GM「さて、彼等が授業を受けている昼前の一時、
    お間抜けコンビとは違って、諜報活動に
    頑張っている者がいた。」
リンツ「とりあえず天界からの使者は
    サクサクッと動きを封じられそうね。
    ・・・使者ってどんな格好してるんだろう??」
 
 ダン「ちょぉぉぉおっしっ!!!今日も元気2万億%だぜっ!」
リンツ「(呆れて)・・・・頭悪いだろ、コイツ。」
 
 GM「受信機からいきなりへっぽこ度全開、生意気度最大出力の
    男の声が聞こえてリンツはげんなりした。」
 
 ダン「しっかし、こっちの世界の連中は弱っちぃ奴ばかりだぜぇ。
    ちくしょおおおおぉ!こんな事なら、もっと早くオヤジの
    仇討ちをしておくべきだった!
    そうすりゃあ、飛ばされたこの世界でサイキョー流を
    世界の武術に出来たのに!!」
リンツ「オジサン、誰、これ?」
 
 GM「その態度と反比例した弱さでみんなの人気者になったダン。
    ちなみに、この世界で強い人は海外や地球防衛軍にいるので、
    彼が勝ち続けたのは強運なだけだったりする。」
リンツ「で、なんでこんなのが、この世界にいるの??!」
 
 GM「私が聞きたい位ですよ。ちなみに彼はゲーム中では
    ゲーセンの中にいます。」
リンツ「マジ?」
 
 GM「マジッすよー。今からパソコン版(未売)をゲットなりぃ。」
リンツ「はあぁ、とにかく報告しないといけないから見に行くか。」
 
 GM「てな訳で昼!ここは高校の脇にある慈久というラーメン屋。」
 ネオ「オレ、大盛りラーメンと餃子!」
 
 ジオ「お前なぁ、先輩におごってもらうのにそれはないだろ。」
 
 絵美「はは、そんなに気を使わなくていいよ。」
 
 ジオ「そうですか?じゃあ御言葉に甘えて味噌ラーメンと焼き豚!」
 
 絵美「・・(口元引きつり)・・・・」
 
 GM「はいはい、そんなに怒らない。お二人(絵美&めぐみ)のは
    こちらで払いますから。」
めぐみ「あ、私ラーメンの小盛りで。」
 
 絵美「それだけじゃお腹持たないよ。」
めぐみ「後でアイスとか食べたいから・・」
 
 ジオ「それなら、いい店を知っているんですよ。」
 
 ネオ「そそ、もパフェとか任して。」
 
 絵美「君達には後で食事代分は働いてもらうから、それはパスね。
    私キムチラーメンとシュウマイちょうだい!」
 GM「・・・・・・水取って来ます。」
 
 絵美「さてと、肝心の用件だけど、これを見てくれる?」
 
 ジオ「(息を詰まらせ)これは・!!」
 
 ネオ「ピンぼけ写真??」
めぐみ「あの、そうじゃなくて・・・」
 
 ジオ「分かってます。取り敢えず生前の身元を洗ってみます。」
 
 絵美「そうしてもらえる?!流石に私の後輩、話が速いわ。」
 
 ネオ「ねえ、どういう事????」
 
 ジオ「つまり、ここにいる全員がこの娘に遭遇したんだ。
    (多分、日付と時刻からみてプールで会った前だな。)
    それで、絵美さんの方でこの幽霊を見た人は他には?」
 
