48.日本の電気学会がCIGREの組織に影響した?

 2003年にCIGREの組織が大幅に改定されSC33は電気材料の区分けのD1に入り、D1.33という名称になりました。D1.33は2006年からは国際学会の様相を無くし、従来のTFに名前を付けてWG.D1.35(高電圧試験法)やWG.D1.36(UHV機器高電圧試験法)となりました。各WG (Working Group)はAG (Ad hoc Group)と呼ばれる委員会傘下で活動する形になり、現在ではAGはSCと名称を戻してSC.D1の傘下での活動となっています。

 これらのCIGREの組織変更は日本の電気学会で昔から存在する組織の全くの真似のような感じです。WGは電気学会では昔からおこなわれていたある分野の動向をまとめて技術報告書を作成する調査専門委員会とほぼ同じ組織形態です。調査専門委員会は技術委員会の下で構成された委員会である特定分野の現状等をまとめて技術報告書にするのが役割です。

 電気学会の技術委員会がCIGREのSC、電気学会の調査専門委員会がCIGREのWG(TF)と非常に似ており、CIGREの変革期に日本の電気学会の構成を参考にしたんだなと思いました。

 小生が委員長を務めた「変圧器国内外規格の動向と比較調査専門委員会」が「変圧器技術委員会」の傘下で調査専門委員会として活動したのと同じです。調査専門委員会は「変圧器国内外規格の動向と比較調査」(電気学会技術報告第1404号)という技術報告書を無事に出して解散しました。当初は2年で終了する予定でした。しかし、1人の委員の原稿の執筆遅れで解散が半年の遅れになりましたが、その分他の執筆者の担当の内容の充実が図れたのが救いでした。おかげで技術報告賞をいただくことができました。

2026年02月03日