愛知県碧南市 かつての北棚尾村である「西山」 子供のために大人頑張る祭

碧南の祭へ行こう!

西山の御鍬神社

子供のために一所懸命になる大人達 いつの時代も大人は優しい存在

ポンポン菓子が炸裂する瞬間

<ポンポン菓子の爆発する音に驚く子供達。してやったりとした大人達の表情。西山の御鍬神社では、 子供を喜ばせるための催しがたくさん用意されていた>ハッピに足袋といった大人達も見かけるが、 この御鍬神社では、主役はあくまで子供である。連れ添う母親と子供で男達は少々肩身の狭い思いをしている風にも見えた。 露店は1つしかないけれど、子供達で十分賑やかだ。境内には5つの御輿が用意されていた。 みんな子供が担ぐものだ。どこからともなくパンダがやって来た。キャッキャと騒ぐ子供達、抱きつくパンダ。 いかに子供達を楽しませようかという、大人達の思いが感じられる。これから御輿を担いで町内をまわるからと、 声をかける大人達。ソワソワと高揚した気持ちは抑えられず、子供は聞きやしない。 だけど、子供の嬉しそうな表情を眺める大人達の顔、とっても幸せそうである。

ヘボト自画像ヘボトの「踊躍歓喜(ゆやくかんき)」

ピンク色を基調にしたお地蔵さんの堂内

「隣にある地蔵堂と道標」

年に一度の祭という機会に御鍬神社のすぐ西にあるお地蔵さんも姿を見せてくれる。この「西山地蔵堂」は寛政5年(1793)に創建されたといわれる。 普段は固く閉ざされた扉の向こうを賽銭窓から覗くしかなかったが、祭の日である今日は存分にお地蔵さんの御姿を拝見出来る。簡素ながら歴史の重みを伝える御堂内に思わず感嘆の声を上げるだろう。 この西山地蔵堂と御鍬神社の間にある道は、かつて高浜へ抜ける街道の一つであった。 今でも地蔵堂の片隅に「左・田戸わたし場 右・かりやみち」と刻まれた高さ70センチほどの道標が立っている。道の途中には、白つゆなどで有名な享和2年(1802)創業『ヤマシン株式会社』の趣ある社屋があり、風情を漂わせる道となっている。(記事内容・2003年10月12日)

< text • photo by heboto >


Copyright (c) 2002-2010 heboto All Rights Reserved
このページに関する御意見は【公式ブログ】までお願い致します。