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今年も七夕の季節がやって来ますね。特に安城と仙台の七夕祭りは盛大で全国からの観光客で街中が七夕一色になりますね。安城の皆さんもあれだけの方が見に来てくれるのですもの、やる気満々で血が騒ぎますね。京都の祇園祭でも地元の方は恒例の祭りに早い時期から血が燃えると聞きます。安城の街路を飾る色とりどりの飾りの一つ一つがハンパじゃない。凝ったデザインや情緒ある垂れ飾りが下を通る観光客を喜ばせてくれます。街を挙げての大きな催しでこれから忙しくなりますね。夜空の星は神秘的で星の知識がなくても星空を眺めるだけで七夕伝説のようなロマンも生まれる訳ですよね。それに星空は地球に住む我々すべての共有物。誰が何処で何を思って見ても許されるのだし、だからこそ密かな願いを星に祈ることができるのでしょう。年に一度の逢瀬を夢見てお互いに青き光を放ちながら求め会う二人を妬いて、ちょうど七夕の頃は心憎き雨が二人の仲をさくのですよね。
星の世界も人の世界も思いは一つ、愛はいつの時代も変わらないってこと。天体の26光年、17光年の悠久の時空を越えて輝く愛を、地上の我々はどんな思いで見上げるのでしょうか?たった80年そこそこの生命でさえ心変わりや浮気に悩める人間の愚かさを星達はどんな思いで見下ろすのでしょうか?ベガ、アルタイル、デネブの輝きは私たちが死んでも、世代が変わっても、地上の動乱が如何に起きても、ずっとずっと輝き続けることでしょう。先人達の願いをはぐくみ育てながら、これからも幾つかの願いを慈しみ育むことでしょう。科学的には会えない星でも天体のロマンに思いを馳せることは心の潤いを求める人間の潜在的欲求の現れかもしれませんね。
by pug
天空には人間の及ばぬ未知の世界、誰の手にも侵されない神聖な物語が展開しています。地上で騒ぐ人間の小ささとは対照的な、悠久の世界。久遠の広がりを舞台にした素晴らしい神々の御技を我々はただ見上げるばかりです。宇宙の営みはタイムマシーンですね。何十億光年も彼方にある銀河系からのメッセージが今の、我々の見上げる星空にちりばめられているなんて。ちりばめられた幾つかのメッセージは我々が生まれるずっとずっと昔からの囁き。ずっとずっとその昔、星たちがささやいた言葉がきらめく光となってやっと我々に届いたのですね。語りかける天空のロマンに耳を傾けると、小さな声で何事か語っていますよ。ほら、聞こえるでしょう。
「こんなに大きな天空も、星たちの煌めきも、今日、今の君のために神様が用意してくれたんだよ。さあ、ゆっくり見上げてご覧、耳を澄ませてご覧。君はいつでも星たちと共にある。独りぼっちになったら、泣いていないで、ほら、星空を見上げてご覧。きっと君は潤う筈だよ。こんな素敵な友達がいるんだものね。」
星たちはそうして幾人もの人たちを慰めて来た。そしてこれからも。マッチ売りの少女も、フランダースの犬とネルロ少年も、乞食王子のツバメと王子も、星を見上げて涙した。地上の人間の織りなす悲しい物語を優しく包み込みながら、星たちは煌めき続ける。「君は独りなんかじゃない。星のお友達といつも一緒だよ」って囁きながら。 星たちの言葉は煌めきの光!光のなかに久遠のロマンを物語りながら新しいロマンをも育て続ける。気の遠くなるようなロマン。そしてそんな悠久の星たちもミクロの微粒子から生まれた一つの生命。ホントに不思議!
