ファー「・・・ん、動きゃぁしたか。」
 
 妖精「どうしたの?山の方なんか見て?」
ファー「いや、ネオとジオが魔族とぶつかり合いそうだと思ってな。」
 
 妖精「え!ホント?!大丈夫なの??」
ファー「まぁ大丈夫だらぁ。真由美君も一緒だで。」
 
 妖精「でも心配だなー。でも何で分かったの?」
ファー「ふぇふぇふぇ。まぁ年寄りの勘だてよぉ。」
 
 妖精「むー、頼りな〜い。」
 
 GM「さて、こちらは現状で最も頼りがいのあるパーティだが、」
 
 ネオ「え、俺達?」
 
 GM「君達は2番目。」
 
 ジオ「しかも真由美先生がいるからでしょ。」
 
 ネオ「いなかったら?」
 
 ジオ「4か5かなぁ。」
 
 GM「ま、こんな見栄もないのは兎も角、核心に関わる人がいた。」
シャル「・・・・」
かずき「どうされました?姫じゃなくてシャルさん。」
シャル「ちゃんでいいぞ、かずぅ。」
 
 サキ「何かありましたか?」
シャル「うん、何か動き始めたな。」
かずき「では急ぎましょう。」
 
 サキ「はい先輩!」
 
 GM「ところでこの一人と一匹が気が付いたある事とは一体何だろう?」
 
 ネオ「ててててててててて、てーへんだぁっ!!」
 
 ジオ「どうしたネオ!?そんなに慌てて??!」
真由美「話してくれないと分からないわよ。」
 
 ネオ「も、桃子、トイレ、出て、したら、消えたぁー!」
 
 ジオ「おいおい、女子の尿道誌じゃなくて助詞と助動詞が不明だぞ。」
真由美「取り敢えず頭からまとめるとぉ・・・?!??」
 
 ジオ「桃子ちゃんがトイレに出て●●したら消えた?」
真由美「桃子ちゃんとトイレから出て××したら消えた??」
 
 ジオ「いや、桃子ちゃんをトイレに(外に)出て▽▽したら消えた!」
 
 GM「ジオは兎も角、先生が何て事を仰られまするか。」
真由美「そ、そうよね。不謹慎よね。ふしだらよね。」
 
 ジオ「何を仰います。古来よりお出しになられる御遊びは何と言う?」
 
 GM「黄金プレイでしょうが。」
 
 ジオ「其の通ーり!そんなプレイをした仲は文字通り黄金コンビ。
    天下無敵のケッ束力だと田丸ピロチの『SPACEアルプス伝説』で
    アツク語られているのです!」
真由美「そ、そうなの?」
 
 GM「私に聞かないで下さい、そんな珍説。」
 
 ジオ「それはそうと落ち着いたかネオ?」
 
 ネオ「と、とりあえずVTRスタート!」
 
 ジオ「って、カメラ目線違う!こっちだ!」
真由美「どこ指さしてるのジオ君。こっちよ。」
 
 GM「それではどうぞ。」
久美子(見失っちゃた・・って何やってるのかしら私ったら。)
 
 GM「此処は茂みに囲まれた公衆トイレ。手入れは行き届いている。」
 
 ネオ「はぁーっ、モレるぅ〜。」
 
 GM「賑やかい男がやって来た。」
久美子「あ!」
 
 GM「久美子は茂みに隠れた。」
久美子(何やってるのよ、本当に。私ばか?)
 
 ネオ「どぇーい、ちょっとゴメン桃子。」
 
 桃子「もぉ、早く済ましてね。」
 
 GM「が、しかし!」
 
 ネオ「うわ、何故に修理中?!」
 
 GM「ネオの尿意は既にレッドゾーンであった。」
 
 桃子「もぉ〜、その辺でしたら。私離れているから。」
 
 ネオ「いやゴメン。んじゃここら辺で・・」
 
 GM「よりによってネオは久美子のモロ視界内で用を足した。」
久美子(きゃぁ、どうしよう。・!!・・でも今動くと覗きに思われる。)
 
 GM「『目を閉じる』という事を忘れるほど興奮じゃなくて緊張した。」
 
 ネオ「はぁあ〜、空が青いねぇー。」
 
 GM「ネオは開放感を大空に重ね合わせていた。」
 
 ネオ「ふぅ。っっと・・。ん??」
 
 GM「滴を切るネオ。視線を自分のモノに下ろそうと首を動かしたら
    久美子と目が合ってしまった。」
久美子「!!」
 
 ネオ「?!?」
久美子「!?・・・」
 
 ネオ「!!?・・・」
久美子「・・・・?!・・」
 
 ネオ「・・・・・・・・?」
 
 GM「昔、三段六コマも使って見つめ合うラブコメ漫画有りましたな。」
久美子「あ、あの?」
 
 ネオ「あ、ああ?」
久美子「その・・・しまった方が良いと思うんだけど。」
 
 ネオ「あ、ああ。」
 
 GM「ネオは間抜けな返事をしながらブツを納めた。一陣の風が舞う。」
 
 ネオ「えと、ところで、」
久美子(来た!)
 
