以前からマグネチックループアンテナ(MLA,スモールループアンテナ)等小型アンテナに興味をもっていました。
MALは既に製作済みですので、その他製作できる小型アンテナは無いかと探したところスーパーラドアンテナにたどり着きました。
よく似た形状のアンテナにEHアンテナ、アイソトロンアンテナがありますが製作が容易な7MHz用スーパーラドアンテナに決めました。
材料と完成写真は以下です
材料
@本体用塩化ビニール管: VU50 φ60
A共振コイル用ビニール線: インターフォン用10mを裂いたもの φ 0.8 一本
Bラジエータ用銅板: 0.1× 356× 600 一枚
Cリンクコイル用ビニール線: ACコード約450oを裂いたもの 0.75sq 一本
D共振コイル保護用クリアケース: A4 一枚
E接続端子一式
測定器
@ディップメータ
Aインピーダンス計
Bノイズシェネレータ
CSWR計
製作方法
@塩化ビニール管を 350oにカットする。
A共振コイルは塩化ビニール管にビニール線を 52回 密巻きをする。
Bクリアケースを 90o × 220o に切断、ビニール線の上に巻きつける。
C銅版を 120o × 220o にカットしてエンビ管に巻きつける。
D共振コイルの上端を銅版にハンダ付けをする。
Eリンクコイルは共振コイルの下にビニール線2を回巻きつけ、コイル両端 を端子に接続する。端子付近はコイルが上下できるよう余裕をもたせる。
調整
調整はアンテナアナライザがあれば最適ですが、あいにく持っていないため旧型アナログ測定器を駆使して調整しました。
組み込んだ後ディップメ−タで共振周波数を測ったところ6MHz付近に共振しているようですがディップが浅くはっきりしません、そこでノイズブリッジに変更し更に調整しました。
微調整範囲外でしたので、7MHzに共振すよう共振コイルをほどきカットアンドトライの結果46回で共振するようになりました。
リンクコイルは0.75SQのビニール線をリンクコイルを上下させ微調整しましす、上へ上げると周波数が低くなり、下へ下げると周波数が高くなります。
更に 7.10MHz付近でインピーダンス50Ωになるようリンクコイルの疎密を調整ます。
送信機をつないでSWR値を測りました、最下値が 7.15 MHz で目的の 7.10MHzと 50KHzの差がありますが、CWバンドでほとんどQSOしませんので、良しとしました。
各コイルの位置ズレを防ぐために、共振コイルの上にクリアケースの板で被い、リンクコイルは最良位置にセロテープで仮止めをした後結束バンドで止めました。
最終的にSWR値が7.00MHz:2.6 、7.05で:1.8、7.10MHz:1.3、7.15MHz:1.1、7.20MHz:1.3 になり、バンド幅150kHz内にSWR値が1.5以内に収まりました。
試作段階ですので様子をみて防水処置をする予定です。
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使用感
ステンレス巻き物干し竿4m+竹竿2m のポールに取り付け地上高6mとし、現用の地上高10mのフルサイズ逆V型アンテナと比較しました。
高さが4mのハンディーがありますが下記の状況でした。
送信レポートは Sメーター読みで おおよそ 0 〜 -4 平均 -2.5 くらい、受信の場合も送信とほぼ同じくらいでした。
地上高が低いせいかノイズを拾いやすく、ノイズレベルは逆V型とほとんど変わらなくSメータ読みで 3 くらいありました、すなわちS/N比が悪いようです。
構造作り方によりますが、全体的に超小型にしてはFBな性能ではないかと感じました。
特にコイルの入った短縮型GPアンテナよりも実用バンド幅が多くとれ、完成度を高めればこれ以上性能が高まるでしょう。
地上高6mの設置状況 |
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