愛知県碧南市 捨てられた猫の気持ちがわかりますか? 考えてみる「猫の問題」
<不安げに泣き叫ぶ子猫 助けて欲しい気持ちと怖い気持ちの葛藤か 悲しい猫のきもちを理解してください> 西端・応仁寺には大きく”猫を捨てないでください”と筆書きした看板がある。それほど捨て猫の多い場所。 応仁寺境内前の石階段を上った辺りから、子猫の泣き叫ぶ声が聞こえてきた。私を見つけるなり、トコトコと必死に向かってくる。 しかしある一定の距離に来るとそれ以上、近づかない。人が怖いのだ。私が本堂の方へ歩くと後ろについて来て不安顔。 近くにいた他の猫は ”じきに慣れるさ” と、冷めた目でこちらを見てる。かつて捨てられた猫たちだ。 子猫が頼りにしている赤い猫缶は、すでに空。誰かこの猫たちを助けてあげて欲しい。
「捨て猫問題」は、寺院共通の問題なのだろうか? 大浜「西方寺」にある掲示板に、”猫捨てお断り”の貼り紙を発見した。 その貼り紙に大きく書かれた言葉を何度も読み返してみると、猫捨てお断り…ネコステ…オコトワリ…。まるで”ウン、ソワカ…”みたいな呪文のように思えてくる。 この貼り紙はひょっとして、”猫を捨てるな”といった意味だけではなく、別の狙いがあるのだろうか? ひょっとして”ここに猫を捨てるなよ”ということではなく、”人として猫を捨てる行為をしてはいけない”という事ではなのではないかと。 よくお寺の掲示板に見られる人生訓みたいなものを想像して欲しい。そうか! ”友である猫を捨てるな”という教えだったのか! 猫は共に暮らすもの、捨ててはイケナイ…。
< text • photo by heboto >