3.岩伏山(いわぶしやま)(2013.06.09))   参考サイトはこちら

前々回前回は土曜日でしたが、6月に入ると土曜日は子供の行事続きで動けません。自信もついてきたので、日曜日に出かけることにしました。行き先は岩伏山を選びました。設楽町になりますから刈谷から決して近くはありませんが、ガイドブックによると、地元のボランティアのお陰で道標がしっかりしているとのことですし、景色も面白そうです。

但し、愛車を修理に出しているので代車になります・・・軽自動車で、しかもナビついていません。前日に Google map で予習します。東名よりはR153を走った方が良さそうです。そのR153に乗るのに、豊田松平ICで降りたほうが走行距離は短くなるかな、と思いましたが、ストリートビューで道路の画像を見て、豊田勘八ICから直接R153に乗る道の方が快適に走れそう、と判断しました。便利になったものです。

当日は、明るい曇天となりました。遠景は見えなくなりますが、暑くも眩しくもなく、これはこれで歓迎です。弁当の完成を待って8:10頃に家を出発、まず伊勢湾岸道に乗ります。豊田JCは直進ですので元より渋滞の心配はありません(東名方面も流れていました)。そのまま東海環状に入って豊田勘八ICで降りて、助手席の家内が道路地図を確認しつつR153をひたすら走ります。車速の割りにスピード感の出る軽自動車のせいか、前の車のスピードにいらつくことも殆ど無く、気持ちよく走れました。旧足助町の中心街をバイパスして伊勢神トンネルを抜けて旧稲武町に入り、R257に右折して、道の駅「アグリステーションなぐら」に9:45頃に到着しました。
 
後で考えれば、左の写真の看板の左に見えているのが岩伏山の山すそでした。

予定より早く着いたので、コーヒーでも飲んで、子供には軽く食べさせようということになり、子供には五平餅のエゴマだれを一つずつ買い与えました・・・親もつまみ食いしましたが、記憶にある全ての五平餅より美味でした。

結構のんびりしてから出発、1km足らず先の津島神社を目指して、今度はガイドブックの地図を見ながら・・・の必要も殆ど無く、要所要所に岩伏山登山口への案内看板が出てきて、難なく到着です。神社前の駐車場には先に2台止まっていて、靴を履き替えている間にもう一台やってきて満車となりました。道の駅に車を止めて歩いても大差ないところではあります。

前回に続き、2冊のガイドブックで回る順が逆になっていますが、地元の指定どおりに回ることにしました。今回も「愛知の130山」と同じ回りになります。10時半頃出発、津島神社の横を抜け、猪除けの扉から出て、山道を少し歩くと茶臼山高原道路に出ます。看板の指示通り、茶臼山高原道路を150m歩いた先の登山口から登り始めました。
 

はっきりした登山道を少し登ると・・・デジカメのタイムスタンプによると登山口からわずか8分で・・・「山姥の洞窟」分岐の看板が見えてきました。両方のガイドブックで紹介されているこの場所には最初から行くつもりでしたが、実はこの10分余りの枝道の上り下りがこの日一番の難所でした。
画像では傾斜が分かりにくいですが、かなりな
傾斜です。道があるようにも思えないながら、
ここしかない、というところを上がっていきます。

洞窟が見えてくるあたりでは、
洞窟から流れ出る水で沢に
なっていて、足元がさらに
不安になります。

意外と浮石が少なかったので、
3点支持を意識しながら
ようやく登りましたが、
これで浮石だらけだったら、
私たちにはもう無理、という
感じでした。

入り口近くまで登り切って写した
のが左の写真です。


洞窟の奥はすぐ行き止まりでした。
岩の塊が崩れたか、転がり落ちた岩が重なって
隙間ができたか、どちらかでしょうか。

 これは、洞窟出口付近から下を写したのだと思います。
 やはり傾斜が分かりにくいですが、降りる方はさらに
 大変でした。

ようやく登山道に戻って少し登ると、「洞窟こちら」の小さな看板が出てきます。そちらの分岐も確かめましたが、前半の登りはカットできるものの、洞窟前の急傾斜は同じことになります。

