<作品紹介・寸評>                           一覧表へ

1.スリーピー・ホロウ <4.0>
 [内容]1799年、N.Y.市警の若き捜査官がひょんな事から、馬に乗った首なし騎士が関連する殺人事件に乗り出す。そこに待ち
  受けているのは・・・  異色のミステリアスなホラー・ファンタジー(&ブラック・コメディ)
  [寸評]21世紀幕開けに除夜の鐘を聞きながら見た。結構、思っていた以上にホラー要素が強い。主演のジョニー・チップの演
  技が光った。さっそうと捜査に乗り出すが、首なし騎士を見た途端、びびりまくる姿は滑稽であった。

2.未完成交響楽 <3.0>
  [内容]シューベルトの有名な交響曲「未完成」が何故、未完成となったのか?その逸話を彼の恋心を中心に描き出す。
  [寸評]CDの曲目解説では、この映画のようなエピソードを目にした事がない(知らないだけかもしれないが)ため、映画の逸
   話に妙に納得してしまった。ベートヴェン、ブラームスしかり、偉大な作曲家は恋に恋して報われない、というケースが多いも
   のなんだな。

3.ホワット・ライズ・ビニーズ <4.0>
  [内容]博士と元チェリストである妻(子連れ再婚)は湖のほとりにある館に住んでいる。娘を大学に送り出し,妻の心にぽっかり
   穴が空いていた。そんなとき、家の中で奇妙な事が起こり始める。勝手にドアが開いたり、ラジオがかかったり・・その訳は・・
  [寸評]レイトショーでみたせいもあり、正直いって目茶苦茶怖かった。家に帰って歯を磨くとき、鏡に何か映ったらどうしよう、な
   んて思ってしまった。気持ち悪い怖さでなく、心理的に怖がらせてくれる。ヒーローイメージのハリソン・フォードが結構みせてく
   れ た。要は「悪い事をして隠し立てをしてもばれちゃいますよ」という事です。

4.グラディエーター <5.0>
  [内容]西暦180年の古代ローマ帝国。皇帝から自分の息子コモドウスでなく、次期皇帝の即位を、依頼されたマキシマス将
   軍。嫉妬に狂ったコモドウスは父である皇帝を殺し、マキシマス将軍の妻子を惨殺して、奴隷に追いやってしまう。そこからマ
   キシマスは復讐に立ち上がる・・・
   [寸評]CGで作られたという巨大コロシウムの映像・音楽・ラッセル・クロウの演技等、どれを取っても素晴らしい。古代ロー
   マの世界へ引き込んでくれる。冒頭の戦闘シーンは壮絶であったが、暗闇でなく、もっと明るくはっきり見せてくれても・・・
   という欲だけが残った。第73回(2000年)アカデミー賞最優秀作品賞を受賞!

5.破線のマリス <2.0>
  [内容]人気報道番組の編集担当の遥子の元に、贈収賄と殺人事件疑惑に関する1本のビデオテープが持ち込まれる。スク
    ープを狙う遥子は事件を追ううちに深みにはまっていく・・・ 
   [寸評]黒木瞳目当てと、他のビデオをみていた時、この映画の予告編をみて、おもしろそうだったから観た。途中までの展開
    はスリリングで結構良かったが、最後ががっかり。不完全消化のまま終わった感じがする。最初にテープを持ち込んだ男の
    正体も解明さなかったし・・・。原作は江戸川乱歩賞を受賞している程だから、中味は実際、奥深いのかもしれないが、どうも
    映画ではうまく描ききれていないのではないか。

6.コンタクト <4.0>
   [内容]電波天文学者の女性博士エリーは、幼い頃からある答えを求めてきた。「我々は何故ここにいるのか。我々は一体
    何者なのか?」やがて、そんな彼女の願いが本当に天に届いたように、恒星ベガ付近からメッセージが送られてくる・・・
    [寸評]カールセーガン原作の宇宙への憧憬、人間と神の存在を哲学的に(?)考える非常に奥の深い物語。冒頭の映像
    が大変素晴らしく印象的。ジョディ・フォスターは改めて良い女優だな、と思った。

7.波止場 <4.0>
   [内容]波止場の社会の中で生き抜くためにヤクザ(?)界に身を置く主人公が、そのヤクザの一味による殺人現場を目撃し
    た事から、法廷で証言台に立ち、ヤクザ界に正義心で対抗していく姿を描く。
    [寸評]途中までは主人公が善人ぶろうとしながら、イマイチ(証言に)踏み切れず、イライラさせられたが、最後はしっかりと
    筋を通してスカっとさせてくれた。どこの国・場所でも、この映画の模様は現実にあるのだろうな。

8.ファーゴ <3.5>
   [内容]借金を重ねた中古車ディーラーが義父から金を奪うために、人を雇って妻を誘拐する計画を思い立つ。ところが、雇
    った2人がミスを重ねて予定外の展開に進んでいく・・・という実際に起きた事件を忠実に映像化した作品。
   [寸評]この映画の主旨は「変な欲はいけないよ。しっかりと生きなければならないよ」という事なのだろうが、全て事実とする
    と残されたディーラーの息子は、この映画をどういう思いで見つめているのだろう?妊婦の婦警さんは良い味を出していた
    が、途中に彼女に以前憧れていた男性に再会するシーンがあったが、結局、何のために出てきたのだろう? 

9.オズの魔法使 <4.0>
   [内容]竜巻で魔法の国へ飛ばされた少女ドロシーは愛犬トトと共に冒険の旅へ。ライオン・ブリキ・カカシと道中に出会い、
    一緒に魔法使いのもとへ向かう・・・ 
    [寸評]この映画が60年も前につくられたというのは凄い。美しい映像であり、主題歌の「Over The Rainbow」も素晴らし
    い。世代を越えて楽しめる作品であろう。DVDを購入したが、本編101分に対し、メイキング等の特典映像が104分もあり、
    結構、製作背景等を存分に楽しめます。