52.鳳来寺山2(ほうらいじさん)(2020.05.05)   参考サイトはこちら他多数

 

世間はコロナ一色で、政府からは外出自粛が要請されています。
ただ、我が家では、1月末(ダイヤモンドプリンセス号が話題になる前、新型コロナといえば中国・武漢の出来事と思われていた時期)に、家内が味覚異常、その後全員が相次いで胃腸風邪症状となっていました。
3月に新型コロナ感染での味覚異常が有名になってからは、1月末時点で家族全員が新型コロナ感染済み=コロナをうつす可能性もうつされる可能性も殆どない=と確信しています。

誰とも密集しない山の中ではコロナ感染は問題にならないはずだが、このご時世で救助を求めるようなことになってはならない、と考えております。
行ったことのある危険性の少ない山を選び、何があっても自力下山する覚悟で行っております。

 

51.宇連山3の続きになります。

 

1.起床から出発(5/6)

5時前に鳥の声で起こされました。特にウグイスの声が長めの残響を伴って幻想的に響いていました。しばらくその声に聞き入ってから、5時半からゴソゴソし始めると、隣のテントの家内も起きだしました。が、子供達はまだ寝ています。ペグを全部抜いて、フライシートも剥がして干し始めた頃になって、子供達もようやく動き始めました。(下左、6:13)

今回は下山地点に車を置いたので、前回のように時刻表を気にする必要はありません。朝食をゆっくり作りました。調理用に汲んだ水1.5L×2は使い切り、ハイドレーション以外に確保していた飲み水0.5L×4から約1Lを回して、食後のコーヒーまで入れて、7:22に出発しました(上右)。小雨がちらついていて、念のため親は上だけ雨具を着込みました。

おまけ:

休憩所の東屋には、4月5日開催の「第5回奥三河パワートレイル」と、3月28日開催の「新城トレイル大会」の案内掲示が貼られたままになっていました。(右)
どちらの大会も、3月の9日と10日に相次いで中止が発表されていました。
この案内掲示を剥がすことが、忘れられているか、不要不急業務として後回しにされているか、なのでしょう。
ここは広い場所だから「奥三河パワートレイル」での拠点になるはずだったのかな?と調べたら、「棚山高原」チェックポイントは、もっと宇連山寄りの林道上に設置されることになっていたようです。

 

 

2.鳳来寺山(5/6)

出発して、まず「瀬戸岩」に寄りました。天候は前回に及ばないので、画像小さ目にします(下左、7:30)。

瀬戸岩から東海自然歩道に戻って間もなく、玖老勢(くろぜ)峠に向けての標高差300mの激下りになります(上右、7:49)。最後尾の家内が写したもので、画面中央やや下の赤と黒が、先頭の私のレインウェアとザックです。手を使うようなところはないのですが、下り一方で脚に来ます。

玖老勢峠に着く直前に人影が見えて、思い切り驚きました。朝に三河大野駅を出発して鳳来寺山を越えて玖老勢峠まで来たのなら、とんでもない健脚だと思ったのです。その男性との会話を若干脚色して再現しますと・・・

 私 :「早いですね〜どちらからですか?」
男性:「三河槇原からです。駅の奥から2万5千分の1の地図には出てくる道(*)で来て、そこから棚山高原を回って戻る予定です。
      (*この頁の末尾の地図にも載っていますので参照ください)
男性:「そちらは、どちらからですか?」
 私 :「刈谷からですが、今日は棚山高原でテント張ってから来ました。」
男性」「もしかして、刈谷高校の新人研修ですか!?
 私 :「いえ、ただの家族です」

こちらの行程も説明するなどしてから別れましたが、「刈谷高校の新人研修」を耳にしてから、家内がずっと上機嫌です。

「あの人、刈谷高校の登山部出身なのかしら」
「先頭のパパが生徒3人を引率しているように見えたのかしら」
「昨日も”訓練ですか?”って言われてたし、そんな風に見えるのよ」

最後尾に居た家内が、遠目には女子高生に見えたのかもしれない、という推定で喜んでいたようです。

この後、玖老勢峠で休憩して、8:48に出発、「犬戻り」を9:14通過、その先の休憩所で小休止して、「クロ岩」を9:55に通過しました。下った300mをほぼ登り返すのですが、登りと水平とがいい感じで混ざるので、意外と負担に感じません。前回も同じような感想だったように記憶しています。

鳳来寺山山頂の少し手前で、女性二人組と会いました。山頂を過ぎて進んでみたものの、棚山高原まで行くのは大変だから引き返そう、という相談をされていたようでした。自家用車と電車を併用したこちらの行程を説明したところ、「それはエキスパートでいらっしゃる」とお褒め頂きました。

前回は宇連山山頂から鳳来寺山山頂まで誰にも会わなかったのに対し、今回は、水場手前ですれ違った男性、玖老勢峠の男性、と合わせて4名と出会ったことになります。

鳳来寺山山頂には10:15到着(下左)、前回崩壊し果てていて今回は再建途中の「奥の院」は10:30に通過しました(下右)。

鳳来寺山本堂は10:50頃に到着、予想通り売店は閉まってましたが、飲み物の自販機は生きていたので男3人は購入して小休止としました。

「行者越え」を11:42、「湯谷峠」を11:54に通過しました。前回はここから先の下りで足元が猛烈に悪くなっていましたが、今回はそこまで酷くはなく(良いとも言えませんが)、さほど苦労せずに川沿いの平坦道に至りました。

そして、「引地」で東海自然歩道より離脱(下左、12:37)、三河大野駅近くの駐車スペースには12:45に戻りました(下右)。

新城ICから新東名に乗り、途中岡崎SAで軽い昼食を取り、2:30頃帰宅しました。

 

5年半ぶりの再訪となりました。僅かな時間でもコロナ騒動とは無縁の世界に浸れてリフレッシュできました。
体力的には容易であっても、しっかりした水計画な必要なこのコースを、よくもまあテントデビューに選んだものだ、と我ながら感心しました。
(北アルプスなら、次の山小屋までの水を持てば良いだけ、というのと比べれば大違いです。)
今回も夜の訪問者で盛り上がりました。無事で済んで何よりです。

 

コース地図(クリックで拡大)ですが、サイト容量節約のため前回分を流用しています。
今回のスタートが三河槇原駅、ゴールが三河大野駅、である点で前回と相違します。
赤:東海自然歩道区間、緑:その他区間

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