ネオ「来ちゃったね、ついに。」
 
 ジオ「来たねぇ、やっと。」
 
 GM「一行は桃子ん家の先祖代々の墓の前に来た。」
真由美「それにしても今ってコンビニでこんな物も売っているのね。」
 
 GM「徹底した簡易包装で地球に優しいお参りセット『お参りぃ』、
    うっかり忘れやすい遠距離参拝者の密かな味方。」
 
 桃子「それにしても墓前って・・・」
 
 ネオ「ん?」
 
 桃子「何でこんなに恋愛物に似合わないのかしら。」
 
 GM「ですなぁ。」
 
 ジオ「そうでもないさ。墓石って英語で何て言うか知ってる?」
真由美「a gravestone又はa tombstoneかしら。」
 
 GM「他にはa memorial stoneですかね・・あ!」
 
 ジオ「そう、この手のジャンルの草分けで一時期固有名詞化された、」
 
 ネオ「ほにゃららメモリアル!」
 
 桃子「懐かしい伏せ方ぁ〜(笑)」
 
 ジオ「ま、向こうが木ならこちらは石さ。」
 
 ネオ「おお〜っ!カッコイイッ!」
真由美「でもメモリアルストーンって言い方はペットのお墓に
    使われていたような気がするんだけど・・・。」
 
 桃子「えぇへぇ〜!私達ペットぉ?」
 
 ジオ「遊んで下さる方のね。」
 
 桃子「なんかカッコワル〜イ。」
 
 ジオ「あ、そう言えば石って土の気?金の気??」
真由美「本当に詰めが甘いわよ。」
 
 ネオ「休憩時間に缶コーヒーばっか飲んでるから。」
 
 ジオ「砂糖取りすぎに気を付けてブラックだってば。」
 
 GM「休憩中に何してても良いけど、これからどうするの?」
 
 桃子「デート!」
 
 ジオ「の前に、」
 
 桃子「え゛ぇ〜゛゛!?」
 
 ネオ「本当に嫌そうだね、桃子ちゃん。」
 
 ジオ「宣誓をしないとな。」
真由美「桃子ちゃんのご先祖様に?何を?」
 
 ジオ「それは、まぁ、色々と。両親への告白の代わりですしね。」
 
 桃子「え?」
 
 ジオ「君のご両親に会って御挨拶は出来ないだろ。」
 
 桃子「あ・・・」
 
 ネオ「そか。よしっ!やろう。」
 
 ジオ「やろう。」
 
 GM「そういう事になった。」
真由美(つっけんどんだけど、ちゃんと気を配っているのね。)
 
 ネオ「んで、どうやるんだ?」
 
 ジオ「まぁ、難しい形は無しにして自分が二人を紹介するから
    その後に報告というかビシッと決めてくれよ。」
 
 ネオ「ん、分かった。」
 
 ジオ(なんて言ったけど、ちと恥ずかしいなぁ〜。アドリブだし。)
 
 GM「ジオは線香やロウソクを胸ポケットに入れデイバックから
    コンビニの袋を手にして墓前に立った。首を軽く鳴らし
    2、3回息を整えると少し神妙に、やや浮ついて話し始めた。」
 
 ジオ「慎んで桃子の御先祖様方々に申し上げます
    どうかこのお供え物をお召し上がり下さい」
 
 GM「ジオはそう言いながらコンビニで買った和菓子を乗せた。」
 
 ジオ「皆様の御子孫である桃子は私の親友の寝牡へ
    思慕の念を届ける事間に合わず体を失ってしまわれました
    ですが御心はこの世に残られ
    願い叶えようとしておられました
    奇しくも畏くも
    寝牡と私は天の勅を頂き
    封印の水晶を用いて魔王を祓うことにあいなりました
    水晶はこの世では輝きを持つ魂を仮の住処とします
    桃子の臆病なまでの純粋な恋慕の心は
    この水晶の居所として選ばれたのです
    天に選ばれた者
    水晶に愛でられた者
    二人の心根つまり心の音が揃ってこそ
    水晶は事を成し得ます
    ですのでもしこの世の民草増やすを思し召しならば
    この二人の仲を御承知下さるよう
    皆様の子孫である桃子を
    後半年だけこの世に留まる件を
    御承知頂けるよう
    切にお願い申し上げます」
 
 GM「ジオは合掌後、ロウソクを立て灯をともし線香にもつけた。」
 
 ジオ「今よりこの二人の誓いの言葉、煙に乗せて四海に送らん」
 
 GM「そう言いながらジオは立ち上がり、ネオ達の後ろに
    後ずさりして話しかけた。」
 
 ジオ「俺達は下にいるから、恥ずかしがらずに決めろよ。」
 
 ネオ「あ、ああ・・。」
 
 ジオ「じゃあ先生、ここは二人に任せて行きましょう。」
 
 桃子「ちょ、とジオ君、」
 
 GM「ジオは困惑している桃子に小声で呟いた。」
 
 ジオ「取り敢えずの結婚式と披露宴の代わりだよ。
    ネオの言葉、聞き漏らさないようにね。」
 
 桃子「!・・!!!」
 
 GM「ジオと真由美は墓地入り口へと去って行った。」
 
 ネオ「どうしたの桃子ちゃん?」
 
 桃子「う、ううん、何でもない。」
 
 ネオ「さて、、、と。うしっ。」
 
 GM「ネオは覚悟を決めたように力を入れた。」
 
 ネオ「あの、オレ桃子ちゃんの御先祖様に謝らないとイケナイんすよ。」
 
 桃子(?!??!!!)
 
