うん、パンダなら希望が持てそう。交換部品も比較的まだ豊富にあるようだし。そんな思いが加わってからというもの、中古のパンダ探しに熱が入ります。欧州小型車の中では、パンダはなかなかの人気車種なので、中古でもけっこう割高。その中で、そこそこ手頃でちゃんと動き、好みに合ったものを探すことにしました。
ある日見つけたのは、古めのイタ車を多く扱うクルマ屋さんで売られていた薄い水色のパンダ。しかもメタルトップ。(メタルトップのスッキリとしたデザインも、ここのところ気に入っていたのです。また、うちにはプント・カブリオがいるし、3号機は青空駐車となるため、今回はダブルサンルーフではないのものを探していました。)う〜んカワイイ!でも慎重に考えねば・・・。あ〜どうしようと迷っているうちに何日間が過ぎていきました。そのお店は関東圏にあって、我が家からは簡単に見に行くことができません。そこで、一度電話だけでもしてみようということになりました。売りに出てから日にちが経っていたので、やはりすでにその水色パンダは売れてしまっていましたが、なんと、昔から気になっていたベージュ色のパンダが新たに入ってきたというのです。また、ベージュのパンダは当時日本に入ってきた期間が短く、今では数少ない色なのだとか。以前にもこの色の別のパンダがよそで売りに出されていて、その時もそうとう迷いました。あ〜ん、趣味車だけになおさら、いざとなるとまた悩んでしまう・・・。とりあえず“商談中”にしてもらって、毎晩夫婦で相談してました。
最近は車でさえも、実物を見ずにネットで購入という人が増えてきているのだそうですが、やはり大きな買い物。買うにしても買わないにしても後悔のないように、結局お店までパンダを見に行くことにしました。日帰りするつもりで朝4時半ごろ我が家を出発。子ども達も眠い目をこすりながら付き合ってくれました。
途中休憩しながら5時間と少しぐらいでようやく到着。ベージュ色のパンダは、他のパンダやその他のイタ車たちと一緒に静かにお店の前で待っていました。うっ、まずい。カ、カワイイ・・・。あちこちエクボもあるし、古いですからそれなりに気になる部分もありましたが、まさに希望通りのクルマ。試乗もさせていただくことができました。内装は以前ウチにいたパンダと同じです。「こうやって、今よりもっと小さかった子ども達と一緒に乗ってたんだなぁ」と、私は後部座席でゴトゴト揺られながら、パンダを運転する夫の後ろ姿を見ていました。一回りしてお店に戻り、整備などについてあれこれ聞いた後、さあどうする?という話に。頭の中では理性と物欲の葛藤。・・・あ、しまった(?)・・とうとう契約しちゃった・・・。やっぱり見てはいけなかったのかも???これで3台体制が決まったので、これからケチケチ大作戦のはじまりね・・・。
パンダがまたウチにやってくることになり、子ども達はウキウキ。私達オトナは、もちろん嬉しいことは嬉しいけれど、一抹の不安も同時に抱えながらの帰路となりました。途中、せっかくここまで来たのだから(ひょっとして景気付け?)・・・ということで、以前から行ってみたかったアバルト自動車美術館に寄り、タイヤの付いたイタリアの宝石にうっとり。
クリオで出かけた日帰り往復約730キロの道のりでしたが、それほど疲れることもなく帰ってくることができ、あらためてクリオの乗り心地の良さを実感したロングドライブでもありました。
その後いろいろと準備を整え、2002年7月10日、心配していた台風の影響も受けることなく、しっかり整備してもらったベージュ色のパンダ('89
Super)が我が家にやってきました。翌日の11日には夫婦で陸運局に出向き、名義変更の手続きを済ませて真新しいナンバープレートを装着。これで完全に家族の一員となったのです。またよろしくね、パンダくん。私も頑張って練習するので、どうか耐えてください・・・。
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