 桃子「きゃぁ!」
 
 GM「遠くから桃子の叫び声が無理に消されるように届いた!」
 
 ネオ「!!桃子!」
 
 GM「ネオは声のする方に掛けて行った。」
 
 ネオ「くそぉ!何処にも居ない!」
久美子「まさか・・・連れ去られたんじゃないかしら。」
 
 ネオ「誰に!」
久美子「そんな怒らないで。・・この間ネオ君とジオ君を沈めた犯人とか。」
 
 ネオ「そうか!オレはこっちを探してみる!」
久美子「じゃあ私はあっちを。」
 

あっち久美子 

 GM「こうしてネオと久美子は別々に捜索を開始した。」
 
 ネオ「・・・・っと、こういう訳なんだ。」
真由美「さっきの文節は、桃子ちゃんはトイレから離れて、
 
 ジオ「オシッコ出て久美子ちゃんとボーとしたら、消えた。」
 
 GM「一部誤訳が有りますが、そんなもんです。」
 
 ジオ「まずいな。」
真由美「そうね。桃子ちゃんも久美子ちゃんも危険ね。」
 
 ネオ「とっとと探しに行かなきゃ!」
 
 ジオ「・・うん、久美子ちゃんより早く桃子ちゃんをさらった犯人を
    見つけないとな。先生、方角だけでも割り出して貰えますか。」
真由美「分かったわ。」
 
 GM「真由美は印を結びながら呪を紡いだ。」
真由美「この世界の魔力が殆ど無いから大凡だけど、あっちよ!」
 
 ネオ「よしっ!」
 
 ジオ「応!」
 
 GM「三人はいるであろう方角へ走りだした。一方、少し遡る。」
 
 桃子「どーなってるの!?」
コーチ「そうですねぇ。確かに此処に入るのは彼の精神体では?」
 
 桃子「彼って・・まさか!」
リンツ「確かめておきたいんです。あいつが本当に私の予想通りの
    男なのかどうかを。」
コーチ「・・・ま、好きにしなさい。それよりもさっきの呪は空間に
    干渉の跡を残しましたからね。嗅ぎ付けて来ますよ。」
 
 桃子「それってネオの事」
コーチ「さぁあて?ホントに来られますかね?白馬に乗った、」
 
 ネオ「暴れん坊将軍!CM前に河原を走るの!」
 
 GM「何で乱入するかな?!」
 
 ジオ「そう。それにそれは読みが甘いぞ。」
 
 GM「確かに劇甘。・・って、君も乱入しない!」
 
 ネオ「現れた事にしちゃダメ?」
 
 GM「(0.2秒)ダメ!第一、真由美さんがいないでしょ!」
 
 ネオ「トイレってことで。」
 
 GM「男女とも修理中!」
リンツ「良い大人が野ションってかぁ。みっともな〜い。」
 
 ジオ「先生にそんな事はさせないっ!」
 
 桃子「大変、明日は雨よ。ジオ君が全力でまともなこと言ってる!」
コーチ「宜しければ槍と隕石もつけますよ。」
 
 GM「とにかく、先生にそんな破廉恥なことをさせない為にも・・」
 
 ジオ「粛々と飲尿させて頂く!」
 
 ネオ「おーっ!」
 
 GM「君、意味分かって無いだろ。」
 
 ネオ「お〜!」
 
 桃子「いつも通りのジオ君だけど・・やっぱりいやぁ〜っ!」
リンツ「も、帰れ帰れ!」
 
 ジオ「じゃ、後で来ますので。」
 
 ネオ「待っててね、桃子。」
コーチ「今ので彼等がどういう人間か分かったのでは?」
リンツ「う゛〜っ・・・」
 
 桃子「・・・・もしかして真由美先生に嫉妬してる?」
リンツ「五月蠅いっ!!」
 
 GM「リンツは桃子を閉じこめた水晶玉をシャカシャカ振った。」
 
 桃子「みき゜ゃ〜゛゛」
コーチ「さてと、僕はそろそろ邪魔者の排除に向かいますよ。」
リンツ「あ、どうもお手数掛けさせてしまって申し訳有りません。」
コーチ「良いって事です。楽しくなりそうですし。君もお気張りやす。」
 
 GM「コーチは瞬時に消えてしまった。」
 
 ネオ「桃子ーっ!」
 
 ジオ「いやぁ、さっき乱入したお陰で場所が分かって楽だなぁ。」
 
 GM「イカサマするんじゃない!」
真由美「何かあったのですか?」
 
 GM「いえ別に。ややこしいので別の方に話を移す。」
シャル「あ、来た!」
 
 サキ「先輩!」
かずき「ああ。離れていて下さい、シャルさ・・ちゃん。」
 
 GM「墓地へ向かう林道の木から出てきたのは等身大の木人形だった。」
桜の幹からボワッとウッド・ゴーレム登場♪

シャル「随分と安上がりだな。」
かずき「それ以上近づくな。攻撃と見なす。」
 
 サキ「言葉は通じないのではないでしょうか?」
かずき「一応、御約束だからな。」
 
 GM「木人形は同じペースで襲いかかって来た。その時!」
シャル「あ!後ろ!」
 
 サキ「挟まれました!こちらは私が!」
かずき「応!」
 
 GM「シャルチームは戦闘に入った。さて天然&変態とその保護者は、」
 
 ネオ「づぇいやぁっ!」
 
 GM「ネオは何処からともなく降ってきた火礫を辛うじて避けた。って流れ弾!」
 
 

GMが主人公より目立ってどぉ〜するっっ!!

  ジオ「先生!」
 
 GM「アホ二人と真由美の間に足跡が出来た。冬の残りの枯れ葉が
    一層強くそれを教えた。」
真由美「二人とも行きなさい!」
 
 ネオ「済みません、先生!」
 
 ジオ「直ぐに戻ります!」
 
 GM「って、二人ともアッサリと。」
 
 ネオ「んなこと言ったって桃子が!」
 
 ジオ「足手まといだしな、俺達。」
 
 GM「ネオとジオは走っていった。」
真由美「邪魔をするなら、容赦しませんわよ。」
 
 GM「姿を消したままのその者は真由美と戦闘に入った。
  各人が戦闘に入ったところで御約束だが次回に縁があったら
    To be continued!」
 
 絵美「次回こそは出るわよ!」
めぐみ「次回も同じ台詞だったりして。」