 ネオ「オレ鈍いから、桃子ちゃんが生きている時に気持ちに
    気が付かなくて、それでこんな形になっちゃって、ホントに
    桃子ちゃんには悪いことしちゃったな、って。」
 
 桃子「ネオ・・・」
 
 ネオ「あのさっきジオが言ったみたいに俺達、魔王とか言うのと
    闘う事になって、どうしても・・桃子の、いや桃子と一緒に
    最後までガンバリたいんです、オレ。」
 
 桃子(・・・・・・)
 
 ネオ「幸せには出来ないかもしれないけど、色んな思い出作って
    そっちにいくつもりです。上手く言えないけど、
    宜しくお願いします。」
 
 GM「ネオは桃子に何か言うように目配せした。」

実体化中ですぅぃ

  桃子「お爺ちゃん、お婆ちゃん、それと御先祖様・・・
    けっこうメチャクチャだけど桃子は幸せです。
    私、この町が好き。この町のみんなが好き。
    だから、もう少しだけ桃子のワガママ許して下さい。
    ネオと一緒に居させてほしいの・・・。」
 
 GM「桃子はネオの横で実体化した。ネオは桃子の肩を掴んだ。
    自分自身を力づけるように、ぐっと掴んだ。
    桃子は戻るまでの間、痛さと、温かさと、嬉しさに身を委ねた。」
 
 ネオ「行こうか。」
 
 桃子「うん。」
 
 GM「ネオと桃子は霊園隣の桜並木へ歩いていった。」
真由美「・・向こうは上手くいっているかしら?」
 
 ジオ「だと思いますけど・・・あ、桃子ちゃん豪邸の娘を紹介すること
    忘れてなければ良いけど。」
 
 GM「そう言えば、それも目的でしたな。」
 
 ジオ「ま、これで上手くいけば魔族への具体的な対抗策が見つかるな。
    ネオは桃子ちゃんとクリスタルの発動できるように
    頑張って貰って、自分は他の人の保護と対魔族の足固めに
    努めるかぁね。ふぅ〜、何とか青写真が見えたぁ。」
 
 GM「あのぉ、もしもし。」
 
 ジオ「はあ。」
 
 GM「君はネオのように誰かと恋愛したりしないのかね?」
 
 ジオ「はあ?」
 
 GM「女の子とラブラブになろうと思わないのかね?いい若い者が。」
 
 ジオ「あぁあぁぁぁ・・・・・・・・」
真由美「どうしたの?苦笑いしながら額に手を当てたりして。」
 
 ジオ「いえ、どう答えて良いのか難しいな、と。」
 
 GM「そんなに難しい事かね?」
 
 ジオ「いや、つまりこれが単なる恋愛ギャルゲーなら躊躇せず
    そうするのでしょうが、こういう事態だと誰か一人を
    深く守るより、クリスタルと同化した娘を魔族から浅く絶えず
    護る方が良いと思うのよ。それに・・・いや。」
 
 GM「気になるから止めなさんな。」
 
 ジオ「・・・・・・それに、このゲームはあくまでも
    クイズゲームだと、そう思う訳よ。」
真由美「どうしてそこまでこだわるの?」
 
 ジオ「だって『クイズ・セーラームーン』と同ジャンルだも〜ん。
    上手くやったらクロスオーバー狙えるのでは、とね。」
真由美「恋愛ゲームの方が狙いやすいんじゃないの?」
 
 ジオ「お言葉ですが先生、まよね〜づはソノ手のゲームを知りません。」
 
 GM「あの性欲発掘隊員がねぇ。やっぱり告訴が怖いかね。」
 
 ジオ「っていうか、あの人、今の恋愛至上主義&恋愛市場主義に
    かなりアレルギー持っているしね。」
真由美「この間、某鑑定で【恋愛臆病度】Sランク出したそうよ。」
 
 GM「なんか【恋愛成功率】と【恋愛支配率】は Fランクとかで。」
真由美「鑑定でも『あなたの恋愛に対する臆病さは異常です。
    ここまで来ると人間不信にもなりかねません。』って
    言われたそうよ。・・・・他人事とは思えないけど。」
 
 ジオ「え?」
真由美「ううん、何でもないわ。」
 
 ジオ「と、言うことで次回からは魔王の感覚球の先端になった
    土萌教授の暴走を食い止めるため、SDセーラー戦士と
    共同戦線を張ることに、」
 
 GM「にはならない。」
 
 ジオ「やっぱり。まぁこれ以上キャラ増えても困るし。」
 
 GM「そ、そうこうしてると、」
 
 ジオ「お待ちかねの事件発生だぁ!」
真由美「え?もう!そんなぁ!?!」
 
 ジオ「なんかやり忘れた事ありました。」
真由美「有りました、ありましたぁ。もぉ、ジオ君の意地悪ぅ〜。」
 
 ジオ「あ、こりゃどうも申し訳有りません。」
 
 ネオ「ジオ、大変だ大変だあーっっ!」
 
 ジオ「どうしたネオ?!ところで変態なのは?」
 
 ネオ「ジオ!」
 
 ジオ「良し、落ち着いたな。それで何があったんだ!」
 
 ネオ「実は画角鹿時価、こういう訳なんだ!」
 
 ジオ「何だって!」
 
 ネオ「分かった?本当に分かった??」
 
 ジオ「分かんないって。第一コレ書いてるまよね〜づが、まんづぁ
    な〜んにも考えてねぇっんだからよ。」
 
 GM「ネオは一体全体何を慌てて来たのか。次回、あちこちに
    不具合を残しつつも進むだろう物語に請うご期待!
    縁があったらTo be continued!」
 
 ジオ「しかし、あのアンチ・ラジカルラブ・シンドロームは
    殆どバロックだな。」
真由美「ちょっと心配よね。」
 
 ネオ「おら難しい話は分かんねぇぃっす。」
 
 GM「次回は暴れますよお。」