愛知県碧南市 「大浜小学校北」交差点角に現れる球体 夜にはチカチカと光
<自らエネルギーを蓄え発光する球体。まさに完全体、永遠に生き続けるのだろうか? 昼間はごく普通の石としてその存在を隠している。太陽が西へと沈み、闇夜が訪れた瞬間から、チカチカと赤と緑の光を発する石の玉。ひょっとしたらこの光の点滅は、何かの信号か?> 港橋から大浜下地区へと向かう「旧国道247」と呼ばれた道が、海底トンネルからやって来る新しい「国道247」と交差する地点、「大浜小学校北」交差点の角には、ほんの小さな公園が出来ている。といってもベンチが2つあるだけの休憩場といった面持ちの公園なのだが。 そこに夜な夜な光を放つ玉が現れると、大浜下地区で噂になった。 昼間は太陽の光エネルギーを自らに取り込み、存在を隠匿する。太陽の沈む夜が訪れる活動する石の球体があるという。 その数、2玉。夕闇に包まれようとする時が迫ると、球体は目を覚ます。 チカチカと赤と緑の光を点滅させ、自らの存在を外へと誇示する。昼間は忙しなく往来し、夜は閑散とするこの場所。点滅する球体に気づく人はあまりいない。 光の点滅を見ていると昆虫のようにも見える。不思議なこの球体、決して転がさぬように!!
夜光る玉のある小さな公園にはベンチが2つ用意される。このあたりは称名寺を中心とした下町界隈である。 懐かしくも迷路のような小道を歩き続け、疲れてしまったらここで休憩することをお勧めする。東に向かえば「文省堂(ぶんしょうどう)」という大浜小学校生御用達の文具・駄菓子のお店がある。 もう何十年も営業を続け、大浜で育った「坊」たちの思い出ある店だ。 公園から北へ向かえば、伝説の天丼を出す「小進庵(こしんあん)」が登場。 この小進庵で出される「海老天丼」は、大浜下地区の味覚を知る上で欠かせない存在。 もし貴方が大浜下地区のお宅を訪ね、主が電話口で小進庵の「海老天丼」の出前注文をしていたならば、貴方は歓迎されている証である。 小進庵の「海老天丼」をぜひ覚えておいて欲しい。
< text • photo by heboto >