GM「ネオの所にジャンプしたジオであったが、彼の脚力では
    到底辿り着けそうにない。
    さあっ!下のボタンを連打して応援だ!!」

  ネオ「はぁー、連打で連打で連打で連打で、ゴ」
久美子「ゴ?」
 
 ジオ「ゴ、ゴ、ゴゴ、ゴゴゴゴゴ」
 
 ネオ「ゴチャゴチャンプッ!ぷは、ごぼごぼぐべ・・」
 
 ジオ「俺達は何のゲームなんだ!!(笑)」
 
 ネオ「あっれ?済みませーん、ボタン壊れているんですけど。」
 
 GM「そりゃそうだ。基盤が無いんだもん。」
 
 ジオ「ならやるなっての!昔のBASICゲーム思い出したよ、マジで。」
 
 GM「そう言う訳で、どんな訳で、ジオは着水し、久美子と共に
    ネオの救助に向かった。」

久美子「落ち着いてネオ君。足が着くはずよ。」
 
 ネオ「いや、その足なんだけど、って、と、とと。ゴボ。」
 
 ジオ「足?」
 
 GM「ジオが潜って見てみると、そこには排水部分らしい蓋から
    ロープが出て、ネオの足に複雑に絡んでいた。」

 
 ジオ「何か切る物が有った方がいいな。久美子ちゃん、悪いけど
    ネオの側にいてやってよ。」

久美子「え・・ええ、分かったわ。」
 
 GM「ジオはプールサイドに戻ろうとし、」
 
 ジオ「ぐぼっ!ばべべっ!!」
 
 GM「溺れた。」
久美子「え!何!?どうしたの!?!」
 
 GM「パニックになる久美子に顔を出したネオが声を掛けた。」
 
 ネオ「ぷはぁっ。俺の方は、うぷっ、何とかな、はあはあ、
    なるから、ジオ、ぐぽ、助けて、やって。」

久美子「わ、分かったわ。待っててね。」
 
 GM「久美子はジオの方に泳いで行った。
   ネオは戒めを解くために水中に目をやった。」

 
 ネオ(ゲ、ダメだ、こりゃ)
 
 GM「その水中でネオは昼間の
    サマー少女が目の前に来るのを見つけた。」

  ネオ(あぁ、お迎えなんだ。)
 
 桃子「ここよ、ここ。」
 
 GM「彼女はロープの端を指さし、ネオに話しかけた。」
  ネオ「べ、ばび?(え、何?)」
 
 桃子「ここを、こうやって通すの。ねぇ、わかるぅ?」
 
 GM「ネオは息継ぎをして大きく頷いた。そしてロープを
    言われるままに動かし、解いていった。」

 
 ジオ「ば、ばんべおべがおぼべぶんば
    (な、何で俺が溺れるんだ)」

 
 GM「ジオは懸命に泳ごうとしたが、水中に引きずり込まれる。
    その光景を見た久美子は自分の目を疑った。」

久美子(な、なに、あれ・・・!!!)
 
 GM「ジオの周囲には、もがいた時に発生した泡が部分部分で
    一瞬だけ浮くのが遅れて見えた。映画『プレデター』の
    透明プレデターのようだ。いわゆる光学迷彩な。」

久美子(とにかく助けないと。)
 
 GM「久美子はもう一度息を継ぎ、ジオの所へ近づいた。しかし
    見えない何かが力強く押し戻した。」

久美子「ああ゛っ」
 
 ジオ「ぐ、ぐびごじゃ。。。。。」
 
 GM「ジオの脈拍が弱まっていく。」
 
 ジオ(くそぉ、ここ・ま・でか・・)
 
 ネオ「ジィイイオォォオオオッッ!!」
 
 GM「やっと自由になったネオが全力で泳いできた。」
久美子(何なの、この透明なのは!)
 
 GM「久美子はジオに絡まっているそれが人型なのに気付いた。」
 
 ネオ「今助け・・けぇぇえぇっ!!
 
 GM「ネオの足に衝撃が走った。」
 
 ネオ「あ、足が、つっ、つった!
    いて、いててててててっっ!!」

 
 GM「ネオは辺り構わず掴みかかった。
    その時、絹を裂くような女性の悲鳴がとどろいた。」

 
 ジオ「ぐはぁ、はぁ、ふはぁぁあ。」
久美子「ぷは、は、は、はぁ、ふぅ。」
 
 GM「ようやく自由になり水中から顔を出す二人。そして悲鳴の
    主は透明なまま水滴をこぼしながら出口へ跳んでいった。」

 
 ネオ「痛い、いたぁいのぉ!!!」
 
 ジオ「分かった、分かった。今直してやるから。」
久美子「とにかく一度上がりましょ。」
 
 GM「ようやく冷静になった久美子は何気なく目をやると紫髪の
    メガネッ娘が宙に浮きながらネオに近づくのが見えた。」

久美子「ネオ君、後ろっっ!!!」
 
 ネオ「え!?」
 
 ジオ「何!!」
 
 桃子「きゃっ!」
 
 GM「三人の視点が一カ所に集まり、桃子は顔を曇らせながら
   外に出ていった。残った彼等はプールサイドに上がり、
   ネオと久美子は余分な服を脱ぎ、タオルで体を拭いた。」

