36.身近な危険生物のマダニ
2025年の今年はマダニによる感染症純度である重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が、致死率が非常に高く注目を集めています。
昨年、知立市に移住してきて間もなく、住宅地の真ん中にあるにも関わらず庭の木の枝の葉を何気なく見るとマダニがいるではありませんか。野生動物の血を吸って越冬すると聞いていたので、こんな街中でどんな野生生物がいるのか?とびっくりしました。時々、隣の猫が歩く位なので、猫の血を吸っているのでしょうか。
いずれにしてもこのまま放置するのは大変危険だったので、冬の間に梅の木以外の主だった木は伐採して、今年はマダニの姿を見ることはなくなりました。住宅地においても庭に生息することが分かり、気を付ける必要性を痛感しました。
秋田県の小町まつりでの着物の姿に笠にすだれをかけた姿は平安時代からの女性の旅姿と言われています。これは、蚊だけでなくダニの対策で身につけていたと推測します。「つつがない」はマダニの一種のツツガムシに刺されてツツガムシ病になることが無く健康であることを示します。
平安時代で発生した前九年、後三年の役は歴史の中で唯一東北地方の大きな合戦です。合戦の発生した1051年~1062年の時代は今と同じように非常に温暖な時期で近畿地方より東北地方の方が米の生産量が多く豊かであったため、土地の利権争いが原因でした。今と同じような温暖な時期であったため日本中でツツガムシが繁殖しており、街道を歩いていても刺される危険があったことを示しています。