たまたまWEBサイトで最近28MHzAMがアクティブになってきたとの記事を見つけ、早速でチェックしてみると輸出用CB無線機を改造しているようで、関連の記事かたくさんヒットしました。
興味があり輸出用CB無線機を改造してON AIRすることにしました。
ヤフオクでゲット
「CB無線機」をキーワートに探したところ「AM FM28MHz改造用CB無線機」に目がとまり10.5K円でゲット。
AM専用機よりもAM FMと両方出られる、と欲が出てこの機種に決めました。
CB無線機のチェック
前面パネルに「SUPER STAR 120 FM」と表記されていました。
ヤフオクでは「動作品」とのことでしたので早速送受信をチェック、HI Bandが送信時メーターは振れるがモニタ受信機で受信ができず、何事と思いダイアルを下へ廻すと受信でき、送受周波数が「MANUAL」と異なっていることが分かりました。
よく見ると、この「MANUAL」現品と異なるAM専用機用で、回路図もFMの記載がありません、ヤフオクで落とした中古品こんなものでしょう。
(回路図はここをクリック)
「MANUAL」によると LOW Band:26.965MHz〜27405MHz、
MID Band:27.415MHz〜27.855MHz、HI Band:28.500MHz〜28.940MHz です。
実測はLOW Band とMID Bandは変わりませんがHI Bandが27.865MHz〜28.305MHzと「MANUAL」と異なるが、120CHすべて送受信でき 「動作品」であることが確認できました。
早速ケースを開き、下写真が内部です。
2段基板の「上基板」の下部に水晶3個(写真)がある。
改造箇所
回路図を確認すると局発の「水晶」を3個交換し、コイルを調整するのみでアマ機として使えそう、あまりにも簡単で拍子抜けな感じがします。
これで改造と言えるか微妙です。
20年数年前と思いますが「PHILIPS」ブランドのFM CB機を改造した際には別基板に局発回路を作り、組み入れた記憶があります。
周波数の変更
周波数の構成は下表に変更するようにしました。
|
オリジナル(MHz) |
改造後(MHz) |
C H |
1〜40 |
水晶 |
1〜40 |
水晶 |
LOW |
26.965〜27.405 |
15.365 |
28.115〜28.545 |
16.510 |
MID |
27.415〜27.885 |
15.810 |
28.555〜28.995 |
16.950 |
H I |
27.866〜28.305 |
16.895 |
28.880〜29.320 |
17.275 |
この改造周波数は MID BandとHI Band間で115kHz重複する周波数が生じますが、各CH間で歯抜けCHを最小するためこの周波数構成に決め、HI BandはFM専用にしました。
CB無線機ではいずれかの歯抜け周波数は避けられません。
水晶発振子の注文
上表の水晶、3個を「アズマ無線工業」さんへ
注文。1個1,500円、最近特注の水晶発振子を
扱っている所が少なくなり貴重な存在です。1週間ほどで届きました。
右写真上段3個がオリジナル、下段が「アズマ
無線工業」製水晶。
|
|
水晶の交換
上部基板を外し取り替えました。
右写真は取り替えた「アズマ無線工業」製水晶。
|
|
PLLの調整
@アンテナ端子にパワー計とダミーロードを接続して送信状態にする。
ALOW 、MID、HI Bandそれぞれ1CH〜40CH出
力の有無を確認する。
B出力の出ない復数のCHで出力が出るよう、蝋で固定してあるL19を調整する。(右写真)
CLOW 、MID、HI Bandそれぞれ1CH〜40CHで安
定して出力が出るよう微調整をしました。
|
|
受信の調整(下写真参照)
@他の送信機にダミーロードを接続し、 Band中央付近の周波数を送信する。(この場合 28.795kHz )
AL1 → L2 → L3 → L4 の順にコイルのコアを廻しSメータの値が最大になるように調整をする。
B実際にアンテナを接続して各 Band、各CHの受信状況を確認しました。
送信の調整(下写真参照)
@アンテナ端子にパワーメータとダミーロードを接続する。
A送信周波数を Band中央付近の周波数に設定し送信する。(この場合 MID 20ch28.797kHz )。
Bパワーメータが最大になるようL17
→ L16 → L11 の順にコイルのコアを廻す。
無変調で各 Band、各CH共、HIで6W、LOWで4Wの出力が出ていました。
送信品質の確認
実際に送信しモニタをしました、ノイズ、ハム音、送信周波数前後のスプラッタを確認しましたが問題がなく、得に音質は予想外に良いです。
TSSに認証申請をしてON AIR です、TSSに認証申請用系統図はここ参考にしてください
改造後の周波数構成
CH |
周波数(MHz) |
CH |
周波数(MHz) |
LOW |
MID |
H I |
LOW |
MID |
H I |
1 |
28.105 |
28.555 |
28.880 |
21 |
28.355 |
28.805 |
29.130 |
2 |
28.115 |
28.565 |
28.890 |
22 |
28.365 |
28.815 |
29.140 |
3 |
28.125 |
28.575 |
28.900 |
23 |
28.395 |
28.845 |
29.170 |
4 |
28.145 |
28.595 |
28.920 |
24 |
28.375 |
28.825 |
29.150 |
5 |
28.155 |
28.605 |
28.930 |
25 |
28.385 |
28.835 |
29.160 |
6 |
28.165 |
28.625 |
28.940 |
26 |
28.405 |
28.855 |
29.180 |
7 |
28.175 |
28.625 |
28.950 |
27 |
28.415 |
28.865 |
29.190 |
8 |
28.195 |
28.645 |
28.970 |
28 |
28.425 |
28.875 |
29.200 |
9 |
28.205 |
28.655 |
28.980 |
29 |
28.435 |
28.885 |
29.210 |
10 |
28.215 |
28.665 |
28.990 |
30 |
28.445 |
28.895 |
29.220 |
11 |
28.225 |
28.675 |
29.000 |
31 |
28.455 |
28.905 |
29.230 |
12 |
28.245 |
28.695 |
29.020 |
32 |
28.465 |
28.915 |
29.240 |
13 |
28.255 |
28.705 |
29.030 |
33 |
28.475 |
28.925 |
29.250 |
14 |
28.265 |
28.715 |
29.040 |
34 |
28.485 |
28.935 |
29.260 |
15 |
28.275 |
28.725 |
29.050 |
35 |
28.495 |
28.945 |
29.270 |
16 |
28.295 |
28.745 |
29.070 |
36 |
28.505 |
28.955 |
29.280 |
17 |
28.305 |
28.755 |
29.080 |
37 |
28.515 |
28.965 |
29.290 |
18 |
28.315 |
28.765 |
29.090 |
38 |
28.525 |
28.975 |
29.300 |
19 |
28.325 |
28.775 |
29.100 |
39 |
28.535 |
28.985 |
29.310 |
20 |
28.345 |
28.795 |
29.120 |
40 |
28.545 |
28.995 |
29.320 |
(注1)LOW,MID はAM HI はFM専用
(注2)太字は常用周波数
(注3)歯抜け周波数がある
|