by pug
北斗七星やカシオペア、オリオン、スバルなど、煌めく星座の群を見上げていると、地上での人間の小ささを思い知らされます。夜空の果てまでも続く星の数々にその時々の思いを馳せながら、人間はそして幾つかの年月を重ねてきたのでしょう。吸い込まれそうな星の輝きと広がりの下で人間には計り知れない天体の無限とロマンを感じます。自然への畏怖を感じ、そうすることで、人間は素直に謙虚な姿に帰れるのでしょう。特にオーロラの美しさには感動します。南極物語という映画にオーロラが空一面に光り輝き、それも瞬時に色と形の変化で迫ってきたときは、思わず、言葉を失って見とれました。あれこそ、神の造形の賜物です。太陽も、月も星も、海も、大地も、それを裕かに覆う森の緑も、生き物たちも、素晴らしい神の贈り物でしょう。私はこんな時こそ、神の存在を思います。
宗教観とは全く別の次元での神の存在。それを認めずにはいられません。人類の科学と英知が求め続けても割り切れない神の力の無限さ。知識では分かっていても、いざ、究極の宇宙の不思議を見ると神の大きな力に依って生かされ、自然の歯車の一つに組み込まれている自分を感じるのです。
星へのロマンを感じ、星へ願いを懸ける私たちは、やはり星たちと同じ故郷を持つのでしょうか。星が生まれ朽ちるのも、人が生まれ朽ちるのも自然の法則の中では同じ故郷。だから星たちがこんなに愛しい…
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私は極彩色の飾りもステキですが、本当は庭にしつらえたささやかな女竹に素朴な飾りで静かに楽しむ七夕が好きです。笹の葉さらさら、軒端に揺れる、お星様きらきら、金銀砂子…。赤いほおずき提灯の灯がほのかに揺れ、ろうそくの香り漂うあの昔ながらの風情、日本の季節の美しさを味わう七夕まつりが好きです。商業七夕では味わえぬ心和むひととき。煌めく宇宙の星たちと自分との対話のひととき。誰にも見せない本当の弱い自分に戻りひざまづく心で対話する時間。大地が母なら天は父。父と母の懐に守られる一人の人間に戻って…。ありし頃の祖母が言ってました。「朝一番に、里芋の葉に滴る露の雫を葉に受けて持ち帰り、硯石で摺った墨滴でしたためた短冊の願い事だけがかなえられるんだよ。誰にもうち明けない秘密の願いごとをね」その祖母も逝って何十年、私も母となりましたが今でもこの言葉を覚えています。
幼心に好きだったあの人のことを思って密かな胸の内を書いた短冊の言葉も、遠い遠い思い出です。情緒豊かな日本の七夕祭りをこうして祖母から母へ、母から子へと受け継ぎ温めていくのですね。しかし残念ながら現代ではこんな風情も忘れ去られようとしています。保育園や幼稚園での年中行事の一環として催されてはいるものの、どこか違うのです。それはきっと時代のせいですね。楽しみの少なかった昔は素朴な祭りにさえも心傾け、素直な気持ちで星に願いを託すことが出来たけれど、目新しい楽しい遊びが氾濫している今はこうしたことも遠ざかり、とても寂しい気がします。星の煌めきは今も昔も変わらぬ輝きで待っていてくれるのにね。
こんな物豊かな時代、物に囲まれて人間は本当に裕かなのでしょうか?精神の裕かさが欠けてしまうと豊かな物もどこか色褪せて見えます。そしてそれに気付かない我々の慌ただしい生き方を哀しく思います。時代は物の価値観も精神的財産も日毎に忘却の彼方に押し流してしまいます。いつしか時代の波にとり残され忘れられた一人の女のつぶやきを星は優しく包み隠してくれるでしょうか?
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今、私は宇宙のことにちょっと首を突っ込んでいます。図書館で宇宙の本を幾つも借りて来たりして。星にも寿命があるんですね。450万年なんてほんの赤ちゃんですってね。「ミラ」って車の名前かと思っていましたが本当は星の一種なんですね。暗黒星雲とか、散光星雲とか天体の摂理は不思議なことばかり。宇宙を見ていると心大きくなれそうな気がします。地上の人間の営みなんて取るに足らない程のものに思えます。そんなちっぽけな人間でもこんなにも沢山の煩いごとが有るのですもの生きるって辛いことですね。辛い時には無限に広がる宇宙の銀河を見上げれば生きる勇気がわいて来るでしょう。銀河の無数の星の一つ一つにもそれぞれの生命があること、誰に見られようが見られまいが精一杯に輝いていること、でもその輝きは星自らのガスを炸裂させ燃焼させて美しさを保っていること、遠い遠い地上からでは只々美しく見える星も本当は見えない所で渾身の努力をしていること…。何か人間の生き方に通じると思いませんか?
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