37.上高地・徳沢(かみこうち・とくさわ)(2016.08.11) 参考にさせていただいたサイトはこちら他多数
初めての北アルプス・テント泊登山で蝶ヶ岳に登りました。その一日目です。
1.計画
家内が、昨年夏の「青春18きっぷの旅2」にて上高地が大いに気に入った、と言うので、上高地を起点にする登山を考えることにしました。初心者でも登れそうな山をネット上で検討して、昨年夏には既に蝶ヶ岳を第一候補にしていました。ガイドブック等では前夜発一泊二日ないし二泊三日で登ることになっている山なので、最初は二泊三日で考えていました。
長男が中学に進学して土曜日も部活に出かけるようになっていて、夏休みもお盆前後だけしか動けません。その日程の中で、週間天気予報を見て、良さそうな日程を選んで出かけよう、と言っていたのですが、その一方で家内が「テント泊で連泊するのは初めてなのだから、3泊目を松本か高山でゆっくり泊まりたい」と言ってきました。お盆前後に宿を予約するとなると、天気予報を見ながら日程を決めるわけには行かなくなります。
宿泊優先で日程を決めてしまっても構わない、と一旦は覚悟したのですが、お盆前後の宿を8月に入ってから探してみても、松本・高山とも、取れるお宿では御一人様2万円は下りません。「3泊目を徳沢テント泊にしたら、夕食もお風呂も付けられるよ」とささやいたら、家内もあっけなく同意して、三連続テント泊に決まりました。
荷物が増えるので、モンベルに出かけて色々考えて、長男の30Lザックを次男に回して、長男に45Lを新しく買うことにしました。食料も極力軽くすべく、「アマノフーズ」のフリーズドライのカレーとシチューと丼物を各種事前に試してみて、どれも美味しくいただけたので、各自の好みのものを選んで持って行くことにしました・・・但し、結果的には少し多すぎたのですが。
一日目は朝に出発して上高地に入り、徒歩2時間で徳沢でテント、二日目は蝶ヶ岳に登って山頂近くのテント場、三日目は少しだけ常念岳方向に歩いてから横尾に下ってから徳沢に戻って三泊目、と決めました。ところが、その一日目を8月11日とすると、都合良い時間の「しなの」の指定席は、3号5号とも既に満席です。このまま時間が経つと益々指定席がなくなりそうに思えたので、11日発に決めて、まだ指定の取れる「ひだ1号」と14日に松本から戻る「しなの14号」の指定席をそれぞれ取りました。日程変更をしようとしても指定席をスライドするのは難しそうでしたが、幸い11日からの4日間に渡って安定した天気になりそうな週間予報が出た・・・実際にも素晴らしい天気に恵まれました・・・ので、そのまま決行としました。
2.出発
6時前に起床して、軽い朝食の後、家内は昼食のお握りを作り、私はハイドレーションシステムを水で軽く満たして既にパンパンの各自のザックになんとか押し込んで、6:51に出発です(下左)。
名古屋駅に、7:45発高山行き「ひだ1号」が入線してきました(上右、7:31)。
車内からは一昨年に上まで登った犬山城が見えました(下左、8:17)。その他にも新鵜沼駅の名鉄電車とか写したのですが、さほどの出来ではなく・・・。男3人はハワイで調達した強力酔い止め薬を飲んでいたせいで朦朧とし、家内はいつものように乗り物で座ってしまえば安らかになり、そのまま高山に到着です(下右、10:07)。
バス乗り場はすぐ見つかりました。が、「ひだ1号」が少し延着したこともあり、松本行きのバスの発車時刻10:10は迫っていて、そして切符売り場には大変な人だかりで、切符を買って戻ってくるのでは間に合いそうにありません。「上高地までの乗り継ぎ割り引きが使えなくてもいいなら、乗り換えの平湯温泉で精算してもらってもいいですよ」と運転手さんが言うので、そうさせてもらうことにしました。
バスはすぐに山の中に入っていきました。強力酔い止め薬は十分に効いていて、とりわけ乗り物に弱い私でも全然平気だったのですが、大抵の乗り物は平気なはずの家内が「気持ち悪い」と言い出しました。約一時間の乗車で乗り換えの平湯温泉には無事到着、次の上高地行きのバスは一段と揺れそうなので、家内にも酔い止め薬を飲ませました。ここと上高地のどちらかで昼食のお握りを各自食していたと思います。
平湯温泉で乗り換えたバスは、皇太子殿下御一家も出席された「山の日」の記念行事が終わったばかりの上高地に定刻どおり12時に到着しました。が、今度は家内が朦朧としてしまいました。徳沢までは徒歩2時間、テント場が満員になるまでに着ければいいので、回復を待つことにしました。子供はソフトクリームを食した後に河原で水遊び(下左、12:47)、その間に家内は日なたのベンチで突っ伏してました(下右、13:03)。
13時半頃に、家内も服薬から2時間経過したから、そろそろ血中濃度も下がってきた頃だろう、ということで、家内を起こしてゆっくり歩き始めました。上高地から明神、明神から徳沢、それぞれ1時間以内で歩きましたから、それ程遅かったわけでもなかったようです。
徳沢の手前で視界が広がったので何となく写してみましたが、下左画像(15:15)の右上で枝に隠された緑の山が、翌日最初に登る長塀山(ながかべやま)だったのでした。
15時半頃に徳沢に到着、この時間にはテント場は空いていました。場所決めして、「徳沢園」でテントの受付をしてからテントを立てます。子供が大概のことは出来るようになりました(上右15:51)。
少しゆっくりしてから、風呂を求めて隣の「徳沢ロッジ」へ(下左、16:23)。
さっぱりした後の夕食は、家内が「私が担ぐから」と張り切って前日に下ごしらえした魚介の具沢山のシチューです。上右画像(17:39)はアルファ米をふやかしつつ、シチューを煮込んでいるところ、です。
食事の後は、すぐに寝にかかったように思います。0時過ぎに用を足しに外に出てみると、2年前の棚山高原以来の天の川が見えたので、子供も起こして暫く見ていました。
(2日目「長塀山・蝶ヶ岳」につづく)