 は、指定テンポには程遠いものの、素人的には、まあまあ出来てきました。この曲では初めてのことです。調子に乗って、プロコフィエフのソナタ7番終楽章も引っ張り出しました。元々怪しかった箇所がもう一段怪しくなってはいるものの、これも結構弾けます。但し家族受けは相変わらずあまり良くありません。
久しぶりにプロコの5番も通して弾いてみました。子供は覚えているかな?と思っていたのですが、尋ねる必要もなく、全楽章にわたり次男が鼻歌を添えてくれました。プロコなら家族受けは断然こちらが良いです。
ただ、こうやって弾く曲を増やしていくと、何かのキャパがオーバーしてしまうのです。暗譜していたはずのバッハ=ラフマニノフの「プレリュード」にて、この1ヶ月で延べ何箇所になったのでしょうか、ど忘れ停止が多数発生しました。一番酷かったのが、ずっと毎日弾いているラヴェル「トッカータ」の一行目で停止して、自力再起動できなかった時、でした・・・。(ここまで18.09.16)
と言っても、冬眠するわけではなく、暮れにあるかもしれない大学時代のサークル仲間の忘年会に向けての仕込み、です。この最近の忘年会で披露していない曲は、Op42-5だけですから寂しいのですが、年を経るごとに多くの曲を並行して弾けなくなってきているので、仕方ないでしょう。弾く人が少なくなる時間帯限定で「スペイン狂詩曲」は敢えて出すかもしれません。
ピアノを弾く気力というなら、先月以上に戻ってきました。「予言者」への字幕付けなんぞ始めて、気力全般が上向いたようです。引き続き、「ユグノー教徒」への字幕付けも始めました。
ラヴェル「トッカータ」、Op42-5、ショパン=ゴドフスキーのエチュード1番24番、プロコフィエフのソナタ7番終楽章、バッハ=ラフマニノフの「プレリュード」、の1曲5分程度以下の6曲が日々のレギュラーです。時間が有る時に気が向いたらリスト「スペイン狂詩曲」も弾いてますが、弾けてないのにほぼ暗譜はしてしまっている、残念な状態ではあります。(ここまで18.10.21)
備忘の為:10/27に張弦&調律、今回張ったのは、G#6の2本(残り1本はG6-G#6)と、A7-Bb7です。一年半前の張弦の記録を確かめると、一つはG6-G#6で、今回の隣だったのですが、もう一方が何とA7-Bb7、今回と同じ弦です。つまり前回を張ったのを一年半足らずで切っていたことになります。前回の張弦直後からA7がシャカシャカ雑音を立てていたのが気になっていたのですが、それが今でも直っていません。別の調律師のセカンドオピニオンを求めた方がいいのかも。
新作投入?を断念しての冬支度で、せめて旧作?のレベルダウンは最小限にしたいので、ちょっとだけモグラ叩きをやっています。。。もっと真面目に部分練習した方がいいのだろうとは思うのですが、その根気が無い、というのも全て含めての今の私の実力です。
ラヴェルのトッカータは、2年前にも手当てしていた2頁目の右手がまた怪しくなってきたので、再手当てしています。左手が動かない方が素直に早めに手当てできるのですが、右手が問題を起こすと、こじらせてしまい勝ちな私です。プロコ7番3楽章は、多分この曲をいよいよ諦める時まで最後2頁と格闘するのでしょう。バッハ=ラフマニノフのプレリュードでは、最後の頁の最初の小節の左手を、指使い変更までして概ね手当て完了したのですが、
冒頭3段目、7小節目で先に進めなくなり、最初から弾き直しても同じところでやはり進めず、楽譜を取り出す羽目になりました。9月にもラヴェルのトッカータで2段目に入れなくなりました。毎日弾いている曲での、こういう「飛び方」は、昨年までの記憶にはありませんが、今年だと、まず3月の発表会本番からやってしまっていたのでした。単なる老化なのか、脳内の血管がどんどん詰まっているのか・・・(ここまで18.11.18)
「新作投入?を断念しての冬支度」ですが、やっぱり間持たせも必要だろうということで、泥縄ですが、最近弾いていなかった旧作?の棚卸しをやってみました。
リスト「クリスマスツリー」から3曲は、去年の11月くらいには弾けている感じなので、もう少しやれば12月末には間に合いそう、なので弾きます。
プロコのソナタ5番は、それよりは厳しい状況なのですが、弾いている本人が惚れ直したのと、家族から鼻歌による応援も盛んなので、これも弾きます。
・・・こういうことをしていると、「もぐら叩き」の方がおろそかに成りかけている気もしますが。(ここまで18.12.09)
で、昨日28日に、サークル仲間の忘年会に今年も無事に行けました。私が弾いた分としては、非常に良い方だったのでしょう。最初に仲間が集まる前に指慣らしにプロコの5番全曲、第3楽章を弾く頃にはそこそこ聴衆も増えてきたのですが、まずまず弾けました。
人の多い時間帯に、順序はこの通りではないですが、ラヴェルのトッカータ、プロコ7番3楽章、ショパン=ゴドフスキーの1番24番、スクリアービンOp42-5、バッハ=ラフマニノフの「プレリュード」、と弾いて、一番冴えなかったのが唯一の新作のOp42-5で、他は、本人的にもまずまず乃至それ以上でした。
プロコ7番3楽章を弾く度ノンペダルに苦情を言っていたM先輩が、今年はノンペダル込みで評価してくれたのを素直に喜んでおります。。。すぐにでも挫折しそうですが(←と今から予防線を張る駄目な私)、
「それなら、次は1,2楽章も練習しよっかな〜」
・・・でも、この曲の場合「家族受けの悪さ」との戦いも覚悟せねばなりません。同じプロコでも、5番(世間受けは断じて良くない)の家族受けの良さは、何なのでしょう。残念だったのは、私(と、まりんきょ氏)を置いてきぼりにして(?)、皆が寄る年波に負けまくっていたことです。還暦前に亡くなったO先輩の話、定年前の転職と転居を決めたN先輩、Y先輩の持病・・・と、話題も従来より暗めになり、そのあげくにリーダー格のM先輩が、
「俺が終電前に帰るって言ったら、怒る?」と言ってきたところに、店のマスターが
「今日は朝まで、ってことはないですよね?」と、こちらも「寄る年波的発言」をされたので、それなら、とM先輩も帰ってしまい、その間ショパンのバラード3番を弾いていたまりんきょ氏と相談の結果、急遽解散となりました。と言うわけで、徹夜中にピアノを弾く人が居なくなってから弾くつもりだったリスト「スペイン狂詩曲」は出しそびれました。新宿に出ればネットカフェとか沢山あったはず、と数年前に調べた記憶で適当に歩くと、カプセルホテルが見つかったので、始発まで横になれて、青春18きっぷ(行きも同じ)で無事帰ってこられました。少々残念ですが来年以降はこのパターンになってしまうのでしょうか。(ここまで18.12.29)