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水星のお話

水星を見たことが有りますか?

太陽系の惑星の中で、最も内側を回っているのが水星です。

半径は月の1.4倍しかなく、体積は地球の5.6%しかありません。これだけ小さいとなかなか見えないように思われますが、明るさは地球にもっと近い火星よりも明るいのです。太陽に近いだけ、反射するカも強くなるわけです。ところが、水星を見たことがない人は意外に多いのです。専門の天文学者でさえ、実際に見たことがない人も多いといわれています。ですから、水星を見たことがあるかないかは、星好きかどうかの判定基準になるともいわれているのです。どうしでこんなことになるかというと、夜空を見上げてもだめだからです。水星が見られるのは、日の出直前か日の入り直後に限られているからです。
水星が太陽から受ける輻射量は地球の6.7倍もあり、昼の地表温度は350度にも達します。しかし、夜は地球のような保温作用をする大気がないため、マイナス170度にもなるのです。1974年3月には、水星に750キロメートルまで接近したマリナー10号が地表の写真を撮影しました。それによると、水星は月と同じように、全表面に大小無数のクレークーがあることがわかりました。
私たちにとって一日とは真南に太陽がきて、夜になり、再び真南に太陽がくるまでの時間です。また、一年とは太陽の周りを地球が一周するのに要する時間です。地球は一日一回自転しているので、一年に365回自転している勘定になります。つまり、自転周期は公転周期に対して365分の1です。観測によれば、水星は、地球の日数で数えて59日で自転し、88日で公転しています。自転周期は公転周期の三分の二です。地球に比べればきわめてゆっくり自転しています。このため、水星では地球の常識とはちがった奇妙なことが起こっています。私たちの常識では、一日の間に二回も太陽の周りを回ってしまいます。つまり、一日が二年と言うことになります。

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