 絵美「何故か私とめぐみちゃんだけ。」
 
 ネオ「こっちは俺とジオの他には久美子ちゃんか。」
めぐみ「・・・・あ、やっちゃったぁ。どぉしよぅ。」
 
 絵美「どうしたの、めぐみちゃん!何かあったの?!」
 
 ネオ「どこどこどこ?!?」
 ジオ「GM、水早く持ってきて下さい!」
 
 GM「はいはい。」
めぐみ「いえ、あの。そんなに大騒ぎする程のことでもないんですけど。」
 
 絵美「いいから飲んで。」
 
 GM「めぐみは水をもぐもぐ食べた。」
 
 ジオ「彼女は犬福かい!ミルクをもぐもーぐっと!」
めぐみ「あ、あのぉですねぇ。」
 
 絵美「それでどうしたの??」
めぐみ「折角、朝に幽霊さんとあったのに名前聞くの忘れてましたぁ。」
 
 ジオ「あぁあーっ、そっかぁー。そしたら楽だったなぁ。」
 
 ネオ「んでも、あの時はホモがどうとかで騒いでいたしね。」
めぐみ「それに久美子先輩と喧嘩になりそうでしたしね。」
 
 絵美「どういう事?!誰か分かるように説明してくれない!?」
 
 GM「注文の品も未だのようですし、その辺は
    食べる前にゆっくり話したらどうですか?」
 
 ネオ「それもそだね。」
 
 ジオ「じゃ、GM。場面展開はよろしく頼みます。」
 
 GM「はいよ。四人が昼食を待っている頃、リンツは食事を
    しながら盗聴を続けていた。」
リンツ「あれ、ゴキの反応が減ってる。何でだろ?」
 
 GM「リンツは受信機を次々に調べた。すると初めて聞く声がした。」
 
 ジイ「姫様。反応は如何ですか。」
シャル「うーん、こっちみたい。」
 
 ジイ「まったく。このような盗聴器を忍ばせて姫様の私生活を覗こうなどとは、
         何と破廉恥な!」
リンツ「ふんっ!ガキッ娘なんか興味ないよーだ!!」
 
 ジイ「しかも町内にこんなに予備を撒き散らしておくとは!」
 
 サキ「それは少し誤解しているかと思います。」
 
 GM「私もそう思います。」
 
 ジイ「やっかましぃわい!物語の外の奴が四の五の抜かすでない!」
シャル「ジイ、あんまり怒ると基盤が熱暴走するぞ。」
 
 ジイ「申し訳ありません姫様。しかし姫様を外界にお連れせねば、
    ふしだらな盗聴器を見つけられないとは、ジイは、ジイは
    情けのうございます。」
 
 サキ「そんなに気を落とさないで下さい。
    この盗聴器は明らかに私達の文明と異質の物です。
    貴方が見つけられなくても誰も責任を問えません。」
シャル「そぉそお。それにこの道具を
    扱えるのは我が家では一人しかいないんだしな。」
リンツ「どうゆう事?とにかく記録だけは取っておかないとね。」
 
 GM「リンツは受信機を操作し、この盗聴器の音声を録音させた。」
リンツ「そう言えば小学校に仕掛けた奴はどうかな?」
 
 GM「録音記録を調べると、既に対象者は毒の塗ってある物を
    食べた後であった。」
 
 妖精「はー、食べた食べた。やっぱ生鮮食品でなきゃね。
    でも、そろそろ植物も飽きたなぁ。」
 
 GM「じゃ、酵母とか微生物もいっとく?」
 
 ジオ「微生物ならデーデルライン桿菌がmy・ブレークっすよ。」
 
 妖精「それ美味しいの?」
 
 ジオ「酸味が好きならね。味よりも採集場所が有名だけど。」
 
 GM「こらこら、勝手に入りなさんな。」
 
 妖精「ねぇ、私の出番これだけ?」
 
 GM「えぇ、お疲れ様でした。」
リンツ「さてと、こっちはこの天界の使者を探しに行きますか。」
 
 ネオ「そこにいるじゃん。」
 
 GM「だーかーら、乱入しないのっ!それはそうと実際には
    どうやって探すんですか?」
リンツ「あの毒には発信作用があって、専用の受信機で探すんだ。
    って、これはオヂサンの仕事でしょうが!」
 
