![]() | アトリさん、こんにちは〜! 前回、主線の太さの強弱の話が 『続きはwebで!』って感じで終わりましたけど、 試しに昔描いた絵の主線の太さに 強弱をつけてみたので見てくれますかぁ? |
![]() | (・・・『続きはwebで!』ってweb公開のみだから当たり前でしょうに) ・・・そういえば、前回は主線の太さの話で終わっていたわね。 とりあえずアナタが用意してくれたという主線の太さの強弱絵を見せてくれるかしら? |
![]() | はい! (ガサゴソ・・・) これです! |
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![]() | ・・・ああ、以前写真屋の素の話の時、 アナタが描いていた線画ね。 アナタにしては珍しく 普通の絵だったから、面白味がな・・・ゴホン 成長してるのね、と思ったわ、この時は。 |
![]() | いえいえ、これは修正前の絵です! これに強弱をつけてみたのがコレですっ! |
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![]() | ・・・・・・・・・ |
![]() | あ、あれぇ〜? そんな、中の人が気まぐれで追加した ジト目の表情で呆れちゃうほどでしたかぁ? |
![]() | ・・・主線の太さに強弱をつけるというのはこういう意味じゃないの。 これじゃ、ただ単に線が豪快に波打っているようにしか見えないでしょう? |
![]() | あぅ、確かに。 ということは、主線の太さの強弱って ただ太くしたり細くしたりすればいいんじゃなくて、 何か太さに意味を持たせてあるってことですかぁ? |
![]() | ・・・そうね。 つまり線の太さに強弱をつけるだけでも表現できることがあるということかな。 ・・・決して線の太さの強弱をつけなくてはいけない という意味ではないから、勘違いしないでね? ・・・線の太さの強弱で表現できるものとしては、まず『遠近感』ね。 |
![]() | 『遠近感』・・・ですかぁ? ちょっと前にあった『奥行きのある絵』の話みたいな感じでしょうか? つまり手前にいるキャラがヒーロー・・・強くて、 奥にいるのが怪獣・・・つまり弱い、って弱い怪獣には魅力がないですよね! やっぱり怪獣はゴモラやゼットンみたいに強くないと! |
![]() | (・・・また『固有結界』発動寸前モード?) ・・・微妙に近くて遠いかしら? 単純化したモデルを用意したからそれを見た方が早いわね。 下の絵をまったく厚みを無視したビル群だと考えて、 どれが一番奥行きを感じるかしら? |
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![]() | え〜と、Aが均一線。BとCはビルっぽいものの外形線の太さに差がありますね。 大きく見えているのが手前側のビルだとすると、 Aは脳内補完すればなんとか奥行きを感じますけど、 Cは線の太さの差がかえって脳内補完の邪魔になっている気がします! だからBのように奥に行くに従って線が細くなってるのが、 一番自然に見えますねぇ〜 |
![]() | ・・・教科書どおりだけど、その通りね。 つまり奥行きのある配置の場合、線が太い部分が手前、線が細い部分が奥に 見えてしまうということになるかしら? |
![]() | なるほど! 背景を描く時に意識すると面白そうですね! でもこれってキャラ絵と何か関係があるんですかぁ? |
![]() | ・・・そうね。 均一線気味の絵柄の人にはむしろお薦めしないのだけど、 割と線の強弱をつける人・・・ペンでいうならGペンを使う人は 手前に突き出したものの主線、下の絵のBでいうなら手の主線を太くすることで 奥行き、メリハリを出すことができると思うわ。 |
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![]() | ああっ! 漫画などでよく見ますよね、こういう表現! そういえば友達に、わざわざ手前の手とかの主線を ペン入れ後にさらに太くペン入れする子がいましたよ〜 |
![]() | ・・・へぇ、面白いわね。 この表現は使う人は頻繁に使うし、 使わない人はほとんど使わないという印象があるから、 自分の絵柄にあっているかを考えて使ってみるといいかも? |
![]() | 分かりましたぁ! あれっ? そういえば、さっきアトリさん、主線の太さの強弱で表現できるのは “まずは『遠近感』”って仰ってましたよね? ということは他にもあるってことですよねぇ? |
![]() | ・・・あら、そういえば。 ・・・もう一つ表現できるのは、主線の太さの強弱による『陰影』ね。 ・・・下に例を用意したから、見てくれるかしら? ちなみに光源はどれも向かって画面手前左上付近にあると考えてね。 |
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![]() | メカ・・・ですかね? 丸で囲われた部分がポイントでしょうか? 長方形のデカール(シール)が 貼ってあるみたいに見えますね! |
![]() | (・・・デカール?) ・・・そうね。Aの場合、長方形の線の太さが 均一だから、厚みの無い長方形が 貼ってあるように見えると思うわ。 この長方形の線の左側と上側のみ太くすると・・・ |
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![]() | あれっ!? その部分が凹んで見えちゃってます! さっきはシールみたいだったのに、 何故!?どうして!?Why? 主線を太くするだけでモノを 凹ませて見せられるんですかっ!? |
![]() | ・・・落ち着きなさい。 ・・・凹ませるだけじゃなくて 突き出しているようにも見せられるわ。 |
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![]() | ホントですね! あっ!主線が太い部分が影みたいに見えます! これが凹んだり突き出したりしている ように見える理由なんですね? |
![]() | ・・・やけに理解が早いのが気になるけれど、 そういうこと。 キャラ絵に応用するならば、 下の例のBのように光源と逆側 (=影が出来る側)の主線を太くすることで のっぺりとした印象を緩和できると思うわ。 |
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![]() | なるほど! これなら色をつけたりトーンを貼らなくても 陰影が表現できているように見えますね! |
![]() | ・・・逆に言えば、最初のアナタの例のように 考え無しに主線の太さに強弱をつけてしまうと 本来表現したい質感をかえってダメにしてしまうともいえるわね。 |
![]() | あぅ、難しいですね・・・。 そういえば、最初の例の時のアトリさんのアタシに対する態度、 随分強弱がありましたよねぇ? 例えるならデレとツンみたいな・・・今後そういう路線でいかれるんですかぁ? |
![]() | (・・・だからあの表情はしたくなかったのだけど) ・・・ツン:デレ=10:0でいいなら、ね。 |
![]() | や、やっぱり流行りモノにはのらないのが一番です・・・よね。 |
![]() | ・・・まだ流行りモノ、なのかしら? |
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