ジオ「本当にお前って奴は!!」
 
GM「二人はクイズ探偵倶楽部の部室へと向かっていた。」
 ジオ「おまけにあんな約束までしやがって。
   彼女のプライドをそんなに踏みにじりたいのか!このスットコドッコイ!!」
 
GM「ちなみにクイズ探偵倶楽部とは行事や妙な謎の多いこの町で
    取材を分担するようになった新聞部の一分室である。」
 ジオ「ただでさえ魔王の復活を阻止する為にクリスタルを同化した女性を
   探すのに大変だっていうのに、物語を混乱させてどうすんだよ!
    (ドスを効かせて)えっ!」
 
ネオ「(ばつが悪そうに)だぁってぇ、GMがそうしろって言うんだもん。」
 ジオ「(激怒)こおぉらあっ!GM!お前は物語の修正役なのに
    いい加減にしろよ!読者様に謝れ!こんなにややこしくしやがって!!」
 
GM「要するに早く女の子と仲良くしたいんだな、
    右京奏 慈桜(うきょうそう じお)君」
 ジオ「まさか・・おれも・・・・・」
 
GM「そう、じおうきょうそう 滋養強壮が君のルーツだ!」
 ジオ「はいはい、それよりも一行も早く女の子出してよ。娘!」
 
GM「(無視)君達は部室に来た。」
 ジオ「(ノブを握って)ふふふ、分かったぞ。
   この中に久美子ちゃんが待っているんだな。」
 
GM「いやらしい笑い声をしながらジオはドアを開けた。」
 顧問「よっ、お前ら。ネタ来たぞ。」


担任教師ルゲを知っている方メールして

 

ジオ「あっーーーーおのったっけしさんっっっ!!」
 
GM「ジオはドアを叩き付けた。」
 ネオ「(ドアを開けて)ども、お疲れ様ですルゲ先生。」
 顧問「なんだ、幽霊でも見たか?それじゃあこのネタは
    お前らにうってつけだな。」
 ジオ「と、言いますと?」
 
顧問「ちょっと前に数色の流れ星が発見されているが、これが今世界中で
    起きている怪現象と関わりが有るのか調べてみてくれ。」
 ネオ「なんか深刻ですね。」
 ジオ「ちなみに先生はこの件が俺達いや、この倶楽部で
    解決できると思います?」
 
顧問「(頭を掻きながら)いや、無理かもな。
    だが、何かありそうな以上とりあえず調べないとな。」
 ネオ「やるだけやるけど、失敗しても怒っちゃやだよ。」 
 
GM「そんな訳で君達は倶楽部公認の
    クリスタル探索を行うことになったのであった。」
 ジオ「では早速調査に」
 ネオ「行ってきやーす。」
 
顧問「物が流れ星だけに流れのホシ(犯人)だったりして。」
 GM「あまりの寒さに全身霜まみれになって走る二人であった。」
 ジオ「やったなネオ。これで俺達の表の生活と裏の活動が一緒になったぞ。」
 ネオ「(照れながら)ヒーロー物みたいだね。
    あっ、ところで久美子ちゃんの件どうしようか?!」
 
ジオ「ああ・・それか。GMも厄介な事をしてくれたものだ。
   システムがフリーズしたので再インストールしたみたいだ。」
 GM(だってこうでもしないと彼女の出番ないぜ。)
 ネオ「する事は決まっているけど、問題はどうやって誘うかだよね。」
 
GM「そんな事を言いながら下駄箱に向かうと、その久美子ちゃんがいた。」
 ネオ「あ、久美子ちゃん!あのさ、」
久美子「!・・・さようなら。」
 GM「取り付く島もなく久美子は帰ろうとした。」
 ジオ「ところで久美子ちゃんって、どんな泳ぎも出来るの?」
久美子「・・それは・・まぁ一応は・・・・。」
 GM「ジオの質問に久美子は意表を突かれた。」
 ジオ「ふぅん。」
 ネオ「は?そりゃ久美子ちゃんなんだから泳ぎは全部OKだろ??」
 
ジオ「それはどうかな。」
久美子「何が言いたいの!ハッキリ言いなさいよ!」
 ネオ(!!だぁっ!ビックリしたぁ。)
 