登山道に戻れば、程よく整備されていて無理なく不安なく登れます。途中には豪快な倒木もありました。

何度か沢を木製の橋で渡りながら登っていくと、壊れかけていますが「矢作川源流」の看板が現れます。そこより上には沢の水は見えません。
 
皆で生まれたばかりの矢作川の水を少しずつ頂きました。

もう少し進んで、八合目の看板から登山道は左に折れ尾根筋になり、矢作川源流からは20分足らず、12時前に頂上に到着しました。登山口で一緒になったご夫妻と、もう一つのパーティーとが休憩していました。
 
明るい曇天に霞んだ南東の方角に、最初に登った平山明神山らしき尖がったピークが見えたので、デジカメの露出を色々変えながら写してみましたが、帰宅後にガンマ値をどういじっても、やっぱりよく分かりませんでした。

帰路はそのまま尾根を前進するルートとしました。風媒社の「愛知の130山」には「ここを下山路にとる場合は、傾斜が急すぎてかなり慎重にならざるを得ない」、山と渓谷社の「愛知県の山」には「山慣れない人は往路を戻ろう」となっている問題の下山路です。

平山明神山を下るのに近い感じですが、落ち葉が積もった足元が滑りやすいのと、立ち木が細くて、かつ間隔が広いので頼りにならない分、こちらの方が本当は一層厳しいのかもしれません。しかし厳しいところにはロープが渡してあり、子供は殆どそれに頼って降りていました。切れたら怖いからできるだけ頼りたくないと思う大人も、結局結構頼ってしまいました。ロープありならこちらの方が楽でしたし、平山明神山では滑りまくっていた次男の足の運び自体も格段に向上していたようでした。

下山路の途中に名物の「笠石」があります。ガイドブックの写真で想像していたより大分大きい・・・
(笠石の下から長男が顔を出しています)

実は上に回りこむと乗ることも出来ます。下から見上げると右のようになります。
(右画像の笠石の上から私と次男が顔を出しています)

もう少し降りると、また凄い岩が出てきたのでデジカメに収めましたが、これが7年近く使ったデジカメの最後の一枚になりました・・・。この後、どうやっても画像が白飛びするようになってしまいました。ともかく、笠石の少し下の一番印象的な岩だったので、「はな垂れ岩」なのかと想像しています。

この先も厳しいところはロープを頼りながら降りていきました。あたり全てが密度の高くない木々の間に落ち葉が積もった状態で、道としてはあまりはっきりしていません。道標はそこそこあって迷う心配はありませんでしたが、下山時の案内を意識して道標が設置されていたようにも思われました。登りだったら多少苦戦したかもしれません。スリルを楽しみながら降りられたので、この回りで正解だったと思っています。

茶臼山高原道路を渡り、津島神社横の駐車場まで戻ってきたら、駐車場横のご主人、ということは駐車スペースもご提供いただいているのかもしれませんが、に駐車場横に植えてある野苺を勧めていただき、ありがたく頂戴しました。写真が撮れなかったのが残念ですが、小粒ながらお味の方は売り物よりしっかりしていて非常に美味でした。

帰路にも、道の駅「アグリステーションなぐら」に立ち寄って、今度はピーナッツだれの五平餅も試してみました・・・エゴマの方がいいというのが一家一致した見解になります。しっかり休憩してから出発しました。にぎやかだった車内もR153に入ってしばらくすると静かになり、そのまま安全運転で十分明るいうちに帰宅しました。

・体力的にも技術的にも、平山明神山と桑谷山の中間(但しロープ前提かつ洞窟は別枠)で、丁度良かったようです。
・景色の広がりは平山明神山が更に上ですが、こちらは洞窟・奇岩といった見所もあり、十分楽しめました。
・遊歩道化されていないけれど道標はしっかりしている、というのも丁度良いです。
・麓近くに拠点になる道の駅があるのもポイント高いです。

というわけで非常に好印象でした。

それにしても、三回登って一度も他の小学生に出会っていないのは、どうしたことでしょうか・・・・。

 

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