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全国どの県と比べてみても 愛知県ほど土人形の
華々しい歴史を飾った県は他にありません。
名古屋、犬山とともに、三河南部で土人形が大発展しました。
三州瓦の産地として良質の胎土に恵まれ、歌舞伎 文楽等の芸能が
盛んに催された土地柄が土人形の一大産地としての発展を支えました。
江戸の末期に京都伏見の製法と技術を導入して作り始められ
福神・狆・招き猫・鯛・童子等の縁起物や歌舞伎などから取材した節句人形が
数多く作られました。ほかに乙川(半田市)・棚尾・新川・大浜・旭(碧南市)
・西尾(西尾市)等がありました。組み物の多い事が他に見られない
特徴である各産地も、今は廃絶し、残るは乙川 旭 大浜などになりました。 |