ジオ「いやね、競泳用の水着とかって」
 GM「水の中のイルカのようにエロティックなんだよね。」
久美子「・・エ・・・・・・・・」
 ジオ「いや、そうじゃなくて。つまりさ、そのままの姿でさ、」
 ネオ「へ?素っ裸??」
久美子「ハダ・・・・・・」
 ジオ「でなくてぇ!服着たままだよ!着衣だよ、着衣泳法だよ。」
久美子「着・・衣?」
 ネオ「わ、すっげぇエッチだな、ジオは。」
 
GM「もう、信じられませんな。」
 ジオ「いい加減にしろ!無いんでしょ、やったこと。
   抵抗の強さは二人とも知らない訳だし、
   いつもの服ならハンディ・キャップも良い感じだし、
   物は試しでやってみない?」
久美子「・・・・・・」
 ネオ「あ、あのさ、今度は真面目にやるからさ。」
久美子「一つだけ聞いて良いかしら?」
 ネオ「え!あ?はいはい。」
久美子「どうしてネオ君が・・・勝ち負けを決めたがるの?」
 ネオ「それは・・その、GMに頼まれたから。」
 
ジオ「ちょーーーっいっっ!!」
久美子「ゲーム・・マスター???」
 GM「あああ。又しても物語がグチャグチャになるしぃ。」
 ネオ「だって本当の事だもぉん。」
 
ジオ「お前って奴は、全くだな。」
久美子「・・・ふふっ。」
 GM「も、後の段取りはやっておきますよ、はい。」
 ジオ「・・・・ぁ、」
 ネオ「・・・・ぇ。」
 
GM「初めて見る久美子の微笑みに言葉を失う二人であった。」
 ネオ「あんたも失え!」
 
GM「だって仕事だもーん。そうはいきません。」
 ジオ(掻き混ぜるのか進めるのか、どっちが仕事なんだか・・)
久美子「それで・・時間と・・・場所は?」
 GM「今夜9時にスポーツ・プラザに集合して下さい。では、」
 ジオ「じゃ。」
 ネオ「服はいつもの着て来てね。」
久美子「ええ。分かったわ。」
 GM「このやり取りを、盗聴する者がいたのであった。お約束。」
リンツ「誰もいないスポーツ・プラザか、これは使えそうじゃない。」
 ジオ「あ、図書室に本を返して来るわ。」
 ネオ「じゃあ、校門で待ってるよ。」
 
GM「ジオは図書室に向かった。」
 ジオ「(GMが此処まで出しゃばるって事は・・)
   何か良い知らせなのかな?しかし上手くいったな。
   も、喉カラッカラだよ。」
 GM「で、ネオは校舎前でジオを待って退屈していた。」
 ネオ「あ〜ぁ、誰もいないでやんの。」
 
GM「その時君の体に衝撃が走った。」
 ネオ「あ痛!あっ危ないっ!!」
 
GM「君が見たのはサマーソルト・キックを当てたものの着地に
    失敗しそうな少女だった。」
 ネオ「間に合えぇーーーっっ!!!」
 
GM「着地地点に全力でヘッドスライディングしたが何故か胴体に
    圧迫感がなかった。」
 ネオ「(心配そうに)ヤバイかも。」
 
GM「慌てて周囲を見渡すネオ。そのまま後ろを振り返ると
    君と彼女の胴体が不自然に重なり合っていた。」
 ネオ「すり抜けている・・↑↑↓↓→←AB!」
 
GM「その少女は顔を真っ赤にして瞳を涙で潤ませながら叫んだ。」
 桃子「なんで・こんな時だけ・・いつも鈍感なのに・・・・・
    ネオ君の・・・バカァーッ!!」
GM「強力な衝撃がネオの首筋を襲った。抵抗失敗。気絶した。」
 ネオ(なんか俺、女の子泣かしてばっかり・の・よう・な・・)
 
GM「しばらくしてジオが来た。」
 ジオ「おい、しっかりしろ。ネオ!!」
 ネオ「うう、女の子が、サマーで、すり抜けて、泣かせて・・コマンドが・・」
 
ジオ「脳味噌入っているか?!GM、状況の解説しろ!!」
 GM「簡単に言いますと透き通る少女に遭遇して、おそらく何かの計画を
    ネオが台無しにしたようです。」
 ジオ「(深刻そうに)幽霊・・・か。これも魔王復活と何か関係が
    あるのか・・・・・・??!」
 GM「意味深な言葉を口にした魔王の手先と謎の少女。
    彼女らの真意は何なのか。そして、五輪強化選手の待つプールで
    何が起きようとしているのか。縁があったらTo be continued!」