 GM「そうっすね。ところで例の二人組は紫髪眼鏡娘の正体を探るべく、
    放課後に行動を開始した。はい、お二人の出番な。」
 
 ネオ「うっし。で、どこ行くの?」
 
 ジオ「こういう場合は図書館だな。」
 
 ネオ「図書館に行っても分からないんじゃない?」
 
 ジオ「あのなぁ、図書館にはインターネットの端末があるだろ。
    それを使うんだよ。」
 
 GM「ちなみに虹色町では地球防衛軍があるために回線は電話線の他にも
         ケーブル回線等が整っている。羨ましいぞ。」
 
 ジオ「それに図書館の貸し出し券さえ持っていれば一日三十分までは
    無料だしな。」
 
 GM「ま、成人サイトには閲覧出来ないし、条件色々有りますがね。」
 
 ネオ「夏なんか小学生で満杯だし。あ、真由美先生だ。」
 
 ジオ「先生今日は!どちらへお出かけですか?」
真由美「図書館よ。ところで二人ともちゃんと復習は
    やってるかしら?それと宿題もね。」
 
 ジオ「任せて下さい、多分。いやぁ、実は僕たちも図書館に
    行く途中だったんですよ。」
 
 ネオ「そうそう。倶楽部の調査で。」
真由美「調査?ひょっとして今朝、校門で話していたアレの事?」
 
 ネオ「そっちじゃなくてトイレの幽霊の事です。」
 
 ジオ「それ何か不味くないか?・・あれ??そう言えば・・???」
 
 GM「ジオは其の時間に起きた事を思い出そうとした。はい、振って。」
 
 ネオ「よぅぉしっ、ジオの頭をシャッフル、シャッフルーッ!」
 
 ジオ「うーんランダム、ってダイス振れんやーん(でも振る)」
真由美「何か思い出せた?」
 
 GM「ダメ。特に重要なことは無いような気がした。」
 
 ジオ「忘れちゃったのぉっ!あ、まだ頭の中が揺れてる。」
 
 ネオ「あ、揺れるは幽霊。」
 
 ジオ「幽霊は消える。」
 
 GM「消えるは電球。」
 
 ジオ「電球は光る。」
 
 ネオ「(堪らなく嬉しそうに)光るはオヤジのハゲ頭っ!」
真由美「変わった歌ね?」
 
 ジオ「自分達が小学生の頃に歌った連想歌です。」
 
 GM「随分古いよな。サヨナラ三角、伝統だねぇ。」
 
 ネオ「あ、幽霊は消えるって言えばさ、あの時の幽霊って
    校内に消えちゃったのかなぁ?」
 
 ジオ「そう言えば見なかったよな・・?・・・!?」
真由美「あの後に校外に出ていったわよ。」
 
 ネオ「あ、そうなんすか、って先生も幽霊見えるんすか?!!」
 
 ジオ「あ゛ぁ゛ぁ、その事思い出そうとしたんだ!」
 
 GM(おーい、ダイス振った意味無いぞーん。)
真由美「ええ、見えたわよ。」
 
 GM「真由美は事も無げに答えた。(良いのか?!!!)」
 
 ネオ「先生は霊感強い方なんですか?」
真由美「うーん、そんな事無いわよ。」
 
 ジオ「俺達は全然無いのに見られたろ。」
 
 ネオ「あ、それもそっか。じゃあ、どんな条件があるんだろ?」
 
 GM「それを考えるのも君達の使命だ。」
真由美「あんまり無理しないで頑張ってね、二人とも。」
 
 ネオ「(元気良く)はーい。」
 
 ジオ「頑張っちゃいまーす。」
 
 GM「と、いう訳で端末の前。」
 
 ジオ「さてと、先ずは学校の記録から引っ張りますか。」
 
 ネオ「って、分かるの、学校?」
 
 ジオ「ネオォ、こういう時こそお前の出番っしょ?!
    TV●ャンピオンの『なんでもセーラー服王』地方ブロックで
    最終ラウンドまで行った君なら県内の学校なら完璧っしょ?」
 
 ネオ「(得意げに)まぁね。確かあの制服は星之城学園だったな。」
 
 ジオ「はい、又振るんしょ、ダイス。探すんだしね。」
 
 ネオ「・・・・、お、いけるんじゃない?!」
 
 GM「星之城学園のホームページから彼女と思われる人物を
    探り出すのにジオは成功した。
    その間ネオは暇つぶしに隣の端末で遊んでいた。」
 
 ネオ「おお、やったあぁっ!」
 
 ジオ「どうした、何か見つかったか?」
 
 GM「無限増加する情報の坩堝(るつぼ)から
    ネオは何を引き出したのか?縁があったらto be cotinued!」
 
 ネオ「あれっしょ、るつぼって。ゲームとかにドップリと
    はまり込む事でしょ。」
 
 ジオ「そりゃドツボっしょ!」