幡豆町　K邸

• 景色の妨げとならないように、樹木を多くは植栽しないで欲しい。
• 将来的に畑などをやりたいから土の部分を残して欲しい。
• メンテナンスは楽なように。
• 庭の部分はシンプルな平庭にして欲しい。
• スロープから車が乗り入れることができるスペースが欲しい。
• 月見台が欲しい。

施行前です。この部分に平庭と月見台をつくります。		右側のコンクリートスロープから 車が入ることができるスペースを作ります。

平庭部分から作業を始めました。 大きな重機が入ることができないため、ほぼ手作業です。 石も木も出来るだけシンプルに。		延段の張石の作業です。 手作業で石の合端を合わせるため、時間がかかりました。 合端とは石と石が隣り合って接する部分のことです。

月見台の基礎部分です。 月見台は椅子に座って景色を眺めるのではなく、座布団などを敷いて直接床に座るようにしました。 お客様は景色を眺めながら晩酌を愉しむそうです。		月見台完成です。 使用木材はレッドシダーです。 椅子に座って使用するなら、材が堅いウリンでも良いのですが、直接床に座るのなら木の柔らかさや暖かみを感じるレッドシダーの方が良いと考えました。

土を残す部分と砂利の部分を分けるため石積みをしました。土の部分は一段高くしてあります。 石積みは小端積みで一石一石手作業で積みます。 後ろの山では所々でサクラが咲いていました。		石積みが完成したところです。 手前は植栽枡で、半円状に石を積みました。 このスロープから車が入れるようにします。

車が乗り入れる部分はレンガ敷きです。 綺麗な仕上がりになりすぎないように、 表面がボソボソしたレンガを使用しました。 雨天時の事を考えて透水レンガです。		平庭の完成写真です。 主石には富士石を使い、存在感を強調しました。

違う角度から。 家のテラスから月見台へ直接降りることができるように階段を設置しました。		延段です。 空間に凛とした雰囲気を出したかったので、石の合端をできるだけ合わせました。 普段から歩くアプローチではないため、目地を深くして石の奥行き感をだしています。

小端石積みです。 自然石のため一石一石で形や色が違うので、様々な表情を見せてくれます。		後ろの木はシマトネリコです。 家の中から外を見たときの隣の家との目隠しに植えました。 将来的に大きくなる木ですが、 ここの場所なら大きく生長しても問題ありません。

レンガはシンプルな模様にして、奥行きが感じられるように敷きました。		小端石積みの植栽枡に奥様のご希望のオリーブを植えました。 庭の広さに負けないように大きめな木を使いました。

石材やレンガは雨で濡れると また違った雰囲気になるので楽しめます。		レンガです。 この方向で見ると空間の横への広がりが感じられます。