19.イヴの総て <4.5>                       一覧表へ
 [内容]イヴは女優に憧れる田舎娘。脚本家や批評家に謙虚に、したたかに取り入り、恩人の女優を蹴落として、
  スターダムにのしあがる。しかし、同じように、自分の座を狙う娘の存在に気付く・・・
  [寸評]演劇界の舞台裏・競争社会の縮図を見事に描いた秀作。イヴの取り入り方が何としたたかな事。ああ
  やって、のし上がる場合も多々あるのだろう。但し、同じように自分の位置をおびやかす者が現れてくる。かって
  巨人の原や駒田がFAで落合が入団した事により、追いやられ、その3年後には落合が清原に追いやられる、と
  いうプロ野球の選手の栄枯盛衰をみているようだ。1950年度のアカデミー賞で作品賞はじめ6部門獲得しただけ
  の事はある、と納得させられる作品です。

20.キャスト・アウェイ <4.0>
 [内容]大手宅配便会社Fedexの社員が婚約者にすぐ戻る、と約束して出張でフライトヘ。ところが墜落事故にあ
   い、只一人、漂流して無人島へ。そこで一人で悪戦苦闘して生き延び、4年後、島を脱出し、元の世界に戻ると・・
  [寸評]トム・ハンクスの一人芝居が半分強を占める、と聞いていたから、その部分はダルイのではないか?と思
  って観てみたら、とんでもない。さすがはオスカー俳優。一人芝居のシーンの方が、十分見応えがあり、逆に他の
  俳優がかすんでしまったぐらい。この映画、おもしろいに違いないが、2時間20分に渡るFedexの宣伝映画という気
   もする。

21.ドラえもん〜のび太と翼の勇者たち〜 <3.0>
 [内容]バード王国のグー助が時空を越えて、のび太の住む町の裏山に現れ、のび太達と遭遇する。おなじみメン
   バーでバード王国を訪ねる事になるが、バード王国の一部の鳥人達は何よりも人間を憎悪していた・・・
  [寸評]我が家の一姫の強い要望があり、ファミリーで劇場で鑑賞。ドラえもんシリーズの映画を劇場で観るのは
  初めて。私も小学生まで「大晦日だよ!ドラえもんスペシャル」等、真剣にを観ていたから、親子でこのシリーズを
  楽しんでいる。それにしても本当によく続く。それなりの魅力があるからなのだろう。本作品も、まずまず楽しめた。
  妻と二太郎が居眠りしている傍ら、一姫は、しっかり全て観ていた。同時上映の短編の「がんばれ!ジャイアン」で
  ジャイアンが、あんなに妹を大事にするのにビックリした。

22.我等の生涯の最良の年 <5.0>
  [内容]第二次世界大戦の終結で帰還する3人の兵士が同じ飛行機の中で居合わせる。またの再会を約束して別れ
   るが、帰還後の生活は三者三様であった。年長のアルは元銀行員。温かく迎えられるが、どうもしっくりこず・・。
   デパート勤務だったフレッドは新婚早々、戦場に行ってしまったため、残してきた妻は・・・。若いホーマーは戦場で
   両手を失い、義手となっている。幼ななじみの婚約者も両親は非常に彼に気遣いをしてくれるが・・・・。
  [寸評]戦争から帰還して、元の生活に戻っていく生き様を描いた作品で、このような話の作り方・別の面での戦争の
  辛さを描く方法があるものかと大変、感心してしまった。ある意味で全体的に淡々としてはいるが、温かい人間・プライ
  ドをやたら重んじる人間等が様々登場し、最後には、ほんわりとした余韻が残る名作かと思う。ただ戦争に行った人は、
  ほんのひと握りの人だったのか?

23.ファンタジア2000 <4.0>
  [内容]ディズニーならではのイマジネーションと先進のテクノロジーの融合・クラシックの名曲がバックに流れる映像
   エンターテイメント。演奏はシカゴ交響楽団。
   [寸評]この映像は素晴らしい。音楽も「運命」「威風堂々」「火の鳥」等の名曲のオンパレード。名指揮者のジェームズ・
   レバインまで出演してくれる。ディズニーの誇れる芸術作品でしょう。子供とボーっと一緒に観るのにオススメです。

24.ブレイブハート <4.5>
   [内容]幼少の頃、英国軍に家族を惨殺されたウイリアム。成長して恋に落ちて結婚した新妻が、またしても英国軍に
   目の前で殺されてしまい、復讐とスコットランドの独立と開放をかけて闘う・・・
   [寸評]職場のU君のイチ押し作品。1995年のアカデミー賞最優秀作品賞であったのに、何故見落としていたのか。
   メル・ギブソン映画では過去「身代金」「フォー・エバー・ヤング」等好きな作品があるが、この映画は中でも優れもので
   しょう。スコットランドの広大な風景が舞台となっており、将来旅してみたくなった。結構、戦闘シーン等、残虐に描かれて
   いる。最後が可愛そうだな・・・もう少し志を遂げた後にしてあげても良かったのに・・・。この主人公は実在人物ゆえに、
   事実ならしょうがないが。

25.真昼の決闘 <3.5>
   [内容]結婚式を挙げて保安官を引退するその日に、かって逮捕した無法者達が保安官に復讐に来るという。町の誰の
   助けも得る事が出来ず、孤立する保安官。決闘の時刻はせまってくる・・・
   [寸評]人間、いくら町の人達のために貢献しても、命が関わるいざとなれば、そんなものか・・・。そういう意味で、いざと
   いう時に手を差し伸べてくれる(本当の)友人はどれくらいいるのだろう・・・なんて考えてしまう。只、最後に主人公の妻が
   とった行動には救われた気がする。この映画はドラマの進行時間と鑑賞している時間が同時進行する変わった趣向。
 
26.オール・アバウト・マイ・マザー <3.0>
  [内容]事故で一人息子を失ったマヌエラは、行方知れずの夫を探しにバルセロナへ。そこで女装の男娼、レズの舞台女
   優等と出会い、自分自身の生き方を見つめ直す・・・
   [寸評]この映画は先日観た「イヴの総て」の影響を受けている。後半に夫という**に再会するのだが、なんともはや・・・
    話の展開は良いと思うが、どうも私は生理的に**は受け付けません・・・