10.秘密 <4.0>                           一覧表へ
 [内容]母娘がバス事故に遭遇。命をとりとめた娘の体には死んだ母の魂が宿ってしまった。平介は娘の姿をした妻と奇
  妙な生活を始める事になり、時が経つにつれて様々な葛藤が生じる。ところが、ある時から娘の魂が蘇ってきて・・・・
 [寸評]この映画のタイトルである「秘密」は最後の最後に明かされる・・・それによって、あるシーンから遡って疑問が生じ
  てしまったので、本屋へ原作本のラストを確認しに行ってしまった。結局は細かいところは、鑑賞者の想像にお任せ、とい
  うところか?非現実的な話ではあるが、愛する妻・娘を持つ私としては平介の気持ちは良く分かるな。何とも切ないね。

11.アメリカン・ビューティー <3.5>
  [内容] リストラされた父が娘の友人の女の子に惚れ込み、肉体改造に励む。妻は浮気に走り、娘は隣人の男と駆け落
   ちを企てる。現代のアメリカ中流家庭のあり方と崩壊していく様を描く。
  [寸評]お父さんは辛いよね、という映画。中流家庭において、どこにでもありそうな状況(娘の友人に入れ込むのはどう
   かして・・)をブラック・ユーモアでうまく描いていると思う。未来永劫、常に強く尊敬されるお父さんでありたいが、厳しい
   んだろうな・・自分が弱った時に、家族がどれだけ温かく支援しあえるかが大事だよな、と思った。平生往生か・・・

12.TATARI <2.5>
 [内容]昔、残虐な人体実験がが行われていたという隔離病棟が現在も残っていた。5人のもとに、謎の招待状が届く。一
   晩、生き延びたら1億ドルの報償が出るという・・・果たして皆は無事に夜を過ごせるか・・・
  [寸評]タイトルからして、かなり怖い、という先入観で観てしまったので、そんなにビビラなかった。私だったら、いくら
   お金をくれても、あんな所へは行きません。最後に生き残った人をみると、なるほどそういう事か・・・

13.或る夜の出来事 <4.5>
  [内容]結婚を反対された大富豪の娘が家出。その道中でバスで隣り合わせた元新聞記者と珍道中を始める。やがて
   2人は互いに惹かれあうようになるのだが・・・
  [寸評]この映画のカップルの図式は「ローマの休日」が取り入れ、最後の脱出のシーンは「卒業」が参考にしたというラ
   ブ・ロマンスものの古典。コメディ要素もあり、非常におもしろく出来ている。映画では、何故か、気高い金持ちの女性に
   惹かれてしまう男性が多く描かれる気がする・・・昔も今もそういう傾向なのかな。私は気高い女は大嫌いだけど・・・
   主演のクラーク・ゲーブルは後に「風と共に去りぬ」のレッドを演じている。この映画でもいい味を出していた。

14.アビス-完全版- <3.5>
   [内容]座礁した原子力潜水艦の救助と調査のため、はるか深海に探索していくクルー達。彼らを待ち受けていたのは
   神秘的な数々の体験であった・・・
   [寸評]途中までは深海のみのドラマ展開に窒息しそうな気がしたが、最後に、この映画の「人類に対する核戦争に対
   する警鐘」という大きなテーマが明らかになった。

15.メッセンジャー <4.5>
  [内容]超優雅な生活を送っていた尚美は会社が倒産して無一文になる。パニック状態の中、車の運転中に自転車便の
   横田をケガさせた事から彼のケガが完治する迄の間、自転車便=メッセンジャーの仕事をする羽目になる・・・
   [寸評]「私をスキーに連れてって」のスタッフが製作しただけあって、楽しめる。飯島直子はイイな。「スキー」の原田知
   世が演じる女性は「私を守って・・・」というタイプだったが、今回は違う。男に屈せず、逆にグイグイ引っ張っていってしま
   う。ストーリーは単純明快だが、自転車が街を軽快に走る姿は、こちらの気持ちもすっきりさせてくれる。飯島直子主演
   という事もおまけして評価高。

16.エクソシスト <2.5>
  [内容]12歳の少女リーガンに突然悪魔が取りついた。2人の悪魔払い師=エクソシストが悪魔に立ち向かう・・・
   [寸評]70年代にオカルトブームを巻き起こした作品。最近ホラーものを見慣れてきたせいか、少女が豹変するシーン
    も冷静に眺めてしまった。汚い言葉をはくところは、笑えてもくる。ただ、子供の頃に観ていたら、怖い、という印象を持
    ち続けていたかもしれない。

17.アンブレイカブル <3.5>
  [内容]131人の列車衝突事故で只一人生存した男。しかもかすり傷ひとつも負っていない・・・彼は自問自答する。「何
   故、自分だけ無事なんだ?」そんな彼に、生まれつき病気・怪我の絶え間ない謎の男が近づいてくる・・・「君こそが不滅
   の肉体を持つ者<アンブレイカブル>なのだ」と・・・
   [寸評]「シックス・センス」の監督・主演コンビが送るスリラー。「シックス・センス」のような時折、スーっとするような戦慄
   感は感じなかった。中盤がだるかったが、最後は、ある意味でびっくりした。しかし、それなら何故・・・といいたくなる。
   観ていない方には明かさない方がよいでしょう。

18.マグノリア <2.0>
  [内容]LA郊外の街で、警官・セックス教祖・クイズチャンピオン・麻薬中毒の女性・大富豪の老人等9人の1日が同時進
  行しながら描かれる。そして皆に共通する、ある出来事が待ち構えていた・・・
  [寸評]結構、評価の高い映画との事だが、私には苦手。途中で眠くなってしまったため、しっかり注視した訳でないので
  面白みを理解しきれていないかもしれない。最後の結末にはある意味でびっくりしたが、3時間付き合った価値はなし・・・