愛知県碧南市 2度の春を愉しむ贅沢 新川「鶴ヶ崎」の桜は人々の熱意を物語る

春が来た!碧南の桜を見に行こう

鶴ヶ崎に咲く桜

用意された桜色の絨毯を歩く愉しみ 鶴ヶ崎に桜の春は2度やって来る?

桜の花弁が絨毯をつくる

<新川の心意気を感じる場所、鶴ヶ崎区民館。大浜から独立した新川の歴史はこの場所から始まる。咲く桜は、たくさんの花びらをつくり、歩く後をついてくる> 新川・山神社の南にある鶴ヶ崎区民館。この場所は新川にとってとても大切な地である。 寺子屋・役場・図書館・公民館として、新川の文化・歴史にたいして重要な役割を担ってきた。 区民館となった今でも、誰かしら人が集まって賑やか。そんな場所に咲く桜は何故か、たくさんの花びらを作り出す。 満開時よりも散り時に楽しみのある桜。敷き詰められた花びらのなかを行けば、後をつけて来るみたいに、桜色の花びらが舞いだす。 思わず自分も舞えば、まるで桜と踊っているかのよう。

八重桜の向こうに鶴ヶ崎のマーク

<「ああ、桜の季節はもう終わり…」と、散りゆく桜に嘆く必要はない。ここ鶴ヶ崎区民館に再び桜はやって来る。待ち構えた八重桜たちが一斉に花を咲かせるのである> 桜の花びらが散り始め、青々とした葉っぱが出始めたら、桜の季節はもう終わり。「ああ、今年の春ももう過ぎてしまった…」と感慨に耽る。 しかし、それは桜の代表的品種、”ソメイヨシノ”の桜が終わっただけの事。この鶴ヶ崎区民館では、散りゆく桜を横目に、八重桜たちが目を覚ます。 ソメイヨシノのような”花びらだけ”の美しい咲き方とは違う、花の塊が弾けたような咲き方を見せる八重桜。 2度楽しめる演出…郷土愛の成せる技か、鶴ヶ崎の春は、まだまだ終わらない。

ヘボト自画像ヘボトの「落花枝に帰らず」

雪洞に桜

「善行寺の桜は夜見る」

明治10年(1877)、島根県邑智群柏渕村で起こった火災はある寺院を焼き尽くした。 再建を試みるが、諸事情により断念せざるを得ない事態に陥る。 だが再建の熱意は消えず、別の地にて明治32年(1899)に「釈教順法師」を開基として創建した。 現在、新川の山神町にて堂を構える「普賢山・善行寺」の由緒である。 その善行寺の西駐車場に桜の一団が訪れる人々を楽しませている。 枝には桜の花びらを模した雪洞が設けられ、夜には幻想的な「夜桜」を鑑賞することが可能。 帰宅する混雑も一段落した夜6時過ぎがお勧め。桜の下にはベンチが用意されており、ゆっくりと春の宵を堪能する。

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