 
 ネオ「行っちゃった・・・・か。」
 
 ジオ「じゃあ、さっきのが放課後の幽霊か。それにしても
   俺に絡みついたアレは一体なんなんだ・・・・??!」

久美子「私、人間だと・・思うの。」
 
 ネオ「へ?証拠か何か???」
久美子「触った時・・そんな感じが・・したの。・・それに・・!・見て!」
 
 GM「彼女は胸元を大きく開いた」
 
 ジオ「ぉぉおおおおっぉっぉっおっ!」
 
 ネオ「!!!!!!!!!!!!!」
 
 GM「久美子の鎖骨と胸の間辺りで
    肌の一部が赤くなっている。しかもっ!水着の端の」

 
 ネオ(冥土が)
 
 ジオ(色奴が)
 
 GM(妻度が)
 
ネオ&ジオ(ほんのり違っているぅうぅぅっっ)
 
 GM「因みに明度・色度・彩度の間違いです。」
 
 ネオ(て、て、て、て、て言うとっ!)
 
 ジオ(もう一寸で、もうチビットでっ!)
 
 GM「では、二人には精神抵抗をやって貰いましょう。」
  ジオ「だーかーら、いい加減な設定でそこまでやるな!」
 
 ネオ「で、失敗するとどうなるの?」
  ジオ「まぁ、この状況からすると何だ、えぇえっとっ、
    ・・・あ、俺達の体力を考えると・・・。
    こんな事なら確率・統計の授業ちゃんと勉強すれば
    良かったなぁ。」
 
 GM「数学でナニを計算しているんだか。」
 
 ネオ「とにかく鑑定しよ。鑑定!」
  ジオ「よぉおし、良い仕事するぞぉ!って、おいっ!!」
 
 GM「・・。ええと、出た目がこれだから、二人とも成功な。
    ジオは久美子の胸の痕について考察し、
    ネオは目を奪われた。出目等の差である。」

  ジオ(感じで行くと掌か。俺の肩から首の感覚を合わせると
    片腕で締めて片手で押して、、あれ??)
 
 ネオ(ふゅわぁふぁあぁっ。こんな近くで。ふぇうぇぇえっ・・)
 
 ジオ「分かった、もう、いいよ。」
  ネオ「うん。」
 
 ジオ「いや!もっとよく見せてくれ!」
  ネオ「うんうん。」
 
 ジオ「は!!違う!自分はただ事件の証拠を
    調べたいだけだからね!」

  ネオ「うんうんうん。」
 
 ジオ「・・ネオ、この間ゲーセンで五百円貸したよな。」
  ネオ「(力強く)ううんっ!」
 
 GM「さて、ジオは久美子の視線が泳いでいる事に気が付いた。」
 
 ジオ「何?どっか行っては戻っているっていう事??」
 
 GM「ま、そういう事」
 
 ジオ「そりゃ視線の先を追うさな。」
 
 GM「其処は未だ棒立ちになっているネオのズボンの
    フルヘッヘンドであった。」

 
 ジオ「盛り上がる・・って、杉田玄白の解体新書か!」
 
 GM「しかもゴージャス。
 
 ジオ「おいおい・・。あ、本当にゴージャスな。」
久美子「あ、あのっ、そのっ・・・ゴメンナサイッ!!」
 
 GM「久美子は自分が何処を凝視していたか悟られると
    羞恥心に襲われたかの様に走って行った。タオルを残し。」

 
 ジオ「女の子なんだから構わないのに。おーい、ネオ。」
  ネオ「・・・。・・・。・・・へ?」
 
 ジオ「取り敢えず着替えようぜ。タオルも渡したいし。」
  ネオ「あ、ああ。」
 
 ジオ「しかし、下にパンツ履いてソレか。
    そんなにゴージャスだったっけ、お前の?」

  ネオ「いや、あの着替えの代えの水泳パンツ&サポーターだけど。」
 
 ジオ「合わせて二枚あるから足りるだろ?」
  ネオ「それが・・一体型でさ。んで、プールだと縮むじゃん。」
 
 ジオ「・・で、帰りに残しておいた、っと。」
  ネオ「なぁ、この下フリチンだって事バレたかなぁ?」
 
 ジオ「少なくとも、これだけは言えるな。」
 
 GM「ジオは久美子のタオルを畳みながら答えた。」
 
 ジオ「今はバレているってね。」
久美子「(上擦って)ゴ、ゴメンね、ネオ君。」
 
 GM「さて、和やかな(オイッ)三人と比べて何やら
   マズイ雰囲気の者が一人で家の屋根を跳んでいた。
   てな所で、縁があったらTo be continued!」