47.組織改正前のCIGRE SC33
日本の電気学会は1888年にできており、技術報告書も1954年から出しています。IECは1906年に、CIGREは1921年にできており、CIGREでは1974年に初めて技術報告書を出しているなど日本の電気学会が先を行っています。また、CIGREは2006年に組織改革を行っており、それまではCIGRE SC(Study Committee)という組織になっており、SC15は「絶縁材料」、SC33は「高電圧・大電流試験および測定」という切り分けになっていました。
他のSCの詳細は分かりませんが小生が参加した1999年から2003年まではSC33自体が国際学会のような様相をしていました。初日に各委員が持ち寄った各委員が執筆した論文を全員に配布し、3日かけて各論文の発表および質疑をおこなうという形態でした。SCの中で有志が集まってTF(Task Force)という形で技術課題を検討し技術報告書をまとめることがおこなわれていました。このため発表会は昼休みを挟んで9:00-17:00の間行われまで行われているので、その空いた時間で集まってTFをおこなっていました。
この5年間に開催されたSC33はほとんどがリゾート地(ヨエンスー、キプロス島、マジョルカ島、パレルモ島、マディラ島)で開かれています。しかし、滞在する3日間は、昼は会議、夜は懇親を深める宴会で基本的にどこにも行けませんでした。3日目の最終日の午後からはテクニカルツアーで近隣の観光地をサラッと見る程度でした。
当時は世界展開をする前のイタリアの高電圧試験所CESI (Centro Elettrotecnico Sperimentale Italiano)の委員からあまりにも観光地すぎるので出張申請するときに困るというクレームが出るくらいでした。当時のCESIはあまりぱっとしていない印象でしたが、今ではCESIはオランダの試験所KEMAを買収するなど世界中の電力分野に対して試験および認証サービスを展開しています。