ループアンテナを製作にあたり、その調整にインピーダンスメータとSWR計だけでは心もとないので他に何かないかと考えたところ、古いディップメーターが保管してあることに気づき、使えるものならこれを使って
みようと考えました。
保管箱から出して、ケースを空けたら中身が「バリコン」「メータ」「スイッチ」「ボリューム」を除いて撤去されていました。(下部写真参照)。
なぜ撤去されていたのか記憶にありませんが、たぶん故障したので修理をしようと思い解体しただけで、そのまま放置してあったのではないかと思っています。
さいわい、コイルが5個残っていましたので、リペアすることにしました。
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Fバンドのコイルがありません
LEADER LDM-810
このディップメーターはリーダー電子製 「LEADER LDM-810」で約40年前に購入したものと記憶しています。
測定周波数は 2〜250MHz 6個のコイルを差し替えて使います。
「サブミニュチア管を使った真空管式」と思い込んでいましたが「ニュービスタ 6CW4」でした。
「ニュービスタ」懐かしい名前です、当時のトランジスタに対抗して開発した超小型高性能の真空管です。
当時の真空管技術者魂が垣間見えるものですが、時代とともに忘れさられてしまいました。
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回路図とダイアル面
リペア後の回路
完成したリペアの回路は下図です、トランジスタよりも回路が簡単なFET(2SK241)を使用、屋外でも使えるよう乾電池(006P)を内臓しました。 |
組み込んだ内部
使用感
HF帯では問題なくディップします、ダイアルの目盛はまったくアテになりませんので、ゼネカバー受信機で発信周波数を確認し使用しました。
ボリュームで発信点ギリギリにセットすると、ディップ点が見つけやすいようです。
ただし50Mhz以上も発信はしていますが 「ディップ点」は確認できませんでした。
いづれにしてもV,U機器を調整する機会もないと思い、このまま使っています。
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外観はACコードの代わりにDC用プラグが付いた
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