花鶏絵
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<第三十回 キャラ立ちぬ>

アトリさん、こんにちは〜!
今回も最初からクライマックスだぜっ!
って感じで行きますけど、いいですよねっ!?
答えは聞かないですけど・・・!!
・・・いきなりのそのテンションの高さは何事?
悪いものでも食べたのかしら?
そんなんじゃないですっ!
今まで特撮に全く興味なかった友達が急に
アタシに釣られてみる?って感じで
特撮にハマリ出した作品の決め台詞ですよ〜!
主人公の中の人の五役演じ分けっぷりに、
アタシが泣いた・・・!って感じなんです!
ちなみにコレはその友達が描いたバストアップ絵です!

深沙の友達画

・・・ああ、確かにあの演じ分けを見ていると、
エピソード、口癖、髪型(エクステンション)、小物、立ち振る舞い、声が
いかにキャラ立ちにおいて重要なのかがよく分かるわね。

オリジナルのキャラ絵を描く人にとっては、
同じ素材でも見せ方によって別のキャラに見えるというのが参考になるかも。
えっと、つまり
『キャラの描き分けができなくても髪形や髪の色を変えて別キャラに見せる』
っていう某伝説の樹の下から引き継がれている手法には
説得力があるってことでしょうか?
(・・・また微妙な例を)
・・・確かに直接的な外見変化、先の例ならエクステンションの色は
絵柄が異なる人でもそこさえ守っていればそのキャラに見える、
という点では重要なのだけど、それ以上に一見して
キャラ(人格)自体が別だと感じる部分があるでしょう?
まさかアトリさんまでアタシの友達みたいに
『声優のセレクトがいかにもって感じでイイよね!』とかいうんじゃないですよね?
アレはそれ以上に無表情のスーツのはずなのに
まるで表情があるかのように感じさせるスーツアクターさんの努力が・・・
(・・・相変わらず妙なこだわりがあるのね)
・・・この花鶏絵が『キャラ絵のコツ説明』を目的としている時点で
『声』であるわけがないでしょう?
その部分とは、今アナタが言った『表情』なの。
正確に表現するならば、基本的な表情に
キャラの性格が分かるような特徴をつけて、
それをキャラの描き分けのスイッチにするということね。
ええと、よくわからないのですけどぉ、
スイッチって『漢の浪漫・自爆スイッチ』とかみたいなものですかぁ?
それともベルトについている四色の・・・
・・・描き分ける際のきっかけ、と言った方がわかりやすいかしら?
先の例でいえば、普段の気弱な表情から吊り眉で目を見開いた表情に切り替わることを
キャラの演じ分けのきっかけとして用いているということ・・・
・・・っていつまでもソレを例にするのもどうかと思うわね。
・・・私が昔一定期間に創ったキャラを並べた絵があるから
それを例に説明してみようかしら?

キャラ集合
キャラ集合

・・・一枚絵でなるべく性格が分かるようにと意識して描いてはみたものだったけれど、
こうしてみると顔パーツのバリエーションが少ないのがよく分かるわね。
まさに『同じ素材』を使ってキャラを創っていたということで
・・・何か気付くことはないかしら?
ア、アトリさんがいます・・・。
・・・え?

発見!アトリっち

(・・・アトリっち)
・・・いや、それは関係ないから、ってこともないかしら。
どうしてコレが私だと思ったの?
流し目と何だか困ったような眉がいつのもアトリさんっぽいなぁと。

でも口元に笑みを浮かべてないから印象が違う気もしますねぇ。
・・・つまりアナタの中における私のイメージは
『流し目で困ったような表情をして口元に笑みを浮かべている』ということね。
ええ、でもそういう風にキャラをパターン化するのはあまりよくないって
以前『ああ、表情シリーズ』で仰ってましたよねぇ?
・・・『過ぎたるは及ばざるが如し』ってことであまりパターンにハマリ過ぎるのは
マンネリ化に繋がるけれど、実際に何人ものキャラを創ろうとした時には
描く際にきっかけとなる部分を設定しておくと描き易いと思うの。
きっかけとなる部分・・・

あっ!
最初の方で言っていた『基本的な表情にキャラの性格が分かるような特徴をつける』
ってそれのことですかぁ!?
・・・そうね。
私の場合、そのきっかけとしているのは『キャラの眉と目』。
先のキャラ集合絵の場合でも、描こうとするキャラの性格・年齢等を
思い出すきっかけとして眉と目を用いていたの。

・・・例として挙げてみるわね。

強気気弱楽天家

・・・この三キャラは輪郭等の構成パーツが似通っているのが分かるかしら?
ああ〜、丸顔で目が大きくてどことなく幼い印象が共通してる感じですねぇ。
でもAは気が強そうな、Bは気が弱そうな印象を受けます。
Cは明るそうな・・・というか、猫目っぽいから
A・Bと比べるとそもそも印象が異なる気がしますね。
・・・あくまで私の例だけど
強気のキャラは普段の表情の際に吊り眉を意識、弱気ならタレ眉を意識することが
そういう性格のキャラを描く際のスイッチになっているわね。
・・・それ以外にも明るい、というより楽観的な印象のキャラは
大きな口を開けている表情が多くなるように意識しながら描いているわ。
(・・・例えば、アナタみたいに軽そうなキャラの場合は特にね。)
なるほど〜。
確かに同じ人間でも表情をきっかけに五キャラを演じ分けられるのなら、
キャラ絵における表情でのキャラの描き分けはより容易なはずですもんねぇ。

でも、そのスイッチってどうやって見つけるんですかぁ?
・・・それは異なる性格のキャラを5人くらい創ってみれば、自ずと見えてくると思うわ。
『私は明るそうなキャラを描くと猫目になるなぁ』とか
『クール系のキャラを描くと流し目になるなぁ』とか
『強気なキャラを描くと不敵な笑みを浮かべた口元になるなぁ』とか、ね。

・・・後はそれを抽出して、意識的に描き分けれればいいかも。
・・・ただ『普段の表情』の違いでキャラの差別化を図るわけだから
どうしても一枚絵のイラストだと難しい部分があるのが・・・ね。

・・・最初は眉・目の表情で差別化を図りつつ
徐々に輪郭・鼻筋等の骨格レベルでキャラ分けができるといいかしら。
なんだかいつになく、歯切れがよくないですねぇ。
悪いものでも食べたんですかぁ?
・・・さっきのキャラ集合絵を見れば分かるように、
私自身キャラの描き分けができてるわけではないから、どうしても、ね。
はぁ、そういうものですかぁ。

あっ!そういえばもう一つ気になっていたんですけどぉ。
さっきのアトリさんのそっくりさんってアトリさんだったんですかぁ?
・・・ナイショ。

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